「横須賀市保育事業大会」に参加しました
今日は、県立保健福祉大学を会場にして『第43回・横須賀市保育事業大会』が行なわれました。
毎年開催される大会で、市内の保育に携わるみなさんが集まって、第1部として、勤続5~6年の保育園の先生方への表彰、第2部として、講演による研修が行なわれました。
(プログラムはこちらです)
「幼保一体化」への批判が口々に語られました
横須賀市保育士会・会長をはじめ、吉田市長、山下市議会議長、小泉進次郎代議士らがあいさつに立ちました。
みなさんそれぞれの立場から政府が打ち出した『幼保一体化』について、不安の言葉や厳しい批判を述べていました。
フジノとしては『幼保一体化』だけを抜き出してそれだけを批判することはしたくありません。
社会の激しい変化の中で、こどもたちを取り囲む環境(家族・地域・社会の全てです)も大きく変化しています。
こどもたちがこの激動の社会においても安心して希望を感じて生きていかれるような新たな仕組みを手探りでも生み出していく必要があります。
ですから『幼保一体化』だけを個別に抜き出して批判するのではなく、政府が提言している『子ども・子育て新システム』の提言の全体を通して、詳しく調べて、自分の頭で考えて、その上で判断していきたいと考えています。
小林正稔教授の記念講演「保育所におけるファミリーケースワークとは」に学びました
来賓あいさつと表彰式の第1部が終わると来賓はみんな帰ってしまいました。
フジノは第2部も残って保育関係者のみなさんと一緒に講演を聴いていきました。
記念講演『保育所におけるファミリーケースワークとは~家族と一緒に子育てを~』というタイトルで、神奈川県立保健福祉大学教授の小林正稔さんのトークがありました。
勤続年数という「節目」で表彰することの大切さ
さて、第1部では、大会のメインである表彰式が行なわれました。
ここで、勤続年数5~6年の19名が表彰されました。
こうした節目を祝うイベントは、本当に大切だと思います。
同じような意味で、看護学校では実習が本格化する前に『戴帽式』を行ないますが、すごく大切なものだと思います。
節目のイベントというものは、人にとって、本当に大切なことだと思います。
あなたは何の為にそうしなければいけないか全く分からないのに、高い崖だらけの山に必死に岩を押し上げて運んでいく。
汗だくで必死に岩を運んでようやく頂上までのぼったその途端に岩は崖の下へと転がり落ちていく。
何の意味があるのかは全く分からないけれど、あなたは再び崖の下まで行って、その岩を頂上まで運ばなければならない。
現代哲学の世界ではこんな比喩を使って語られるほどに、人は生きていくことを無意味に感じかねない生き物なのですね。
そこで、折に触れて、節目節目に、いろいろな行事を行なって気持ちを新たにしていくということが昔から人間の知恵として行なわれてきました。
平坦な一本の道のところどころにアクセントのように花が咲いているようなものですね。
繰り返しになりますが、それは本当に大切な先人の知恵だと思います。
保育のような『対人社会サービス』の最前線で働く方々を『勤続年数』という区切りに応じて表彰をすることは、新たな意欲を生み出す、重要な意味があると感じます。
それは、働き続けていく覚悟を持って頂くという意味合いもありますし、同時に、保育人材を確保する為に必要な取り組みという意味ありもあると思います。
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表彰されたみなさま、本当におめでとうございます。
どうかこれからもこどもたちの歩みを見守ってあげてくださいね。