しろうとが挑戦してみることにした |
藤野英明、28歳。ただの会社員。 思うところあって 政治という『手段』に挑戦することになりました。 ネガティブなイメージばかりの 政治という業界に しろうとがどこまで通用するのか? その挑戦の一部始終、 ありのままの姿を ここで伝えていきたいと思います。 (どんな政党とも組織とも関係ない無所属です。) |
2003年3月25日(火)朝のフジノ |
● 雨の駅前 けさは昨日とはうってかわって、雨でした。 メガフォンを持ちながらカサを持つのは無理なので 雨の中をずっと濡れながら話していました。 そしたら、ふびんに思ってくださったのか 差し入れを渡そうとしてくれた女性の方がいました。 だけど、お断りしました。 「ごめんなさい、食べ物や飲み物は 法律で決まっていて受け取れないことになってるんです。 お気持ちだけ、本当にありがとうございます」 温かいコーヒー、欲しかった...。僕は寒くて凍えそうでした。 だけどコーヒーよりももっと温かい気持ちをいただいて 僕は寒さになんか負けなくなりました。 チラシも200枚があっという間に無くなってしまい けさも最後の方はチラシ無しの状態でした。 明日は300枚くらい持っていきます。 ● 福祉にかかわっている人たちの想い 保健師さんをしている方が話しかけてきてくれました。 福祉の現状を知ってもらいたい、 いろいろお話します、 と言ってくださいました。ありがとうございます。 ぜひ聞かせてくださいね。僕は現実をもっと知りたいのです。 現場の声がもっと聞きたいのです。 出勤前の忙しい時間に しかも雨の中を立ち話でいろいろお話してくださって 保健師さん、本当にありがとうございました。 ● どこでも行くから待っててね 長井に職場がある方や 京浜急行・北久里浜駅のそばの方々から 「長井の方にも来て!」 「朝から2人くらい演説してるけど、藤野さんも話をして」 と声をかけられました。 分かりました。必ず近日中にうかがいます。 基本的に僕は「いつなんどき誰の挑戦でもうける」(猪木)なので どこにでも行きますし、お話を聞かせて欲しいと思います。 っていうか、それこそが サービス業である政治家の当たり前の仕事だから。 当たり前の仕事をするだけなのに こうやってわざわざ「あなたの話を聞かせてください」と 書かなければならないのはおかしいですよね...。 だって、誰も政治家になんて 自分の話を聞いてもらえると思っていないんだから。 だけど政治家はただのサービス業の1つですから。 「先生」と呼ぶのもまちがってるし、 政治が遠いものと感じさせられているのもまちがい。 政治家はただのサービス業です。 あなたの声を聞かせてもらって、 それをまちの政治に反映させていくこと。 これが政治家というサービス業の仕事の中身です。 ● お手伝い、本当にありがとうございます 昨日は夜の11時から 親しい友達がチラシを折る作業を手伝ってくれました。 僕たちのチラシはA4と大きめなので 半分に折ったものをお渡ししています。 これを折る作業は全て手作業です。 単1乾電池をつかって 折り目がきれいになるようにするんです。 こいつがまたとても大変で、100枚折るのも2人でやっても 30分以上はかかります。 でも、友達のおかげで気持ちはラクでした。 ありがとう、本当にありがとう。 みんなしてふつうに働いていて 会社員やOLなのにその仕事が終わった後に手伝ってくれて 感謝しても感謝しても言い尽くせません。本当にありがとう! |
2003年3月24日(月)夜のフジノ |
● 障がいがある、ということ 駅から戻ってからの フジノの活動を報告しますね。 --------------------------------------------- 障がいのあるお子さんがいらっしゃる お母さんの方と1時間以上にわたって電話でお話をしました。 お話をたくさん聞かせていただきました。 語っても語ってもあふれてくるその方の想いをしっかりとうけとめて 僕は自分のできることは何だろうかと真剣に考えました。 このまちで、 障がいのある方のための施設をつくろうとしたところ 本当にたくさんの困難があったそうです。 それは何よりも、地域の人たちに なかなか理解を得られなかったということが大きかったそうです。 