1月28日追記:訂正とお詫びを申し上げます
ひとり親御家庭の方々をはじめ、市の担当部署、財政課、市議会のみなさまにお詫びを申し上げます。
この1月26日付けのブログで記した下の文章で
「上下水道料金の減免が来年度から廃止される」
とまるで『決定事項』のようにフジノは書きましたが、その後のヒアリングの結果、これは、事実ではありませんでした。
正確に記せば、現時点では来年度予算案について何も決定しておりません。
したがいまして、公式な決定事項ではありません。
『信頼できる情報筋からの情報』ということで、事実関係を未確認のままにうのみにしてフライングで書いてしまった完全なフジノのミスです。
関係する立場のみなさま、特にひとり親家庭のこどもたちに、大きな不安を与えてしまったことに対して、こころから申し訳なく感じています。
本当にごめんなさい。
担当部署であるこども育成部のみなさま、予算査定に今まさに奔走している財政部のみなさま、大変ご迷惑をおかけしました。
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本来であれば、『来年度からの廃止』は事実誤認ですので、この日の文章を全文を削除すべきものとは思います。
くりかえしになりますが『来年度の廃止が決定』という部分は、現時点では、完全な事実誤認の内容です。
2月15日に『予算説明会』が行なわれるまでは来年度予算案については全く公表されていませんし、もちろん市議会の議決が終わるまでは、何も決定されたことではありません。
方向性としてはっきりしているのは、昨年12月議会での民生常任委員会の担当課長答弁のとおりで
「時間をかけて方向性を制度全体の中で見直していく」
ということのみ、です。
ただ、来年度はこの答弁のとおりで『減免の見直しが議論される方針』とのことです。
その議論の中で、『廃止』という意見が再び出ることが容易に予想されます。
そこで、あえて下の文章は削除せずに残すことに決めました。
事実誤認を認めてお詫びをした上で、まるで開き直っているかのようにフジノのことを受け止めて、不快に感じる方々もおられるのは承知しています。
けれども、来年度といっても1年間先の話ではありません。
すぐ4月からもう来年度は始まってしまいます。
来年度に『見直し』の議論が始まる訳ですし、フジノの任期がこの4月末をもって終わるということを考えれば
「廃止したくない」
というフジノの想いを、世間の誰かに知っていていただかねばならないと感じます。
誰かがこの想いを受け継いで
「廃止させない/本当に意味のある支援へと振り返る」
を実現してほしいと願うのです。
以上のことから、あえて文章そのもののは残すことにしました。
どうか市民のみなさまには真意を御理解いただけますよう、よろしくお願いいたします。
(ここから先は、1月26日に記した原文です)
「ひとり親への上下水道料金の減免」を廃止へ
対象が少なすぎて話題にならず、マスメディアが取り上げてくれない、でも、とても大切な問題について引き続き記していきますね。
『ひとり親家庭への上下水道料金の減免』廃止についてです。
横須賀市は来年度からひとり親のご家庭への補助をカットしようとしています。
横須賀市の財政危機はすさまじいです。
先日20日に開催された『行政改革推進委員会』に提出された財政部データ(未発表)がいずれ正式に発表されれば
「ここまで市の財政はひどいことになっているのか!」
と誰もが納得してくれるはずです。
財政再建は、吉田市長のマニフェストですし、フジノだけでなく横須賀市議会全体が共有している目指すべき方向です。
その為にまずやるべきことは『ハコモノ行政』の見直しです。
しかし、2年前に吉田市長へ政権交代をしたのに今も変わらないハコモノ行政が続いています。
昨年12月議会では吉田市長の提案によって、新しくサッカー場を作る為に4億6253万4632円の税金を使って土地を買いました。
横須賀市議会もこれを可決しました。
(この議案に反対したのは、フジノだけでした...)
こういうハコモノ行政をやめるのが吉田市長が今やるべきことなのに!
