以前ブログに書いたのは「取材拒否宣言」ではありません
『第12回学童保育まつり』を見学した後、上町のカフェ『RRROOM』へ移動しました。
自殺予防対策の取り組みについて、取材を受けました。
話はそれてしまうのですが、『マスメディアとのカンケー』について記者クラブの方々にフジノは誤解を与えてしまっていることが分かりました。
「藤野さん、今後も取材拒否はしないで受けて下さいね」
とブログを読んだ記者クラブの方に指摘されてしまいました。
そこで、改めてきちんとここで説明をさせてください。
雨宮処凛さんにしていただいた取材を最後に
と書きました。
しかしそれは『僕個人』に関する取材をお断りする、という意味です。
もともと『個人』としての僕に関する取材は拒否をし続けてきました。
有名になりたくて政治家をしている訳ではありませんし、『プライベート』を切り売りしてまでメディアに出たくありません。
そもそも映画会社に居た人間ですから、取材される側ではなく『裏方に居るべき人間』だと自分のことを考えています。
にもかかわらず、すでに今年はあまりにも多くのマスメディアに露出しすぎてしまいました。
だから、しばらくマスメディアと距離を置きたいのです。
同じ理由で、依頼があった講演とか大学での講義も基本的に全てお断りしています。
その一方で、『政治家としての責任』=『説明責任』は常に強く意識していますので、これまでもずっと『公人』としての取材はきちんとお受けしてきました。
自殺予防対策の推進をはじめとする『政策』については、政治家(公人)としての義務の1つである『説明責任』を果たす為に今までもこれからもマスメディアの取材はきちんと受けていきます。
『公人』としての責任を放棄してフジノが取材拒否をしている訳ではありませんので、どうかご心配なさらないで下さいね。
朝日新聞の「論説委員」の方から取材を受けました
さて、今日取材をして下さったのは、なんと『論説委員』の方です。
『論説委員』というのは、新聞の『顔』である『社説』を書いている方々です。
かつて新聞記者を目指していたフジノにとって、『論説委員』って恐れ多いイメージで、今日は取材を受けるのが、ちょっぴり恐ろしかったです。
つまり、『現場の記者』→『本社の報道部長』→『論説委員』みたいな出世をしていく訳ですが、もちろん全員がなれる訳ではありません。
これまでのフジノの人生で本物の論説委員にお会いした経験は、たった2人しかありません。
あくまでも会ったことがあるだけであって、取材を受けた経験はもちろんゼロです。
そんなドキドキした気持ちのままに、朝日新聞の論説委員である石橋英昭さんの取材を受けました。
『論説委員』ってみんな定年近くにならないとなれないと思っていました。
しかし、リアル論説委員・石橋さんは予想外の45才(!)と超若い方だったのでした(きっとスーパーエリートなのでしょう!)
石橋さんは韓国の取材を終えて日本に戻ってきたばかりなのに、今日は横須賀まで来てもらってしまいました。
取材は13時からスタートして16時40分すぎまで約4時間(!)。
しかも、内容もすごく濃い取材でした。
取材されているフジノもせっかくの機会なので、逆に、石橋さんにいろいろなお話をうかがってしまいました。
石橋さんは国会議員を相手にした取材経験がかなり豊富な方なので
「国レベルでの自殺予防対策をさらに推進させていく為にはどういうアプローチが有効なのか?」
といったお話を聞かせていただきました。
(いくつかのご指摘は今はまだのみこめなさそうですが、政策を実現する為には将来的に必ずやらねばならないと感じました)
「覚悟を決めてフジノもまだやるべきことがたくさんあるな」
と改めて感じました。
こちらが話すばかりでなくて、いろいろな示唆を与えていただいた取材でした。
たぶん、石橋さんは『流行を追わざるをえないマスメディア』の多数派では無いような気がします(もちろん良い意味です)。
実際、鋭い質問ばかりでキツい取材でしたが
「精神的にきつかったらお答えなさらなくて大丈夫ですよ」
と気遣って下さる優しい方でした。
(ふだん、マスメディアの方は、決してそんなことを言ってくれません...)
マスメディアでの自殺の報道というのは、自殺対策基本法が成立した頃はひたすらたくさんありました。
けれども今では「11年連続3万人」とか「今年も3万人突破か」とか、そういう悲しいデータが発表された時にしか、取材をしてくれません。
今日の取材みたく、決して特別な出来事があった訳でも無いのにふだんから自殺予防対策について取材をして下さる方というのは本当にありがたい存在です。
どのような記事になるのか、いつ掲載されるのか、そもそも記事になるのかどうかも含めて分からないのですが
掲載された時にはぜひみなさまにもご紹介いたしますね!
それにしても、『論説委員』という硬い存在のイメージがとても良い方向へガラリと変わりました。
石橋さん、ありがとうございました!