(前の記事から続いています)
いま「犯罪被害者支援条例」を神奈川県が作っています
現在、神奈川県は松沢知事の選挙時のマニフェストにそって『神奈川県犯罪被害者等支援条例(仮称)』づくりをすすめています。
すでに今、パブリックコメントにかかっている状態ですので、どうか市民のみなさま、こちらの『基本的な考え方』を読んで下さい。
そして、たくさんのご意見を県に寄こしてくださいね。
しめきりは8月15日までです。よろしくお願いします。
さて、話を大会に戻しますと、2番目のプログラムは、神奈川県の安全防災局犯罪被害者支援担当課長による、この『神奈川県犯罪被害者等支援条例(仮称)の基本的な考え方』の説明でした。
犯罪被害者支援の為に、みんながたちあがるべき
最後に、パネルディスカッションが行なわれました。
『それぞれの立場から始める犯罪被害者支援』
それぞれの立場とは、警察・マスコミ・政治・行政だけでなく、1人1人の市民として何ができるか、ということも当然含まれています。
僕たちが何気なく発する言葉が被害にあった方やご家族を苦しめているとしたら、それは今すぐ変えなければいけません。
では、具体的にどんなことが無意識に苦しめているのか、どんなことが逆に力になったと感じていただけたのか、
そうしたお話をうかがいました。
被害を受けた方々やご家族が利用できる社会資源は少しずつ増えてきました
非常に重要なプログラムが行なわれた集まりでした。
神奈川県では、安全防災局の安全安心まちづくり推進課の中に『犯罪被害者等支援総合相談窓口』を設置しています(リーフレットはこちら)。
本当に苦しい時に、それでも被害者やご家族は様々な煩雑な事務手続きをしなければなりません。
そんな時に必ず力になってくれるのがこの『総合相談窓口』です。どうかご利用なさって下さい。
さらに神奈川県では、上のような冊子を作っています。
これは本当に分かりやすいもので、被害者やご家族が利用できる社会資源がたくさん載っています。
一般の方々にも被害者支援の必要性を理解していただく為に、県はリーフレットも作ってます。
また、フジノが受けている市民相談の中で、実際に犯罪被害にあった方をご紹介させて頂いたのが、『認定NPO法人神奈川被害者支援センター』です。本当に親切な対応でとても感謝しています(リーフレットはこちら)。
自助グループも活動しています。『ピア・神奈川』です(リーフレットはこちらです)。
弁護士会も活動をしています。『横浜弁護士会犯罪被害者支援センター』です(リーフレットはこちら)。
犯罪被害者支援の為に、みんながたちあがるべき
いろいろな利用できる社会資源が増えましたが、それでもフジノが願ってやまないことは
犯罪の被害にあった方々をもっと市民のみなさま1人1人が偏見・差別を持つのを無くしてほしいということです。
テレビや新聞が被害者のもとをどんどん訪れてはプライバシーもおかまいなしで、マイクやカメラを向けるのは「観たがっている視聴者がいるから」です。
これは事実です。
誰かが殺された時、ヤジウマとしておもしろおかしく事件を眺めているあなたはいませんか?
どうしようもないメディアの取材が無意味になる為には「そんなワイドショーなんかいらないんだ」という1人1人の市民の方々の行動も必要です。
そして、何よりも身近で誰かが被害に遭った時に、あなたにできることはたくさんは無いかもしれません。
けれども、少なくとも傷つけないことはできるのです。
ムリに励まそうとして傷つけかねない言葉を述べるのではなく、自分自身が同じ被害に遭ったとしたら、どれだけ苦しくつらいだろうかと、想像してみてほしいのです。
それだけでも、自分が何をすべきかは分かるはずです。それが人間に与えられた想像力という素晴らしい能力なのです。
この世界から全ての犯罪を無くすことはできない、と残念ながらフジノは考えています。
だから、被害に遭う方々は今後も増え続けるでしょう。
それでも、だからこそそれでも、無用な2次被害・3次被害を防ぐことはできます。
どうかみなさま、ご協力をお願いします。
何故なら、犯罪被害に遭うことは誰の身にも起こるからです。
それは、このHPを観終わった後のあなたにも起こりうることなのです。
僕は『政治家』としてできること、制度の改善、体制の改革をします。
だからみなさんは『隣人』としてできること、それを一緒に行なって下さい。
お願いします。