その話を聞いて、思い出しましたが 状況は精神保健福祉でも全く同じでした。 僕の敵は、ふつうの人たちのなかの差別心です。 精神保健福祉にかかわってくる中で 僕も目の当たりにしてきました。 デイケアなどの施設をつくろうとすると反対運動が起こる。 障がい者施設は迷惑施設だと平然と言う人々。 差別の気持ちは、ふつうの人の中にあふれています。 政治だけが変わればいいなんて僕は思ってない。 僕はしつこくそう繰り返してきましたが この方のお話をうかがって 改めてその想いを強くしました。 僕にも差別する気持ちがあります。 精神保健福祉の世界に入っていく前には 病気への知識も全く無くて、偏見が根強くありました。 だから、毎日、自分自身とも闘いなのです。 きれいごとを言うつもりは全くありません。 自分の中にも差別心があることをはっきり自覚しています。 僕たちはこの自分自身と闘わなくてはいけないのです。 自分だっていつ障がいを持つか分からない。 誰だっていつ障がいのあるお子さんを産むか分からない。 つまり、あなただって僕だって誰だって 障がいとは無関係じゃないのです。 つまり、障がいについての話は あなたの話なのです。僕の話なのです。全員の話なのです。 逃げてはいけません。 住民エゴに走ってる人々がいれば僕は闘います。 差別を無くす教育をもっとすすめたい。 偏見を無くす情報をもっと広めたい。 血が噴きでるくらいにそう強く思います。 人は弱い。自分とは違うものが怖い。 攻撃される不安の前に、相手を攻撃してしまう。 そういうのが現実で、僕はその現実からこそ始めたいと思います。 差別を無くしたい。絶対に差別を無くしたい。 そのためにも障がいのある人も当たり前にふつうのこととして 同じこのまちの中で一緒に暮らしていかれるようにしたい。 それは決して僕1人の力ではできません。 そして、1年や2年でかたづく問題でもありません。 どうか、あなたの力を貸してください。 あらゆる立場を超えて、この問題と闘ってください。 お願いします。 ● お母さんと子どもをもっと暮らしやすく 昼ごはんを食べる間もなく、 『愛らんどよこすか』という施設の見学にいきました。 複数の若いお母さんたちから聞いた話によると ここは「とても良い施設」と評判なのです。 お母さんと子どもにとって暮らしやすいまちであること、 それが僕の目標の1つです。 だから、横須賀がおこなっていることで 「これはいいな」と思うことはどんどん宣伝してきました。 だから、僕は駅前でお話をする時などにも 歩いている若いお母さん方に 『愛らんどよこすか』のことをいつも紹介してきました。 しかし、情けないことに現場を見たことが無かったのです...。 というわけで、ついに今日、 現場を訪れることができました。やった! 横須賀中央駅から徒歩8〜10分くらい。 とてもよい立地です。 民間のきれいなマンションを借りているそうです。 15階建てくらいのマンションの 2階が『愛らんどよこすか』になっています。 ここにはいつも『子育てアドバイザー』が2名は居て、 自由にお子さんを遊ばせることができます。 子どものための絵本や遊ぶ道具もたくさんあって、 お母さんのための情報もたくさんあって、 しかもアドバイザーの方も気さくで良い方ばかりです。 今日は、昨年暮れに産まれた赤ちゃん(4〜6ヶ月くらい)が たくさん来ていました。お母さん同士も楽しそうに話しています。 うわさどおりの、いい施設だと思いました。 しかも、さらに良いことにこの『愛らんどよこすか』の上の階は 子どもを預かっている託児所になっていて 1時間わずか380円だそうです。 私企業の託児所が1時間あたり1000円ぐらいが相場なので かなり格安の託児所といえると思います。 おすすめです。どうかたくさんつかってください。 なんといっても、この施設は、 あなたのお給料(税金)で運営されているのですから! ------------------------------------------------- しかしながら、もちろん欠点もあります。 それは、土日が休みだということです。 子育てに土日はありえないのですから、 『愛らんどよこすか』にも定休日があってはいけないはず。 第2の欠点は、宣伝不足、です。 この施設の認知度はこんな感じなのです。 