横須賀市が訴えられた事は決して特別ではありません
本日、全議員宛に下のような報告がありました。
平成 22 年に本市家庭保育福祉員宅で発生した乳児死亡事故の告訴について
こども育成部長
平成22年9月27日に発生した本市が認定した家庭保育福祉員宅における乳児死亡事故に関し、ご遺族が、事故原因はこの家庭保育福祉員が保育に対する注意を怠ったことにあるとして業務上過失致死罪で平成 24 年9月 11 日に浦賀警察署長に告訴状を提出したことが判明しましたのでご報告します。
全国紙などがセンセーショナルに報じていますが、フジノは特別なことだとは受け止めていません。
我が子を亡くしたご遺族の想いは、真実を知りたいと願う気持ちは、痛いほど理解できます。
フジノは、ご遺族のそのお気持ちを率直に受け止めて、横須賀市が丁寧に裁判の場で事実をお伝えしていくことが求められていると思います。
ご遺族の悲しみ、赤ちゃんの無念の為に絶対の再発防止が不可欠
フジノは、じかにご遺族の方からお話を伺ったことがあります。
吉田市長が発表している事柄と、ご遺族がお話してくれた事柄の間にはいくつもの食い違いがありました。
例えば、吉田市長はご遺族の意向を踏まえて記者会見を行なったと報告していますが、ご遺族は赤ちゃんの亡骸のそばにずっと居たけれど記者会見を行なったと知ったのは後日でひどくショックを受けたとお話してくれました。
こうした市長の姿勢は、ご遺族に寄り添った対応だとはフジノには感じられませんでした。
もちろんショック状態のご遺族の記憶が不正確であった可能性もあるかもしれません。
けれども、亡くなってからの2年間、もっとご遺族に寄り添うことができなかったのかと感じずにはいられません。
もちろんフジノは、赤ちゃんが亡くなって以来、毎月のように担当課に細かくどのような対応をしてきたのかをリアルタイムで確認してきました。
お焼香は断られてしまっているけれど、月命日には必ずご遺族宅を訪れて弔慰を示してきたことなども聞いています。
それでも、ご遺族は裁判という形で真実を知りたいと思うのは当然だとフジノは感じています。
他人事ではなく政治家としての自分ごととして、フジノは亡くなった赤ちゃんの無念を晴らす為には横須賀市が徹底的な再発防止策を打ち出して継続していく以外ありえないと考えています。
その為に、あらゆる手段を用いて『保育の質』をあげていきたいと考えています。
例えば、国の基準を超えて保育の現場の人材を多く配置する、ICT技術を活用する、など考えられることは全てやるべきです。
1度喪われた命は決して戻ることはありません。
だから残された我々にできることは、徹底的な再発防止の取り組み以外にありません。
裁判を闘うという発想ではなくて、ご遺族が知りたいと願っている情報を全て開示して一刻も早い和解を、そして再発防止策を強く打ち出すことを横須賀市に対してフジノは願っています。