自殺未遂へと追い込まれた方々の支援がスタートします!
自殺予防対策をメインの政策とする政治家フジノにとって、『自殺未遂』へと追い込まれた方々への支援は、重要な課題です。
このまちでは、自殺対策への様々な取り組みが先進的に行われています。
例えば自殺対策関係者のネットワーク組織づくりや、広報・啓発活動にはかなり力を入れてきましたし、自死遺族の方々への支援にも取り組んできました。
しかし、残念ながら、『自殺未遂へと追い込まれた方々への支援』だけは、初当選した2003年からずっと提案を続けてきたのですがほとんど実現してきませんでした。
今フジノ自身が憶えているだけでも、本会議では03年12月、06年5月、06年9月、09年3月、委員会では05年12月と、様々な角度から具体策を提案してきました。
なかなか動き出せない『自殺未遂へ追い込まれた方々の支援』は、いつもフジノにとって重要な課題として存在してきました。
昨年のタウンニュース紙(09年3月)『市政展望』でのインタビューでも
今後は、自殺未遂をした方の再発防止に取り組み、さらに自殺対策の専門窓口を設置、コーディネーターを配置したい。
と答えています。
さらに過去の活動日記を見ても、数ヶ月に1度は必ず「未遂者対策が必要だ」「全く不十分だ」と記しています。
けれども、ようやくみなさまに『大きな進展』を報告できます!
それは
『自殺未遂者対策検討会』の設置と開催
です!
未遂へと追い込まれた方々の『生きる支援』に向けて
自殺未遂へと追い込まれてしまった方々が救急で搬送される時こそが、再発を防ぐ為の最大の危機介入のタイミングなのだから、救急と、搬送先の病院や救急救命センターと、保健所とが搬送された直後から連携してサポートできる体制を作るべきだ
と訴えてきました。
この『自殺未遂者対策検討会』はそうしたフジノの提案がほぼ実現した形です(具体的にはこちらとこちらをご覧下さい)。
実現までに6年もかかってしまいましたが、率直にうれしいです。
この対策検討会は『自殺対策連絡協議会』の分科会としての位置づけです。
対策検討会メンバーは、
自殺対策連絡協議会から、委員長である大滝先生(湘南病院副院長)と、副委員長であり県立保健福祉大学の長雄順教授、
さらに、医師会の救急部会長である江畑先生、横須賀共済病院の救急救命センターの鈴木センター長、同センターの山形看護師長、精神科の柴田部長、医療相談室の中田室長、
横須賀市消防局の消防救急課から牛尾課長、事務局は保健所健康づくり課です。
現在の横須賀市の精神科救急における主要な方々がほぼ入っており、フルメンバーと言って良い顔ぶれです。
第1回目の検討会は、今月14日に開催されました(PDFファイルでのプログラムとメンバー表はこちら)。
この対策検討会は横須賀市の自殺と自殺未遂の実態についてのリアルな実態が検討される場でして、
事例の報告の内容などは個人が特定されかねない情報がとても多いので、一般的な傍聴は基本的に不可です。
また、同じ理由からいくつかの資料についてはフジノはここには掲載いたしません。
けれども、リアルな実態からしか本当に有効な対策が打ち出すことはできません。
対策検討会は今年度中(3月末まで)はもう1度開催される予定です。
そこでは、『自殺未遂者ケアフローチャート』案が正式に決定される予定です。
なんとか亡くならずにすんだ未遂の方々に対して、搬送先の病院やセンターに入院している時点でご本人の同意が得られたならば、保健所の精神保健福祉相談員がすぐに訪問をさせていただきます。
未遂に追い込まれた方々の体の傷は回復したとしても、そのまま同じもとのストレスフルな生活環境へと戻っていけば再び自殺へと追い込まれかねません。
そこで保健所の精神保健福祉相談員が問題のある状況を解決する為に、必要な専門機関に責任をもってつなげさせていただくのです。
こうして、本人(ご家族も含めて)の生活環境の困難や問題を解決していくことで再発を防いでいくのですね。
全国的に有名な岩手県の高度救急救命センター方式とほぼ同じ方法を、横須賀市の場合は、市と民間病院とが協力して行なう予定です。
こうした取り組みがついに横須賀市で行なわれることは、フジノは政治家として活動してきて本当に良かったと感じています。
まだ具体的な実践に向けては解決しなければならないことがありますが、自殺未遂へと追い込まれてしまった方々への支援は必ずスタートします。
1人でも多くの方の救われるべきいのちが本当の意味で守られることをこころから願っています。