「知っている人には好評だけど知らない人は全く知らない」 これはまずい。 このまちでお母さんになった人には ぜひとも全員に知ってもらえるようにしなくては。 母子手帳に印刷したり、 出産の時にチラシをはさみこんだりして、 お母さんたちに100%知ってもらわなければいけません。 それでこそ、本当の『お母さんと子どものための施設』です。 『愛らんどよこすか』と市役所の『子育て支援課』の方々。 活動を応援しています。どうか、がんばって! ● 政治家は現場を見るな? 政治活動を始めてから 今日、実は初めてウソをつきました。 『愛らんどよこすか』で職業をたずねられたときに 「サラリーマンです」と伝えたのです。 これはウソでは無いのですが 「政治活動をしている」といえば警戒されるのが 分かっていたからです。 たぶん、見学も拒否されたでしょう。 でもどうしても現場を見たかった僕はウソをつきました。 しかし、ウソを1つつけば やがてウソだらけの人間になってしまうと考えて いくつかの用事を終えた後、やっぱり電話して謝りました。 政治活動をしているということを話して それを伝えなかったことをお詫びしました。 しばらくのあいだ、電話は保留になり、 やがていただいたお返事は 「もしも最初にそのことをうかがっていたら 見学はお断りしたと思います」というものでした。 すべては僕の責任なので 率直にお詫びして、電話を終わりました。 -------------------------------------------- だけど、どうか1つだけ言わせてください。 何故、政治家(や政治をこころざしている人間)は 見学をお断りするのですか? もちろん票のことばかり考えてるヤツらは そういう施設に来たお母さんたちにもすりよっていくでしょう。 そんなヤツらは確かに迷惑そのものでしょう。 だけど、僕は思うのです。 現場を知らないで、政治家が務まるのか、と。 現場を知らない人間は、政治家ではない。 僕はそう思うのです。 だから、どうかお願いなのです。 僕は現場が知りたいだけなのです。 あらゆる現場に飛びこんでいきたいだけなのです。 そして現実がどんなものかを知りたいのです。 いろいろな障がいを持つ方の施設であれ、 高齢者の方々の福祉施設であれ、 「政治・宗教おことわり」みたくどこでも断る傾向が強いのは きっと今まで嫌な目に合ったからなのでしょう。 だけど、どうかお願いです。 僕に現場を見せて下さい。現場が知りたいのです。 この考えは政治家になっても絶対に変らないと思います。 現場の声が聞きたいんです。どうかその声を聞かせてほしいのです。 今日は、人として倫理にもとることをしてしまいました。 それは本当に申し訳ないとこころから反省をしています。 だけど、どうかこのお願いだけは 誠実な気持ちから出ているものだとご理解ください。 どうかよろしくお願いします。 |
2003年3月24日(月)朝のフジノ |
● チラシも無く、メガフォンも無く、叫ぶ男 けさは7時から横須賀中央駅前。 駅につくと、もうマイクの声が響きわたっています。 神奈川県の知事選挙に立候補している 松沢しげふみさんでした。 他の人がいることに一瞬だけとまどったのですが けさは天気も良くてサイコーなので ちょっと離れたところに立って メガフォン無しの生声でお話をいたしました。 チラシは100枚持っていったのですが こいつがあっという間になくなってしまいました。 もっと持ってくれば良かったなあ。 きっと松沢さんの仲間だと思ってもらってくれたのでしょう(笑)。 井上23が45分間くらい、手伝ってくれました。 もちろん23は、そのまま東京へ出勤です。 お仕事前なのに、本当にすみません。 そして、ありがとうございます。 さて、人々の反応はどうだったかというと...。 Yシャツいっちょで手作りののぼりを持って メガフォン無しの生声で話しかけている僕は かなりインパクトあったようです。 途中、学童保育関係の方が声をかけてくれました。 「全ての立候補予定者に質問状をお送りしたんですけど、 フジノさんだけ連絡先が分からなくて」 ...そうですか(笑)。 喜んで何でもお答えしますからね。 質問にも答えますけど、 そのかわり、ぜひ学童保育について教えてください、と お願いしました。