フジノの提案、実現します!不育症への支援がスタートします
今日は、教育福祉常任委員会でした。
市長から提出された議案をはじめ、市民の方々から出された請願・陳情の審査を行なって、報告(法定報告と一般報告)の途中まで質疑を行なったところで今日のところは、時間切れ。
明日の予備日も使って、改めて委員会審議は続きます。
それにしても今日の教育福祉常任委員会は、フジノにとって、政治家冥利につきるものでした。
『一般報告』の中で、こども育成部から『不育症治療費助成事業の開始について』が報告されたのです。
この10月1日から、ついに不育症治療への支援がスタートします!
今まで「不育症への支援」が全くありませんでした
『不育症』という存在が知られていないが為に流産を繰り返してしまい、本当に悲しくつらい想いをされている方々がたくさんいらっしゃいます。
しかし、『不育症』は適切な治療をすれば、8割の方が無事に出産できるのです。
それにも関わらず、『不育症』を周知する体制は無く、自己負担がとても大きくなることへの公的な補助は無く、不妊症の相談窓口はあっても不育症の相談窓口はありませんでした。
つまり、これまで『不育症』に対しての公的な支援は全く無かったのです。
昨年9月議会での提案が1年後ついに実現へ
そこで、昨年2011年9月議会の教育福祉常任委員会でフジノは『不育症への支援』を提案しました。
生まれてくることのできるいのちを守りたかったのです。
こうしてまさに1年前のこの委員会でフジノが提案したことが、そのまま実現したのを報告を受けました。
- 『不育症』を周知する
- 市職員をはじめ、産科・助産師・保健師の方々に『不育症』の研修を行なう
- 『不妊症』の相談窓口に不育症の相談も受けられるようにする
- 『不育症』の治療にかかる費用に対して、公的な支援をする
この全てが実現するという報告を受けました。
まさに、感慨無量です。
(1)『不育症』の周知についてはすでに『広報よこすか』9月号がお手元に届いている方は、下の記事をご覧になっておられることと思います。
こうした『広報よこすか』での記事に加えて、新たにチラシが作成されました。関係医療機関や健康福祉センターにも置かれて、周知がなされます。今後は横須賀市ホームページにも掲載されていきます。
続いて、(2)『不育症』の研修を行なう、についてですがこちらの書類をぜひご覧下さい。
9月13日に『不育症』についての研修会が開かれます。
講師は、日本の不育症の治療・研究の第一人者である杉ウイメンズクリニック不育症研究所長の杉俊隆先生です。
研修の対象は、市内の産科の看護師の方々をはじめ、横須賀市の新生児訪問指導員、こども健康課職員らです(フジノも改めて参加して学んできます)。
そして、(3)『不妊症相談窓口』で『不育症』も相談をうけてほしい、について、当初、昨年の委員会で提案した時には「難しい」との答弁でしたが、やはり、無事に実現することになりました!
2ヶ月に1回開催している予約制の『不妊症相談』(面談型の相談です)の場で産科のドクターが不育症の相談も受けてくれるようになります。
(4)経済的な支援、についてですが、1年度あたり最大30万円までの治療費への助成がなされます。
今後は「支援」が実効性あるものになるよう注視していきます
政治家の仕事は、政策を提案するとともに実現することです。それがしっかりと責任を果たせて本当に良かったです。
もちろん今回の不育症支援はフジノひとりの力で実現したのではありません。
同じ問題意識を持って取り組んで下さった鈴木真知子議員(公明党)をはじめ、とても研究熱心なこども健康課長・こども育成部長らの尽力があったおかげです。関係者のみなさまに、あらためてこころから感謝しています。本当にありがとうございます。
今後は、この支援がより実効性のあるものとして必要な方々のもとにしっかりと届くように、より使いやすい制度になるように当事者の方々の声にさらにしっかりと耳を傾けていきます。
慶応大学SFCから学生さんが傍聴に来てくれました!
今日の委員会の傍聴に、慶応大学SFCから学生さんが来てくれました。
アサノ先生(浅野史郎・元宮城県知事)の障がい福祉研究会に所属している学生Aくんです。
Aくんは、フジノよりひとまわり以上も年が離れているのに、フジノに負けないくらいアサノさんのことを愛していて、とてもいい青年です。
ずっと前に彼から
「フジノさんが議会で質問する時があったら教えて下さい。傍聴にいきます」
と言われていました。
一昨日ふと思い出して誘ってみたら来てくれるというので、とてもうれしく、今日はいつも以上に委員会審議に気合いが入りました。
午前の審議が終わったところで、お昼ごはんを一緒に食べに行きました。
そして、夕方になって委員会が終わった後はスターバックスでお茶をして、初傍聴の感想を聞かせてもらいました。
さらに、傍聴してもらったことがうれしくてテンションが上がったフジノはフジノ事務所にも連れていきました。Aくんの人生では初めてとなる『生の政治家の事務所』を観てもらいました。
フジノの事務所の本棚には小さな大学の図書館には負けないくらい保健医療福祉の専門書があるので(分野は限られていますが...)Aくんはやはり意欲ある学生さんなので、背表紙を観ながらさっそくメモをしているのを見て、うれしくて写真を撮ってしまいました。
僕が大学時代に最も影響を受けた2冊の本(精神分裂病の脳に関する本、家族会の本)も見せてしまいました。
今まで誰にも見せたことは無かったのですが、書き込みがびっしりしてあって、付箋もたくさん付いています。僕自身、十数年ぶりにその書き込みを見て、こころが熱くなりました。
若くて意欲のある学生さんと接すると、身が引き締まります。
その意味で、傍聴に来てくれたAくんのおかげで、すっかりフジノは元気をもらってしまいました。傍聴に来てくれて、本当にありがとうございました!
今度は本会議での一般質問もぜひ傍聴に来て下さいね!