今日は「世界自殺予防デー」/図書館の新たな取り組みがスタート!
今日9月10日は、WHOが定めている『世界自殺予防デー』です。
日本では『自殺予防週間』のはじまりの日でもあります。
わが横須賀市でも様々な自殺予防対策に取り組んでいますが、今年からさらに新たな取り組みがスタートしました。
中央図書館です!
昨年9月議会の教育経済常任委員会の場で、フジノは図書館長に提案をしました。図書館長は、来年度からの取り組みを約束してくれました。
それから1年が建ち、ついに今日からスタートしたのです!
下の文章は、横須賀市がプレスリリースしたものです。
「自殺予防」関連図書コーナー特設のお知らせ~ひとつの命 大切な私~
横須賀市立中央図書館では、『世界自殺予防デー』(9月10日)を中心とする『自殺予防週間』(9月10日~16日)に合わせ、命の大切さを訴える100冊の本を紹介するコーナーを特設します。
横須賀市では、年間約100人の大切な命が自殺によって失われています。
自殺の多くは、「追い込まれた末の死」です。
大切な「いのち」を自殺で失わないためには、自殺や精神疾患についての正しい知識を持ち、これらに対する偏見をなくしていくことが必要です。
命の大切さや自殺の危険を示すサイン、また危険に気づいたときの対処方法などについて、市民の皆さんの理解の促進を図ります。
- 日時 9月10日(木)~30日(水) 開館時間内
- 場所 横須賀市立中央図書館2階(横須賀市上町1丁目61番地)
- 内容 「命の大切さを訴える100冊」は、自殺やその予防、自殺遺族について考える図書を中心に、心の健康や、青少年の悩み・生き方などの図書を揃えました。
実際の様子を自分自身の目で見たくて、さっそくフジノは中央図書館に行ってきました。
さっそく図書館に行ってきました!
中央図書館は、3階建てです。
1階には入り口があって、新着図書コーナーや、新聞・雑誌コーナー、図書の貸出・返却コーナーがあります。
2階は、館外には持ち出すことができない貴重な郷土資料コーナーや、インターネットコーナー、DVDやビデオなどの映像や音声資料を視聴できるコーナーがあります。
3階は、図書館スタッフの事務室と、学生たちの勉強コーナーになっています。
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特設コーナーは、2階のエレベーター前にひっそりと設置されていました。
1階の正面玄関を入ってすぐにある2階への階段をあがると右側にあります。他の図書コーナーからは離れた場所で、静かに読むことができそうです。
2つの棚が設置されていて、1つには100冊の本が置かれています。
もう1つの棚には、今年の『自殺予防キャンペーン』の内容を記したチラシと、いざという時に役立つ関係機関の一覧が紹介されている冊子『こころのホットライン』が置かれていて、自由にもらえるようになっています。
プロの図書館司書のみなさんがじっくり選んだ100冊をぜひ手にとってみてくださいね
100冊の内訳をじっくりと見てみました。
自殺予防対策に直接に関わるものやうつ対策についてのものは、フジノ事務所にもある文献が大半でした。
けれども、こころの健康を高める内容のものや、元気をとりもどしたり、こころに栄養をもらえるような文献もあって、フジノもとても気に入りました。
特に『中学生の夢』『高校生の夢』の2冊には、とても惹きつけられました。
座りこんで読みふけってしまいました。
本には、人生をあなたよりも先に生きてきた人たちの経験や想いがこめられています
こうした特設コーナーの本が、今この瞬間に自殺へと追い込まれている方々のいのちを直接に救える訳ではありません。
精神安定剤をのんだり、睡眠薬をのんだり、カウンセリングを受けることの方が短期的には意味があるかもしれません。
でも、フジノは信じているのです。
本の持っている力を。
本には、僕たちよりも先に人生(というかくも苦痛に満ちた日々)を生きてきた人々の、想いや体験が記されています。
そこには、何かしら大きな力が込められていて、もしかしたら苦しみに満ちた今日を「とりあえず生きてみよう」と思わせてくれるかもしれない。そんなフレーズに出会うかもしれない。
そして、生きていくことに意味なんて何も無いと感じる僕ですが、それならば自分自身で新しい意味をつくってみようと感じることがあるかもしれないのです。
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何よりもまずは『自殺対策キャンペーン』をとおして市民のみなさまのひとりでも多くに、自殺や精神疾患についての正しい知識を持っていただくことが不可欠です。
そして、自殺へと追い込まれてしまうという体験は誰にでも起こりうることですから、偏見を解消していくことも重要なのです。
ぜひ、あなたが図書館にいらした時はこの特設コーナーにも足を運んでいただきたいと願っています。
そして、図書館長をはじめ、司書のみなさま、スタッフのみなさま、コーナー設置の約束を果たして下さってありがとうございました!