ゲイの当事者である高校生が横須賀で講演をしてくれました(その1)/横須賀市エイズ予防・普及事業の講演会

性的マイノリティへの理解を求める講習会が開かれました

いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々に対する正しい知識と理解が広まることと必要なサポートが行なわれることを求めて、これまで数年間にわたって、フジノは活動してきました。

その数年間の中でも、今日は『特別な1日』となりました。

「2010年度横須賀市エイズ予防・普及事業」チラシより

「2010年度横須賀市エイズ予防・普及事業」チラシより


横須賀市の『2010年度エイズ予防・普及事業』として講演会が開かれたのです。



ゲイの当事者である高校生が横須賀で講演をしてくれました

2つの意味で素晴らしかったとフジノは感じています。

まず第1に、横須賀市が主催する講演会の場で、ゲイの当事者である『高校生』が講師として発表をしてくれたことです。

いわゆる性的マイノリティとされる方々のうち、すでに『大学生』たちについては、数年前に教育長をはじめ、教育委員会の部課長に会ってもらっています。

今回の講演ではさらに年代が下がって高校生でした。

フジノはそれが本当にうれしかったです。

もちろん全ての年代に、いわゆる性的マイノリティとされる方々はいらっしゃいますが

全ての年代の中で、まだ世間と自分との距離感もうまく取れずに最も悩み苦しんでいる世代が十代だ、とフジノは考えています。

小学校高学年くらいから『性的志向』がはっきりしてくる中で、リストカットやオーバードーズなどの自傷行為に追い込まれて、自殺未遂を経験しているこどもたちがとても多いです。

そんなハイリスクな状況に置かれている小・中・高校生たちの生の声を行政・教育カンケーの人々にもっと知ってもらいたいのです。

会場にはたくさんの方々がいらして下さいました

会場にはたくさんの方々がいらして下さいました





「フジノの外圧」ではなく、「市職員の力で実現した講演会」です

第2に素晴らしかったことは、「今日の講演会は市職員が企画・実現させたものだ」ということです。

『大学生たちと教育長らとの懇談』はフジノが企画・実現したものでしたから、

横須賀市にとっては、あくまでもフジノという『外部』からの働きかけで初めて実現したものでした。

けれども『今回は全てが市職員の方々の想いによるもの』でした。

さらに、「すごいなあ」と感じたのは講師として来てくれたあと2人です。

『かながわレインボーセンターSHIP』代表の星野慎二さんと、日高庸晴さんです。

『対世間』で正しい知識を広めて理解を深めてもらうという視点で考えた時に、この人選は本当にフルキャストといえると思います。

それにしても、われらが日高庸晴先生まで横須賀にお招きできるとは...。

「時代は変わったなあ!横須賀市も変わりつつあるなあ」

と、うれしく感じると共にすごくホッとしたのでした。

この数年間の活動が報われた気持ちになりました。

さて、今日の講演会のプログラムは、次のとおりです。

2010年度横須賀市HIV/AIDS講演会

  • 日時:2010年12月22日(水)15:30~17:00
  • 会場:ヴエルクよこすか6階ホール
  • 演題と講師:

    1. 幼少期から高校までの様々な思い
       ソウイチくん(ゲイの当事者である高校生)
    2. 若者になぜHIV感染が拡がっているのか?~性的指向と健康問題~
       日高 庸晴さん
       (宝塚大学看護学部准教授/厚生労働省エイズ動向委員会委員)
    3. 『SHIP』の紹介
      星野 慎二さん(かながわレインボーセンターSHIP代表)

次回に続きます)



「2010年度横須賀市エイズ予防・普及事業」チラシより

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