鶴久保小学校で除染した汚泥を「学校の敷地内」に埋め立てたのは、あくまでも「仮置き」です
毎時0.75マイクロシーベルトが検出された土を、昨日、鶴久保小学校の敷地内へ『仮置き』として埋めもどしました。
今日この件について、教育委員会から全議員宛てに報告がありました。
そして、市政記者クラブへのプレスリリースと、市民のみなさまに対して横須賀市HPでの報告がなされました。
特に、市民のみなさまに確認していただきたいのは、下の1文がしっかりと記されていることです。
赤の太文字で強調した部分です。
「除染の方法は、土砂の処分先が決まるまでの処置として、土砂を土のう袋に入れ、さらに二重のビニール袋に入れて、ブルーシートで包んだものを学校敷地内に埋め、その上に50センチメートル以上の覆土を行ないました」
つまり、
『今回の対応はあくまでも『仮』の対応であって、ずっと校庭の敷地内に埋めておくのではなく、最終的な処分先が決まれば、掘り返して移す』
という意味です。
「仮置き」という「約束」をあえて「明文化」してもらいました
このことはすでに昨日の時点で、複数の議員が教育委員会と確認を取りました。
けれどもフジノとしては、
「市民のみなさまに見ていただく文章には『仮置き』であることを示す文章をしっかりと記すべきだ」
と、しつこく教育委員会に求めました。
『そこに書いてある』という事実は『約束』であり『信頼』を生むけれど、『そこに書いていない』ということは『不信感』を招くからです。
その結果として、報道発表の資料と市民のみなさまに観ていただく市HPには
「土地の処分先が決まるまでの処置として」
という文章が正式に盛り込まれました。
こうして正式な文章に載った訳ですから、『守られるべき約束』であることを市民のみなさまにお示ししたことになります。
高い放射線量が測定された土が敷地内に埋まっていることは、保護者のみなさまにとって全く納得できない対応だと思います。
しかし、可能な限り早い時期に、この土は必ず別の場所へと移されることになります。
市議会議員宛の報告文章にはその一文が載っていません
ただ、1点残念なことは、市議会議員宛ての文章にはその文章は載っていないことです。
教育長から市議会議員宛てに出された報告書があるのですが、それが下の画像です。
該当する場所を拡大したものですが、「土地の処分先が決まるまでの処置として」という一文がすっぽり抜けています。
報道発表と横須賀市HPは全く同じ内容ですが、市議会議員宛ての報告書には肝心な部分だけが書かれていません。
これでは、誤解を生んでしまいます。
フジノが教育委員会に要請したのは「市民の方々向けの文章だけに載せろ」ということでは無くて
もちろん市議会議員宛ての報告であれ、どんな文章であれ、誰が読んでも誤解が無いようにしっかりと明記することを求めたのです。
この点だけ、とても残念でした。
教育長に昨日要請した3点が早くも動きがありました
昨日の朝、フジノが教育長に対して要請した3点ですが、今日夕方の段階でかなり動きが進んできました。
- 可能な限り早く、埋めた土を学校から別の場所へ移すように方針を検討しなおしてほしい
- 他の学校についても、夏休みの終わりにおこなった除染作業後の土などがどのような状態で保管されているのかもすぐ確認すべき
- 他の学校も野ざらしにされている所があれば優先的にすぐ対応すべき
1については上に記したとおりで、最終的な処分場所を検討することになっています。
2については、すでに14時の段階で全学校の半数以上の確認を終えているとの報告を受けました。来週月曜日には、全学校の結果を報告できる予定です。
3については、野ざらしにしていた学校が確認された場合はすぐに測定に向かう、という対応を取ることが決定しています。
動きがあればどんな細かいことも市民のみなさまに報告します
また、この3点以外にも
5.地上1mの高さで毎時0.59マイクロシーベルトという『基準』を少なくとも0.2マイクロシーベルトへ引き下げるべきだ
と、フジノは考えていますので、これらも引き続き、要請していきます。
いずれにしても動きがあればどんな細かいことであっても市民のみなさまに報告していきます。