僕はただのサラリーマンなので 分からないことばかりなんです、 とお話したら、喜んでと言ってくださいました。勉強します。 ---------------------------------------------- さて、そうやって8時半になり、 僕は帰ることにしました。 そうしたら、松沢さんの運動員の方がいらして (その方は民主党の議員さんでした) いろいろとお話をしました。 僕は松沢しげふみさんのことは基本的に支持していて 彼の最初の著作から(中央図書館に入ってるよ) ほとんど読んでいるのですね。 民主党の次の内閣の厚生労働副大臣をしている 山井さんのメルマガを読んでいることも話しました。 そしたら、「ぜひ民主党に来てよ」と言われました。 わはは。僕は最後まで無所属でいきますので、とお答えしました。 「じゃあ、敵になるかもしれないけど、お互いにがんばろう」 と言われたので、 「僕は福祉を変えたいんです。 福祉の考えが同じならばどんな人も敵じゃありません」 と答えました。 何度もお断りしたのですが どうしても松沢さんに紹介したい、と言われて 少しお話をしました。 松沢さんは気さくな人で 「ごめんね。マイクつかってやってくれても良かったのに」 と言われました。 僕は「過去の著作をぜんぶ読んでます」と言って 「県知事選挙では松沢さんを応援しています」みたいなことを 話しました。 何回も握手をされて ああ、こいつが政治家の握手ぜめなんだなあ、と思いました。 帰ろうとして歩き出した僕の背中で 運動員の方と松沢さんがこんなことを話していました。 「彼は市議会なの?いや、彼はいいね。 マイク無しで話してる姿、よかった」 よかったでしょ? 天気も良かったし、僕も自画自賛です。 おっしゃ、午後もがんばるよ! |
2003年3月23日(日)のフジノ |
● ふつうのことをわかりやすく話すこと 今日は午後2時からダイエー前にて 想いをメガフォンで伝えました。 10代の女の子が2人、10分以上にわたって 座りながら僕の話を聞いてくれました。 そして、帰る時には 「がんばってね」「応援してます」と声をかけてくれました。 このコたちの反応を見てもわかるとおり 10代だって絶対に政治に関心があるわけです。 政治をこむずかくしてきた今の政治家たち、 ふつうの人から遠ざけてきたあなたたちの罪は重いです。 ふつうのことをわかりやすく話すこと。 その当たり前のことをすれば 10代でも全く関係なくきちんと話を聞いてくれます。 そして、思っていることや考えていることを 僕に聞かせてくれます。 政治に関心が無い、と若い世代をしかる人たちは 若い人たちにきちんと話しかけてきたのでしょうか。 そうそう、思い出した(笑)。 目の前を通り過ぎたバンの中から 男の人たち4人ぐらい(たぶん若い人ですね)が 野太い声で 「ヒデアキ!がんばれよ!」 と叫んでいきました。 ありがとね。がんばってますよ。サンキュー。 ● イデオロギー 『古い政治』大好きおじさんたちがキライだと くりかえしくりかえし書いてきましたが 今日も現れました。 近づいてきて、こう言いました。 「イデオロギーについてもっと勉強したら 投票してやるよ」 けっこうです。応援しないでください。 イデオロギーを語るヒマがあれば 今この瞬間に困っている子どもたちのことを考えるべき。 ちなみに 『共産党宣言』は中1の時に 『資本論』は高校と大学の時に読みました。 マルクスやエンゲルスの著作は 基本的な知識としてたくさん読みました。 あなたの言うイデオロギーってこういうことを学ぶことですか? それならもう十分です。僕にはもう必要ありません。 イデオロギーとかそんなこと言ってるヒマがあれば、 目の前の子どもが転んだのを手助けしようよ。 小さな子どもが目の前で転んだのも気づかない人に ぐだぐだと言われるのはごめんです。 昨日は「おれは元ベ平連だった」とうれしそうに語る人もいました。 過去のじまんばなしは聞きたくありません。 今この瞬間の現実を見てください。 僕たちは現在を生きています。 必要なのは 今日を生きていく希望と 明日のビジョンです。 もう、昔の政治にはうんざりです。 僕が語りたいのは目の前の現実と これからのことだけです。 ● 寄せ書きが僕のお守りです 先週の最後の出勤の日に 僕が勤めていた会社の人たちがくれた寄せ書き。 とてもうれしくて、とても励まされました。 だから僕はお守りにしてます。 駅前でメガフォンを持って話しかける時には いつもカバンの中に入れてますからね。ありがとう。 ● 毎日、朝にもお会いできます これまで土日中心だった駅でのお話ですが 明日からは毎朝、駅前に立てることになりました。 基本的に、 京浜急行の横須賀中央、JRの衣笠駅と横須賀駅を中心に 毎朝、いろいろな駅に顔を出したいと思います。 通勤前のひとときは きっと静かに過ごしたいと思われるでしょうが どうかご迷惑をお許しください。 |
