今日は「教育委員会」の予算審議でした
2012年度当初予算案についての委員会審議も中盤となりました。
今日は、教育委員会の予算を審査しました。
10年目を迎える総合高校の新しい姿
今年2012年、市立横須賀総合高校は開校10年目を迎えます。
そこで、これまでの横須賀総合高校の在り方を振り返って、課題を把握し、新たな10年に向けて改革を進めていくことになっています。
総合高校は、オープン当初は『商業』『工業』『普通』の3つが合併することで総合高校になったのですが、今では『商業』『工業』の色あいがすっかり弱まってしまいました。
それとは対照的に『進学校』としての評価が年々高くなってきました。
海外への修学旅行をはじめ、1学年からの進路指導のきめ細かさなどの特色もあって、人気も高くなりました。
しかし『公立高校』の意義とは、『成績の良い生徒を増やすこと』だけでは絶対にありません。
フジノは、総合高校を卒業していく生徒たちに『多様性』を当たり前のものとして生きていく人間になってほしいと願っています。
人はその数だけ生き方があります。
国籍、ジェンダー、障がい、あらゆる背景を超えてほしいのです。
あらゆる『人』が生きているこの世界を、3年間の限られた高校という守られた空間で過ごせるうちに、もっと体験してほしいのです。
改めて総合高校での「インクルーシブ教育」の実現を訴えました
フジノは、その1つとして横須賀総合高校での『インクルーシブ教育』の実現を繰り返し訴えてきました。
今日の予算審議においても、改めて提案しました。
教育福祉常任委員会での質疑
フジノの質問
続いて、29ページをお願いします。
『横須賀総合高等学校教育改革検討事業費』について伺います。
丸10年を迎えて、新たな生徒のニーズの変化などに対応して総合高校のあり方を見直していくということですが、その中で、予算47万円でどのような取り組みを行うのか。
まずは、庁内で検討していくということなのですが、この費目がどのようなことなのかをお答えいただきたいと思います。
教育政策担当課長の答弁
大半のものにつきましては、視察旅費として先進地を訪れる旅費を、今、計上しております。
フジノの質問
大半が全国のこうした総合高等学校の視察に充てられるということかと認識しました。
今回、検討を行っていくに当たって、まだこれから絞り込みをしていくのだと思いますが、ぜひ1点お願いしたいのは、インクルーシブな教育を高等学校にも導入していただきたいということです。
そもそものスタート、開校するに当たって『ともに学ぶ総合高校を考える会』という活動などもありましたし、そういった観点もぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
教育政策担当課長の答弁
総合高校の改革については、総合高校の現在あります教育理念を継承しつつ、新たな制度づくりも含めて検討いたしますので、委員御指摘の部分も、今後、この方針を決めていく中で検討させていただきたいと思います。
フジノの質問
すばらしい総合高校が、単なる進学校に決して陥ってはならないと思うのです。
誰にとっても学びの機会を提供するという高校に、さらになってほしいと期待します。
今年度は具体的な改革が議論されていきます。
実現に向けて具体的な提案を続けていきたいです。