市民安全部が所有する放射線の測定機器
今日は本会議(第1日目)だったのですが、予定を超えて長引いてしまいました。
本会議が終わるとすぐにフジノは、市民安全部危機管理課へ向かいました。
多くの市民の方々からお問い合わせをいただいていた測定機器について実際に自分の目で確認する為です。
6月3日に横須賀市が行なった放射線量の測定で使用した機器を実際に見せていただきました。
測定方法についても、詳しくお話をうかがってきましたので報告します。
横須賀市では、20台の機器を所有しています。
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アロカ社のNaIシンチレーションサーベイメータ(TCS-171)
放射線量の測定機器としてはとても有名な
アロカ社のNaIシンチレーションサーベイメータ(TCS-171)
です。
測定機器や測定方法の情報公開が足りませんでした。申し訳ございません
多くの市民の方々からご指摘いただいたとおりで、測定調査を行なった他の自治体ではこうした機器の名称・型番などをはじめ、測定の詳しい方法などをかなり詳しく報告していました。
それらのまちに比べて横須賀市の情報公開のやり方は、明らかに情報不足でした。
フジノから、率直にお詫び申し上げます。
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実際の測定方法を教えてもらいました
この点については、行政側にも改善を求めました。
行政側も十分にその必要性を理解してもらえたと感じています。
「現時点ではレンタルすべきでない」と判断しました
これまで複数の市民の方々から
「測定器をレンタルしてくれないのか?」
「自分で測定してみたい」
というご要望もいただいてきました。
ただ、実際に詳しくヒアリングをしてみた結果、フジノは
「現時点ではレンタルはすべきではない」
という結論に至りました。
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メータの動作を確認する為の放射性物質です
今ではインターネット上で使用説明書が誰でも見られますし、フジノも市職員の方に測定方法を教えていただいたのでもう操作そのものは1人でもできます。
けれども、放射線についての専門知識が無いままに測定を行なったとしても正確な結果が得られない可能性があります。
むしろ、定期的に研修をうけている方が専門的な知識に基づいてベストな位置で測定を行なう方が、実際に正確なデータが得られるので、結果的に効率も良いと思います。
横須賀市が今回5つの小中学校で行なった測定も、約6時間をかけてじっくりと行なわれました。
基本的には、グラウンドの真ん中で測定しました。
3つの高さ(地表面、地面から50cm、地面から1m)で測定をした数値が発表されましたが
1つの高さについて、それぞれ10回の測定を行なって、それらを平均した値を発表しています。
こうして報告された数値なので信頼できる数値だと言えると思います。
(市民のみなさまに立ち会いも可能にして測定を行なったまちもあります。信頼性を高める上でそれはもちろん有効だと思います)
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放射性物質のそばにプローブを近づけるとメータが動きます
今日までのところ、
「東京電力福島第一原子力発電所で何らかの動きが起こらない限りは測定をする予定は無い」
とのことでした。
しかし、フジノは明日の市長への一般質問で全ての小中学校で測定を行なうように提案します。
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市役所前の風景
明日もがんばります。
後日追記(2011年8月)レンタルすべきだし自分で測定をどんどんやるべきだと考えが変わりました
初めて実際に測定器を触った時には
「専門家が測定するのが一番信頼性が高い。レンタルよりも市職員に測定に専念してもらう方が効率は良い」
などと判断しました。それは上に記したとおりです。
しかし、その考えはすぐに変わりました。
フジノのまわりでは、たくさんの方々が自ら測定に乗り出していました。友人も実際に測定機器を購入して、身の回りを測定していました。
フジノ自身も測定機器に数多く触れる中で、これは自分でどんどん測っていった方が良いと考えるに至りました。
3.11以降、専門家と言われる人々のことが信じられなくなっていく出来事がたくさんありました。
特に、見えないし臭いもしない放射能を相手にせざるをえないこれからの時代は、自らの身を自ら守るしかないと感じさせるところまで来ているのも事実です。
政治・行政まかせだけでは、身を守れない。そう多くの方々も感じておられると思います。
その意味において、6月8日にブログを書いた時点の想いはそのままに残しておいて、2か月間で考えが大きく変わったこともそのまま記すことにしました。