杉本副市長が辞任へ。忠臣はニ君に仕えず、か・・・
この4年間蒲谷市長を支えてきた杉本副市長が「一身上の都合」ということで辞表を提出し、受理されました。
蒲谷市長と共に、7月9日付けで退任となります。
わが国には昔から『忠臣はニ君に仕えず』という言葉があります。
蒲谷市長に任命されて蒲谷市長を支える為に忠誠を尽くしてきた以上、新たに雄人(吉田雄人・新市長)に仕えることはできない、というお考えなのだと思います。
フジノは、杉本副市長の決意を尊重したいです。
杉本副市長の人柄に触れた思い出
杉本副市長についてフジノが最も鮮明に覚えていることは、2007年8月の出来事です。
蒲谷市長へある抗議文をフジノは提出しに行ったのですが、公務で不在の蒲谷市長のかわりに、杉本副市長が受け取った時のことです。
蒲谷市長ではなく、杉本副市長が抗議文提出の場に来ました。
(当日のフジノのブログ記事より引用)
講義文章を読み上げた後、一柳議員とフジノがひとことずつ市長に対する抗議を述べました。
あらかじめ「この場では議論をしない」と杉本副市長とお互いに約束をしていたのですが、杉本市長がその言葉に反論し、結局はフジノたちも熱くなって、立ったまま反論の応酬になってしまいました。
でも、そういう杉本副市長の姿勢(本気での反論)をフジノは嫌いではありません。
フジノたちは本気で抗議している訳です。ポーズなんかではありません。
だから、杉本副市長が本気で反論してくるのは当然のことです。職務に熱心な訳ですから。
こうして、本来は紳士的にただ提出するだけのはずが激しく杉本副市長と議論をしたことを、フジノは今でも鮮烈な印象と共に憶えています。
フジノは『熱い職員』の方が大好きです。
杉本副市長はまさにそうした熱い職員のお手本のような方でした。
あらゆる機会に蒲谷市長の盾となって、様々な意見や批判を受け止めてきた杉本副市長の姿を思い出します。
さらに、多発するアメリカ兵の犯罪を防止すべく立ち上げた『基地周辺地区安全対策協議会』では、杉本副市長みずからが委員長となって安全対策についてまとめていった姿も印象に残っています。
雄人「せめて慰留させていただきたかった・・・」
今日フジノは、雄人(吉田雄人・新市長)と共に選挙事務所の閉所にともなう当選報告会で数時間を過ごしました。
その際に、やはり杉本副市長の辞任について話題になりました。
雄人もまた
「杉本副市長の辞任は、すでに決定してしまってから聞かされた。けれども、せめて、慰留させていただきたかった」
と述べていました。フジノも同じ想いです。
杉本副市長、これまで横須賀市の為に本当にありがとうございました。
たとえ手段や方向性は違くとも、このまちの為に働いて下さった先輩に「おつかれさまでした」と申し上げたいです。
ありがとうございました。
職務を継続してくださる上田副市長に心から感謝です
一方で、市長職は未経験である雄人にとって、副市長が辞めてしまうと仕事が進められません。
「忠臣は二君に仕えず」はフレーズとしては美しいのですが、横須賀市に暮らす市民のみなさまの命と暮らしを守るという大目的の為に働いていただいていたはずです。
仕えていたのは蒲谷市長ではなくて、市民のみなさまだったはずなのです。
だから「自分を任命してくれた相手が落選したから自分も辞職する」というのは(失礼を承知で記します)横須賀市民のみなさまにとって無責任だと言わざるをえません。
●
今回、退職せずに上田副市長は職務を続けて下さることとなりました。
上田副市長には『公務員としの矜持』を感じます。
心から感謝を申し上げたいです。
上田副市長、本当にありがとうございます。
市民のみなさまの為にどうか新市長に力をお貸し下さい。