財政再建の為に弱い立場の人々をさらに苦しめるようなことは絶対に許せません。
けれども吉田市長は、この間違ったことを進めています。
いのちとくらしを守ってきた福祉サービスをカットしようとしています。
『弱い立場の人・反論をできない人』たちへの福祉サービスばかりを狙い撃ちにしたコストカットを行なおうとしています。
『ヤングテレホン横須賀』廃止問題も、サービスの対象は匿名のこどもたちですから、誰も廃止に反論ができません。
こどもたちは誰も議会に対して『請願』『陳情』の手続きを取る人はいません。
声があがらないことを良いことに、福祉をつぶしているのです。
そして今回とりあげる『ひとり親家庭への上下水道料金の減免』廃止も同じ仕組みです。
昼も夜も働きづくめで子育てに追われているシングルマザー/シングルファーザーを狙い撃ちにしています。
DVや精神的な疾患によって追い込まれたひとり親の方々は、反論どころか、この情報を知ることさえできません。
誰も声をあげることができない。
それを良いことに、狙い撃ちです。
卑怯で、情けない。許せない。
だから、フジノは反論します。
昨年12月議会でフジノは反対の立場から質疑を行ないました
フジノは昨年12月7日の民生常任委員会で反対の質疑を行ないました。
フジノの質問
こども青少年支援課こども給付担当に確認をしたいのですが、『社会福祉施設水道料金等繰出金』(ひとり親家庭への上下水道料金の減免)のことで
「子ども手当の支給を機に、こういった減免は廃止すべきではないか」
という事業仕分け人の意見がありました。
それを実際に傍聴しておられたひとり親の御家庭の方々から、かなり不安の声を聴いています。
子ども手当の支給とこの減免というのは「結び付かない」と僕は考えているのですが
事業仕分けの議論を受けて、これはどんな方向を今、検討されておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。
こども給付担当課長の答弁
『子ども手当』については目的が違いますので、私はそのようにあの場でも発言はさせていただいたと思っております。
それから事業仕分け人の指摘の中で
「他の自立支援策へ向けるべきだ」
というお話は頂いておりまして
これは、ひとり親の自立支援全体の中で『給付型』から『自立支援型』の方に移行するというのは必要だと考えておりますので
時間をかけてそちらの方に移行するような形は、検討してまいりたいと思っております。
フジノの再質問
最後に意見を1つお伝えして質問を終わりたいと思うのですが
母子に限らず父子も、離婚のダメージとか追い込まれた末に長時間かけて何とか離婚をできたという方々も、たくさんおられる。
精神的に追い込まれている方もたくさんおられる。
そうすると、『自立支援型』のサポートというのが現時点では全く有効では無い方もたくさんおられるのを(行政側も)承知しておられると思うのです。
そういう時にこういう水道料金の減免などが働けない時に非常に助けられると思うのです。
ですから、先ほど「時間をかけて検討して」いかれるということだったのですが、ぜひ現実に即して、どういうサービスが本当に必要なのかをご検討いただきたいと思います。
こども給付担当課長の答弁
今の御意見も参考にさせていただいて、制度全般の中で考えていきたいと思います。
この委員会での議論をした昨年12月の段階では
「時間をかけて検討していく」
「ひとり親支援の制度全般の中で考えていく」
という答弁でした。
それなのに、現在進められている来年度予算案の査定の中で、今はっきりと『廃止』へ動きだしたのです。
これは絶対に止めねばいけない。
弱い立場の人々を狙い撃ちした財政再建なんて誰が望むのか
横須賀のひとり親家庭の6割が年収250万円以下でなんとか生活をしています。
昼間はフルタイムで働いて、夜や土日に別の仕事をダブル・トリプルで働いて、ようやく、この収入なのです。
こういう現実の中で、「毎月1,805円の減免のおかげで生活がとても助けられている」と語るひとり親世帯の方々をフジノはたくさん知っています。
彼女ら/彼らのほとんどが必死に働いています。
それでも収入は上がらないのです。
こどもたちを育てることは、2人の親がそろっていても苦しい。
ましてや、ひとり親として仕事と子育てを両立させるのは本当に大変です。
『保育園』や『学童保育』を利用しなければ、働けない。
でも利用すればすさまじい費用がかかる。
この悪循環の中で、他人からすればわずか月1,805円の減免でも本当に大きな『助け』なのです。
吉田市長は4億6,000万円をかけてサッカー場の土地を買うのに、『ひとり親』への月1,805円をカットするのだから、情けなくなります。
こんなひどい行政の現実を知って下さい
市民のみなさま。マスメディアのみなさま。
フジノが委員会の中で反対の声をあげるだけでは、全くちからが及びません。どうか力を貸して下さい。
こんなことが許されるまちは、やがて滅びるでしょう。
『ひとり親家庭』という状況を、こどもたちは望んで選んだのではありません。
こどもたちの貧困を防ぐ為に、フジノは政治家として必死に活動をしてきました。
貧困の『世代間連鎖』も何とか阻止したい。
それなのに、こういう貧困の連鎖をさらに拡大するような横須賀市の取り組みには、本当に失望させられます。
市民のみなさま、どうか力を貸して下さい。
この現実を知って下さい。
こどもたちを守る為に、政治と行政はあるはずなのに。