シンポジウム『徹底研究:医療を動かす、医療計画作りとは』へ
朝は激しい雷の音が鳴り響いて強い雨も降りましたが、1時間ほどですぐに快晴に、そして、すさまじい暑さになりましたね...。
連日の暑さに体は負けてしまいそうですが、こころは気合い十分です。
今日は、東京大学の本郷キャンパスへ向かいました。
こちらのシンポジウムに参加する為です。
東京大学公共政策大学院「医療政策教育・研究ユニット」(HPU)主催~医療政策実践コミュニティー(H-PAC)第2回公開シンポジウム~
『徹底研究:医療を動かす、医療計画作りとは』
2013年度から5年間の地域医療を方向づける、次期医療計画の検討が各都道府県で進められています。
『5疾病・5事業および在宅医療の連携体制の構築』を具現化する為に、今、どのような考えで、どのような作業を実践し、どのような内容を計画に盛り込むべきか。
昨年10月に開催した第1回公開シンポジウムでの議論からさらに踏み込みます。
11人の演者にご講演いただき、国と地域の状況を共有のうえ、実際に医療計画作りを行っている方々にも多数ご来場いただいて意見交換を行い、具体的アクションプランの導出につなげます。
*後日、HPUのホームページにシンポジウムの報告が掲載されました。配布資料など全てが掲載されていますので、ぜひこちらをご覧下さい。
いかに「第6次医療計画」を有効性あるものにするか、政治家3期目のフジノのテーマです
2013年からスタートする新しい『医療計画』(第6次医療計画)に、フジノはものすごく注目しています。
いかにして『医療計画』を実効性あるものにすべきか
これが3期目の政治家フジノの重要なテーマです。
「医療計画」は県が作りますが、地域包括ケア実現の主役は現場に最も近い市町村です
大きな方針は『国』
が定めて、計画そのものは『県』が作ります。
その為に『市町村』が関わる余地はほとんど無いように見えます。
しかし、『地域包括ケア』を実現する為には、現場に最も近い『市町村』こそが最も重要な存在なのです。
市が策定している保健・医療・福祉の様々な計画があります。
- 『介護保険事業計画』
- 『高齢者保健福祉計画』
- 『障害福祉計画』
- 『障害者計画』
- 『子ども・子育て支援事業計画』
- 『健康増進計画』
- 『地域福祉計画』
- 『都市計画マスタープラン』
- 『住宅マスタープラン』
このような市町村が作ったいくつもの計画は、詳細な調査による具体的なデータに基づいて『数値目標』が立てられています。
市が作る、保健・福祉(高齢・障がい・こども・地域福祉)・住宅政策・都市政策などとの現実的な連携が無されなければ、県が作る『医療計画』は全く機能しません。
そうした想いからフジノは国・県の審議会を毎回傍聴してはその動向を追い続けてきました。そして市議会において、横須賀市として成すべきことを提案してきました。
市議会の他に講演や執筆の依頼をいただいた際には、必ずこの『市町村と県の実質的な連携』を強く訴えてきました。
これからもその実現に向けて、努力していきます。
奈良県、神奈川県、千葉県柏市の好事例
今日のシンポジウムはとてもプログラムが充実していたのですが、中でも『パート3・地域の立場から』に注目していました。
奈良県、神奈川県、千葉県柏市の政策担当者から、それぞれの医療計画について講演がありました。
特に、神奈川県の保健医療部長による講演は『横須賀・三浦二次保健医療圏』を含む、まさに神奈川県の保健医療計画のお話です。深い関心をもって講演を聴きました。
今回、県の発表が2つに対して、市の発表も1つありました。
それが千葉県柏市です。
豊四季台団地での実験的な取り組みは全国に知られており、視察に訪れる人々も大変多いです。フジノもずっと注目しています。
このように全国的に有名なケースは極めて特殊な事例ですので、全国の市町村が同じように取り組める訳ではありません。
けれども『医療計画=県』というような固定概念を崩す為にはこうしたレアケースの存在も大きな意味があります。
『医療計画』は県に権限がある政策ですが、現実的には市町村の地域医療・地域福祉による実践の積み重ねこそが必要です。
●
今日のシンポジウムでも、どうしても国や県からの視点での議論が大半を占めましたが、改めてフジノは自らの主張への確信を深めました。
9月には、神奈川県の『保健医療計画』の骨子案が作られ、12月にはさらにパブリックコメントの素案が作られます。
その計画が少しでも現実的な効果を発揮する為に、市の立場からどんどん積極的に関わっていくよう訴えていきます。