横須賀ダウン症児者の会つくしの会・学習会へ
今日は午後から、汐入の産業交流プラザへ。
『横須賀ダウン症児者の会つくしの会』の学習会へ行きました。
財団法人・日本ダウン症協会の理事である長谷川知子さん(臨床遺伝専門医)が講師をつとめて
『わかってほしい!からだのこと、こころのこと』
というタイトルで講演が行なわれました。
会場は満員で、講演の後の質疑応答も熱気がありました。
参加者のほとんどは母親の立場の方々でしたが、学校の先生方も多くいらしていたのがとても印象的でした。
ダウン症候群について正しい情報を学ぶことで、周囲の人々にとってはより良い関わり方を知ってもらう、
ご本人には自らが人生の主人公であることを知ってもらう、
そして、お互いに人生をより豊かに生きていくことができるようになろう
というのが、講演のテーマでした。
「この子はダウン症(ダウン症候群)だから~である」
と決めつけてしまうことで、その人の可能性をせばめてしまうことがたくさんあります。
例えば、「ダウン症候群のあるこどもは可愛らしいから」と実際の年齢以下に扱われて、必要以上に手をかけられていることがあります。
そうやっていつまでもこども扱いされて過保護にされていることで、親からの自立を望む気持ちが生まれてこなかったり、自分探しをはじめる思春期にあっても変化が芽生えなかったりすることもあります。
何かの行動が問題無くできて「良くできたね!」と褒められても実際にはその行動の意味を理解していないまま、表面的に覚えこんだり教え込まされていることもあります。
ダウン症候群があろうと無かろうとカンケーなく、こどもたちはそれぞれの発育のペースの違いはあっても自分と他の人々との共通点と違いとに気づきながら、自己主張をして、ぶつかりあって、失敗をしてそこから学んで、強調して、
そうしたことの繰り返しの中で、状況を判断しながら自分をコントロールする力を学んでいって、他の人々の想いや行動や、世の中の物事を、どうやって受け入れていくかを学んでいくものですよね。
その為に最も大切なことは、バランスのとれた発達ができるように手助けをすることだ、と講師の長谷川さんは述べていました。
長谷川さんの言葉の1つ1つに参加者の方々は大きくうなずいていました。
一度は望んだ自立も気づかれないまま、独りで考えて判断して方向付けをしていく力が育っていないことが多いです。
自立とは、全て独りでやる過剰な自助努力とは違います。
完全な人間はいないのだから、できないことは誰でも他人に相談すべきことであって、相談する人を的確に選択する力も自立に含まれる。
乳児期から幼児期に入る頃に自立への道は始まる。
離乳食を食べさせることそのものではなく、「自分の口で食べたい」という気持ちに添って適切に援助することが自立への第一歩です。
その頃から、手伝われながらも自分で身の回りのことをして身辺の自立に向かいます。
この発達の時期を見逃すと「やってもらった方が楽」という知恵も出て、自立を阻みます。
それなのに親は「まだできない」と思って手を出してしまう...これは第三者が指摘しないと親が自覚するのは容易ではありません」
うーん。
親御さんだけではなくて、福祉にかかわる全ての人々がパターナリズムに陥らないようにすることが大切ですけれども、実際には、なかなか難しいのですよね~。
長谷川さんの講演、その後の会場の方々との質疑応答、2時間半の学習会はとても勉強になりました。
ありがとうございました。
いつでも現場に呼んで下さい
11月4日におこなわれた『障害者施策検討連絡会』と市議会議員との意見交換会の場で
「『つくしの会』がこういう活動をしていることを知って下さい」
「生涯をつうじた切れ目の無い支援について理解して下さい」
と、今日の学習会のお知らせを頂きました。
そこで今日の学習会は誘っていただいたので喜んでお邪魔したのですが
『つくしの会』の方に
「忙しいフジノさんが本当に来てくれるとは思いませんでした」
と言われて、ショック!
どうも最近フジノは『ものすごく忙しい人間』と思われているみたい...。
ここしばらくいろんな方からやけにこんな感じで言われるんですよね。
当選同期の同僚議員からも『大先生扱い』されたりして、悲しいです。
無意識にフジノは忙しそうにふるまっているのかなあ。
確かにフジノは、体調のことや精神的なこともあって3月末から1日の仕事量を減らしていて、以前よりもスケジュールを絞って仕事しています。
でも、複数の用事がバッティングしてさえいなければ、フジノの政策に関わりのある事柄には必ず参加しています。
生の声をうかがうことができる機会は本当にとても大切なので、必ずお邪魔して学ばせていただいています。
このホームページを読んでいるあなたもぜひお気軽に声をかけてくださいね。