2003年3月22日(土)のフジノ |
● 横須賀に遊びに来てください 会社の先輩から、こんなメールをもらいました。 「フジノさあ、何が手伝えるか分かんないけど 1回遊びにいってもいい?」 もちろん、ウエルカムです! あの、別にお手伝いはしてもらわなくても そういうのは基本的に気にする性格じゃないので 別に気にしないでください。 横須賀はきれいな自然がたくさん残っていて 海も美しくて過ごしやすいところなので、ぜひ遊びに来てください。 今、米軍基地の前がすさまじい警備になってますけど そういうのを除けば、とてもおすすめの 僕の大好きなふるさとです。 お待ちしてます。ぜひいらしてください。 お茶を出すくらいしか法律的に許されていない身ですが せまい僕の家で良ければ、どうぞ遊びに来て下さいね。 ● 初めての寄附に感激! 横須賀をおもしろくする会の口座をひらいてるのですが、 実は通帳記入を昨日初めてしました。 (だって仕事が忙しくて、記帳する余裕さえなくて) そうしたらなんと! 1万円も寄附をいただいていました! 1万円の重みをよく知っている僕にとって これはすさまじい驚きでした。 1800円の入場料をとる映画館で1万円を稼ぐには 最低でも6人は観てもらわないといけません。 時給750円のバイトなら 14時間以上は働かなくてはいけません。 1万円あれば、吉野家の牛丼が35杯も食べれます。 作業所で働いている、障がいを持つある人の場合 1ヶ月の収入が1万円なのです。 そんな大金を寄附をしていただきました。 本当にありがとうございます。 すぐに領収書をお送りします。 通帳記入が遅れて、お礼を申し上げるのが遅れてしまい 本当にすみませんでした。そしてありがとうございます。 最後の最後まで 僕自身の貯金をつかっていって そしてどうしても足りなかった時には寄附のお金を 使わせていただくことになります。 ほんとにありがとうございました。 ● 目標が同じなら、立場なんか超えてしまえばいい 横須賀中央駅前で朝から 想いを伝えるためにメガフォンを持ちました。 そこにはすでに、大きな垂れ幕を手すりにかけられていて 何人もでチラシを配っている方々がいました。 垂れ幕を読んでみると 雑誌『Liberty』の特集記事「自殺してはならない」でした。 つまり、『幸福の科学』の方々です。 さっそく僕も メガフォンで話をはじめました。 「自殺をしてはならない、という特集を組んでいる 雑誌『Liberty』の方々が、お隣でチラシを配っています。 どうかそのチラシを受けとってください。 自殺をしてはならない、僕はその主張に大賛成です。 臨床心理学を専攻してきた立場から うつ病の方々が自ら命を絶ってしまうという現実を たくさん見てきました。 この国では、自殺を防ぐことはできない、というような雰囲気が 精神科医のあいだにさえ見られますけれど 絶対にそんなことはありません。 自殺は絶対に止めることができる、 そして、政治はそのお手伝いが絶対にできるのです。 僕は心理学を専攻してきた立場から 絶対に自殺を無くしたい、それが僕の目標の1つです。 僕はどんな宗教にも属していません。 だから『幸福の科学』ともまったく関係がありません。 しかし、どんな手段であってもいい、 宗教であろうと心理学であろうと精神医学であろうと 自殺をとめることができれば、 その想いが同じならば 僕たちは想いを同じにする仲間だと信じています。 どうか彼らのチラシを受けとって、読んでみてください。 読んでみて、もしもあなたの考え方と違ければ その時は読むのをやめればいいのです。 今日はくもり空ですが あなたはどうか決してこころをくもらせないで 偏見を持たないで想いをうけとめてください。 