横須賀市社会的養護推進計画の計画案ができました
いろいろな事情から生みの親のもとで暮らせないこどもたちがたくさんいます。
本来ならば、全てのこどもたちは家庭的な環境のもとで愛情をもって育てられて成長していく『権利』があります。
こどもたちに家庭的な環境を提供することは政治・行政の『義務』でもあります。
けれども実態は、施設(乳児院・児童養護施設)で集団で育てられるこどもたちが90%にのぼり、里親さんのもとで育つこどもはわずか10%しかいない現状があります。
一方、海外では、生みの親のもとで暮らせないこどもは施設ではなく、里親さんのもとで暮らして育つことが100%である、という進んだ国々もあります。
そんな日本の現状を変えていく為に、国も自治体も取り組みにようやく乗り出しました。
横須賀市でも『(仮称)社会的養護推進計画』づくりをスタートしたことを9月9日のブログ記事でご報告しました。
とはいうものの、その実態は、
- 厚生労働省からの通知にもとづいて作らねばならないという押し付けられ感
- 15年間もの計画を作らねばならないという現実感の無さ
の中でスタートしたものでした。
残念ながらフジノ自身、今年度はこのテーマを所管している教育福祉常任委員会の委員から外されてしまっています。
本会議では質問時間が足りずこのテーマに触れられず、委員会に所属していないので質問そのものができませんでした。とても残念です。
それでも今回の計画が策定されることは、こどもたちの人権にとって本当に大きな意味があります。
前回のブログでの報告から2ヶ月が経ち、ついに計画案ができました!
パブリックコメントを明日からスタートします
この計画案について、パブリックコメント手続を明日からスタートします。
あなたのご意見をぜひいただければと願っております。
横須賀市からパブリックコメント手続きを実施するにあたって冒頭にごあいさつが記されています。
しかし、児童虐待等さまざまな理由により家庭で適切な養育を受けられない子どもは、社会全体で公的責任をもって保護し、健やかに育んでいく必要があります。
このような社会的養護を必要とする子どもたちは、心身ともに大きなダメージを受けているため、その養育は、できる限り家庭的な環境のもと、特定の大人との継続的で安定した関係により行われる必要がありますが、わが国では、このような子どもに対する養育を、これまで主に児童養護施設等の施設により行われてきました(施設養護)。
今後、施設養護から家庭的環境での養育を主体とした体制に転換していくためには、施設養護においては、施設の小規模化や地域分散化を推進し、併せて里親やファミリーホームによる養育も推進していく必要があります。
さらには社会的養護を市民全体で担っていくという風土を醸成していくことも大切になってきます。
これらを踏まえ、社会的養護を必要とする本市の子どもたちが、家庭的環境のもと、安全に安心して生活できるよう、本市の社会的養護推進計画を策定することとしました。
この度のパブリック・コメント手続は、(仮称)横須賀市社会的養護推進計画案に対して、ご意見を伺うものです。
(赤太文字化はフジノによります)
ご意見の募集は
- 2014年11月11日から12月2日まで
- ご意見の提出方法は下のとおりです
1.直接持ち込み
・こども育成部こども施設指導監査課(横須賀市役所はぐくみかん5階)
・市政情報コーナー(横須賀市役所2号館1階32番窓口)
・市内の各行政センター2.郵送
〒238-8550 横須賀市小川町11番地
横須賀市役所 こども育成部こども施設指導監査課3.FAX
046-827-0652(こども育成部こども施設指導監査課)4.電子メール
cfgi-cfr@city.yokosuka.kanagawa.jp - 書式は問いません
どうかあなたのご意見をお寄せください。
よろしくお願いいたします!