臨時議会での市長へのフジノの質疑/無意味な横並びに反対
今日は、会期が1日だけの『臨時議会』でした。
5つの議案が市長から提案されましたが、フジノは市長に対して本会議の場で質疑を行ないました。
2つの議案が
国の『人事院勧告』に基づいて市職員の給与をダウンさせる
というものでした。
フジノはこの議案に対して質疑を行ないました。
質疑の結果、市長の答弁では納得ができなかったので、昨年に続いて『反対』しました。
(最終的に市議会全体では『賛成』多数で可決されました)
フジノは「市職員の『給与制度』を改革すべきだ」という立場です。
本来であれば、給与というものは、もっと経営の観点から戦略的に対応しなければなりません。
しかし、この厳しい経済社会状況では、公務員に対する感情的な激しいバッシングがあります。
給与に対しても
「公務員の給与は高すぎる」
「下げて当たり前」
という感じの意見が多くて、残念ながら冷静な判断に基づいたものとは思えません。
けれども、フジノは組織の経営とは民間企業も地方政府も根っこは同じだと考えています。
単に「人件費を下げる為に給与はどんどんカットすれば良い」とは考えません。
むしろ、働く方々の能力や意欲を最大限に高めることができるような給与の在り方こそ絶対に必要です。
もっと組織を活性化させるマネジメントの観点が必要なのです。
それなのに、全国の地方政府が国の『人事院勧告』に従って、横並びで一斉に給与を上げ下げしているのが現状です。
フジノは、それに反対しています。
日々の努力や工夫によって得られた実績や成果に応じて市職員の給与を決定していくべき
というのがフジノの信念です。
そこで、吉田市長の前例踏襲主義を厳しく批判しました。
今までずっと横須賀市は国の『勧告』に従ってきました。
吉田市長に交代してからも、前例踏襲の全国横並びです。
これでは、職員のモチベーションは上がりません。
どれだけ職員が努力をして成果を出しても、それは全く給与には反映されません。
同時に、どれだけ職員が成果を出せなくても、それは全く給与には反映されません。
こんなことで、モチベーションは上がるのでしょうか?
歴代の市長たちと同じように吉田市長が、前例踏襲で横並びのやり方をするにしても
何故、今までどおりのやり方を踏襲するのか。
そうすることで、どんな効果があるのか。
市民のみなさまにどのようなメリットが生まれるのか。
これらを『経営』という観点から、しっかりと説明できれば良いのです。
しかし、市議会議員時代からの議事録を読んでも、今まで吉田市長は給与政策についてハッキリと述べたことがありません。
今日の質疑を通しても、何故このままで良いのかは分かりませんでした。
フジノは「沢田元市長がスタートさせた人事制度改革をさらに進化・深化させて給与との連動を進めるべきだ」と考えています。
こうしたフジノの主張する成果と連動した給与制度への改革は、いくつかの課題があります。
行き過ぎた成果主義はかえって組織を弱くしてしまいます。
また、人を成果で評価する場合には、評価する者の客観的な姿勢やはっきりとした判断基準の設定などが不可欠です。
けれども、こうした取り組みが民間企業では成功している事例がいくつもあります。
必ず横須賀市役所でも実現できるはずです。
国の『人事院勧告』という制度は来年度以降も続きますから、去年・今年に続いて来年も吉田市長が前例踏襲をするならば
フジノは対案を提案し続けていきます。