この国では、1年に 3万人もの方々がご自分で命を絶っています。 その人たちは特別な人ではありません。 あなたのお父さんかもしれません。 僕の恋人かもしれません。 絶対に自殺をとめることができるのです。 自殺の悲しみを、遺族の痛みを 僕はこれ以上絶対に誰にも味あわせたくないのです。 交通事故で亡くなる方々が1万人、 その3倍もの人を失ってはいけません! 」 そして、自殺についての具体的な対策をお話しました。 -------------------------------------------- 『幸福の科学』の方々が帰るときに おもいきりお礼を言われてしまいました。 そして、僕たちのチラシを受けとって 僕たちも彼らのチラシを受けとりました。 お互いにエールを交換して 立場の違いはあっても めざしている想いが同じならば協力しあえるはず、と あらためて確信しました。 彼らへの批判があることはよく知っています。 しかし、自殺をとめたい、という想いのもとでは 僕は彼らと何も違いはありません。 その方法が違うだけなんです。 彼らは宗教的なアプローチ。 僕は精神医学の視点を活かした政治的アプローチ。 宗教が有効な時もあります。 精神医学だけでは有効でない時もあります。 あらゆる立場の人々が、協力して戦うべき問題なのです。 ---------------------------------------------- 僕はどんな政党にも所属していないし どんな宗教にも組していない。 だから、誰にも媚びる必要もないし、本音だけを言える。 そんなわけで、その後もYデッキの上では イラクでの戦争に反対している市民グループの方々も来て (もしかしたら共産党の方々かもしれません) それぞれの想いを伝えていました。 だけど、彼らからも とても好意的なエールをもらいました。 「ぜひがんばってほしい」と言われました。 僕が今回の活動日記で何を伝えたかったか、 あなたは理解してくださいますか? それは、立場の違いはあっても 僕のように無所属であろうと、宗教団体の人であろうと、 政党に属した人であろうと、市民団体の人であろうと、 そんな立場の違いはどうでもいい。 今この瞬間も苦しんでいる人がいる。 その現実を目の前にしたら みんなで一緒になってその人の力にならなければいけない。 そういうことなんです。 がんばっている方々、一緒にがんばりましょう。 僕はそんな人たちを応援しています。 このまちから、この国から、この世の中から、 少しでも苦しみや痛みをなくしていくために がんばっていきましょうね。 ● 政治ギライを増やさないでくれ 今日、メガフォンを終えて休憩していた時に ある知りあいと偶然に出会いました。 その人がこう話しました。 「政治家をめざしてるという人間から電話がかかってきて 朝からファミレスに呼び出されて、 横須賀をどう考えているか、とかしつこく聞かれた。 知りあいだったから会ったけど かなりうんざりだった」 むっとした表情で話すその人。 それは大変だったね。おつかれさま、と思った僕。 ------------------------------------------- さっきもらったメールにこんなのがありました。 「学生時代の部活動のOBの集まりが 昨日ありました。 長い間お世話になったコーチが辞められるので みんなでお礼をするためです。 その飲み会の場に ある部員の、親がいきなり入ってきたのです。 何故だろうと不思議に思っていたら 現役の市議会議員で 『こんな場で話すのはあれなんですが』と言いながら チラシを配っていきました。ショックです。 フジノくん以外の人は みんなしてこんなふうなのでしょうか? 」 これには僕も激しくショック。 僕は自分の親がいきなり部活の飲み会に来て チラシなんか配り始めたら、絶対にぶん殴りますよ! 恩師をみんなで送りたいという時に 政治家が何でチラシを配りにくる必要があるんですか。 そうやって、政治ギライを増やさないで下さい。 ここに書いた2つの出来事は、 どちらも自分のことしか考えてない古い政治家のやり方だと 僕はとても感じます。 どうかそうやって政治ギライを増やさないで下さい。 お願いです。 政治ギライが増えなければ本当は 今この瞬間も苦しんでいる人たちを救えるかもしれないのに。 |