特別養護老人ホーム「さくらの里山科」が4月にオープンしました
今日は、特別養護老人ホーム『さくらの里山科』を見学しました。

さくらの里山科
今年2012年4月から新たにスタートした3ヶ所の特別養護老人ホームのうちの1つです。
(6月に視察した『玉成苑』もその1つです)

視察先の「さくらの里山科」にて
場所は、市内太田和です。

「さくらの里山科」の全景
スタートから3ヶ月半が経ちましたが、かねて伺っていた前評判どおり、本当に素晴らしかったです。
全国初、特別養護老人ホーム1階に「テナント」でレストラン!
大きな特徴の1つ目は、こちら。

葉山牛レストラン山科
特別養護老人ホームの建物の1階に『葉山牛レストラン山科』がテナントとして入っているのです。

玄関から観た「葉山牛レストラン山科」の様子
計画の段階から「全国でも初めてのケース」として大きな話題を呼びました。

タウンニュース・2010年1月15日号より
フジノが見学したのはお昼1時半でしたが、ランチタイムのお客さんでとても混み合っていました。
働く職員の為の「託児室」が設けられています
さて、建物の中に入ります。
介護業界に限らず、福祉業界では人材の確保が大きな問題になっています。
『さくらの里山科』では、おこさんがいらっしゃる職員の方々の為に『託児室』もあります。これはとても良い取り組みですね。

「さくらの里山科」に設置されている「託児室」
おこさんがまだ小さくても働きたい人は、たくさんいる。
福祉業界は、働き手を日常的に求めている。
この両方の願いに対応する1つの方法が、職場内の託児室や保育所の設置です。
『さくらの里山科』の取り組みはとても良いですね。
ユニット型で、全て「個室」です
『さくらの里山科』では、部屋は全て『個室』です。

廊下の様子
国のルールとして、新しい特別養護老人ホームは全て個室でなければいけないことになっています。
『さくらの里山科』では、10部屋ごとで1つの独立したユニットに分かれています。
ユニットごとに、キッチンやリビング(共用スペース)があります。
下の画像は、キッチンです。

キッチンの様子
食事は、このキッチンでごはんを炊いてみそ汁を作ります。
おかずは1階の調理室で作られて、各階に配膳されます。
下の画像は、空きが出た部屋を見せていただきました。

空き室を見せて頂きました
(ベットが2つ置いてありますが、たまたま置いてあるだけです。繰り返しになりますが、ふだんは全て1人部屋=個室です)
8畳の広さです。
リハビリはとても重要!これからの為に「機能訓練室」も設置されています
『さくらの里山科』には、『機能訓練室』も設置されています。

機能訓練室の様子
リハビリテーションを行なう為の部屋ですね。
特別養護老人ホームに『機能訓練室』の設置義務はありません。
でも、リハビリテーションは『人生の質』を大きく高めるとても大切な取り組みなので、
こうして『さくらの里山科』のように『機能訓練室』を設置してくれている特養は、
リハビリが必要な家族を持つフジノにとってみると、本当にありがたい存在です。

機能訓練室の様子
さらに、『さくらの里山科』には常勤のリハビリテーション担当の職員がいて、日中はお一人お一人の部屋を訪れて、その方にあったリハビリテーションに取り組んでいるとのこと。
「とてもたのもしい、ありがたい」
とフジノは感じました。
データ管理に「ニンテンドーDS」を活用!
入居しておられる方々のいろいろなデータの管理の為に、こちらでは『ニンテンドーDS』を利用していました。

データ管理は「ニンテンドーDS」
例えば、体温・血圧・食事などのいろいろなデータを『紙ベース』で記入してしまうと、ユニットごとに独立している為に、必要なデータをすぐには観られない(=閲覧性が低い)のですね。
それをサーバーで一括してデータを管理することで、とても効率的なデータ管理ができることになります。

屋上からの眺め
これまでフジノはいくつもの高齢者の住まいを見学してきましたが、ある有料老人ホームではiPadを導入していました。
福祉業界にもどんどんICT化・クラウド化が進んでいます。とても良いことだと思います。
職員の方は最初こそ慣れなくて大変だと思いますが、けれどもこうした作業によって実は大きな書類作業の省力化が進みます。
どうか、ぜひがんばって慣れていってほしいな、と願っています。
最大の特色、それは・・・
そして、もう1つ大きな特色がこちらにはあります。
目の当たりにして、フジノはとても感動しました!
それは...次回の『その2』でお伝えしますね。