「自殺対策基本法」の制定を求める全国7ヶ所一斉署名活動!
今日は、ついに全国7ヶ所一斉署名でした!
- 秋田(秋田駅前)
- 大阪
- 神奈川(横須賀中央Yデッキ)
- 京都(四条河原町高島屋前)
- 佐賀(佐賀駅南口ロータリー前)
- 東京(新宿駅西口ハルク前)
- 福岡(天神旧岩田屋前)
全国でみんながひとつになって、自殺対策は『きちんと法律をつくるべきだ!』と訴えていきます。
朝、窓をあけると雨が降っていました。
あらかじめ天気予報で雨だと聞いていたので、
「署名の数は晴れた日ほどには集まらないだろう」
と覚悟もしていました。
でも、
「こんな雨の日でもあえて署名してくれる方々の想いは晴れた日の2倍の重みがあるんだから、全力でがんばっていこう」
と思いました。
他の場所は署名活動2時間のところ、横須賀だけ5時間と最長です
横須賀の署名活動は最も活動時間が長い5時間です。
多くの場所が2時間で終わる中、気合いを入れまくりです。
フジノを含むNPOライフリンクのメンバー4名と、フジノの呼びかけに応えて参加してくれた仲間たち7名との合計11名が集まりました。
午前中は特に雨が激しかったです。
Yデッキの下でよびかけと署名を行ないました。
署名活動を行なった11名の多くが実際に自死遺族の立場で参加をしました。
マイクでの呼びかけも実際の体験を持っているからこそ伝えることができる想いを話してくれました。
僕は、署名活動の前からずうっとこう考えてきました。
「自死遺族をこれ以上、苦しめないでほしい。
ふつうの暮らしを送ってきたのがある日を境に全てが変わるような激しい悲しみや苦しみの中に放り投げられてしまった。
ケアの体制なんて何も無いから、何年もかけてやっと少しずつ傷が癒えてきたのだ。
それだけでも本当につらい日々なのに、政府も自治体も自殺予防をきちんとやってくれないから、遺族が先頭になって活動しなくちゃいけなかったんだ。
自死の苦しみに加えて、そんな活動まで遺族がしなければならないことは本当にまちがっていると思う」
さらに今日もまたこうやって全国でまちかどに立って、国の動きを求めているのです。
遺族の立場でこうやって活動をしていくことが本当にこれで最後になるように、国を動かさなければ、法制化を実現しなければ、と改めて思いました。
本当は、自殺は予防できる。
それなのに今この国では1日に約90人もの方が自殺へと追い込まれている。
3万人という信じられない数の方が8年も連続で亡くなっている。
これは異常事態です。
本当に寒くて寒くてたまらない雨の中をメンバーみんなでがんばって署名をお願いしました。
新聞社の方が取材に来てくれたり、たくさんの方が温かい声をかけてくれて、5時間のりきることができました。
集まった署名は174筆でした。
雨だったのでフジノの目標は100筆だったので、目標をはるかに超える数字となりました。
おとといの告知(朝日新聞湘南欄)を読んで、わざわざ署名のために来てくれた方もいました。
みなさん、本当にご協力ありがとうございました!
「政治家フジノ」というブランドと、個人名は必要ない活動との葛藤
フジノの中には他にもいくつかの葛藤がありました。
例えば、『政治家フジノ』という知名度の大きさと、個人名は必要が無い今日の活動の目的とのギャップです。
メガフォンを使って呼びかけをしたのですが
「NPOライフリンクです。自殺対策の署名を行なっています」
とやると、なかなか振り向いてもらえない時に
「横須賀市議会のフジノです。
僕の一番大切な仕事である自殺予防の署名をしています」
とやると、反応してもらえるのです。
フジノが活動している、という理由で、たくさんの方が署名に来て下さったのですね。
Yデッキで定期的に活動してきたことが大きいのですが、『横須賀市議のフジノ』である、ということが、ある程度の信頼感や関心を持ってもらえる『ブランド』になっているのですね。
確かに全然知らない人の呼びかけよりは、知っている人の呼びかけに応えますよね。
けれども、今日の活動では
「政治家フジノの名前は出したくない」
と僕は思ってきました。
何故なら「出す必要が無い」からです。
政治家フジノの活動ではなくて、自殺対策を進めるための活動なのですから。
名前を出す必要が無い、むしろ出したくない。
でも、署名を多く集めたいということを考えたら、人が寄って来てくれるから名前をガンガンなのった方がいい...。
そんな葛藤をずっと持っていました。
でも午後になってからはもう割り切ることにして、メガフォンをとおして、自分の名前をなのりました。
それで署名が集まるならもうしかたがないのだ、と思いました。
でも、署名を集めてた仲間の中には、きっと不信感を持った人もいたんじゃないかなあと悲しく思ったりもしました。
『自殺対策基本法』が制定されてこの国から自殺を無くすことができれば、すぐにでも僕は政治家を引退したい、とつくづく思うのです。
だから、今日の活動も僕は名前なんか出したくなかったです。
どうか売名行為みたいに受け取られないといいなあ。
今日取材をしてくださった神奈川新聞の記者の方にはこのあたりの気持ちもきちんとお伝えしました。
今日の署名活動が記事になるとすれば、政治家フジノの名前は絶対に載らないはずですから。
フジノの名前が出てこない、ということをもって、この活動に対して僕は私心が全く無いことをどうかみんなに分かってもらえますように。