森義隆監督(映画「宇宙兄弟」)ら東宝時代のアルバイトたちが忘年会を開いてくれました

フジノが東宝に在籍していた時のアルバイトたちが集まってくれました

今夜は東京で仕事がありました。

その後、フジノが東宝の社員だった時代に大学生アルバイトとして働いていた3名が集まってくれました。

今年ずっと体調が悪かったフジノをねぎらってくれたのです。ありがたいです。

29Yurakucho


フジノは政治家に転職する前、東宝(株)という映画会社で5年間働いていました。

幼い頃から映画が大好きだった僕の夢は、映画監督になることでした。

小学校では視聴覚委員会(=放送委員会)に入り、お昼のテレビ放送で映画紹介の番組をやったり、クラブ活動では新しく『ビデオ研究クラブ』をたちあげて、ドラマを製作しました。

お小遣いを必死に貯めては映画館に足を運んで、(当時はまだ映画館は入れ替え制では無かったので)朝から夜まで同じ映画を最前列に座って観つづけたものでした。

高校を卒業したら、日本映画学校現・日本映画大学)か日本大学藝術学部(いわゆる日藝です)で映画を専攻したかったです。

「ジョージ・ルーカスと同じUSCに留学したい」というのも夢の1つでした。

けれども、高2の時に、映画の世界を完全に諦めました。精神疾患と闘う為に心理学を専攻することを決意したからです。

ここから先はすでにみなさんがご存知の通りです。

大学卒業後、就職にあたっては一般企業に勤めようと考えました。2年間にわたって続いた就職活動の最後に(フジノは就職浪人をしています)、記念受験で映画業界を1社だけ受験しました。

それが東宝です。人生の偶然によって、再び映画の道に戻って来ました。

入社後、まず映画興行部という部署に配属されました。

そこでは大学生のアルバイトたちを100人以上も雇用していました。映画を愛する大学生たちがアルバイトとして来てくれていたのです。

新入社員だったフジノは、ほとんど年齢の変わらないバイトたちからむしろ逆に様々なことを教えてもらいました。

僕は彼ら/彼女らと一緒に働くことが本当に楽しかったし、上司として信頼をかちえることができるようにとにかく必死になって働きました。

卒業後も元バイトたちは連絡を取り続けてくれました。フジノは転職してもうすぐ10年が経ちますが、今も接点を持ち続けてくれています。一生の財産です。



「宇宙兄弟」を監督した森義隆くんをはじめ、エンタメの世界で働いている後輩たち

元バイトたちはみなとても優秀で、卒業後はいろいろな業界でそれぞれに素晴らしい仕事をしています。

さらに、初志貫徹で、映画業界に進んだ者たちもいます。みんな、本当に立派な映画人として、フジノが果たせなかった夢を紡いでいってくれています。

今夜はそんな中の3名が集まってくれました。

左から森義隆監督、トム・クルーズの通訳、フジノ、トム・クルーズ作品の担当者

左から森義隆監督、トム・クルーズの通訳、フジノ、トム・クルーズ作品の担当者


上の写真は、右から配給会社でトム・クルーズの作品を担当しているAくん、フジノ、トム・クルーズが来日した時にインタビューを担当してくれたBさん、そして映画監督の森義隆です。

森は(今さら「くん」付けにするのも変なので呼びつけのままでいきます)映画『ひゃくはち』を監督して一気に高い評価を受けました。

さらに、今年5月に公開された『宇宙兄弟』は大ヒットしました。

実力派としての評価が高まって、今秋の話題のドラマ『イロドリヒムラ』(全10話、監督・主演女優・脚本が毎回違うオムニバスドラマ)では第3話を担当しました。

まさに今、最も注目されている監督です。

かつては「森!」と呼びつけていましたが、今は「森監督」です。成長が嬉しくてたまりません

かつては「森!」と呼びつけていましたが、今は「森監督」です。成長が嬉しくてたまりません


映画『宇宙兄弟』、もちろん観ましたが、本当に素晴らしい作品でした。

さらに舞台挨拶(2012年5月5日)の様子が報道されたのですが、そのコメントを読んでさらにうれしくなりました。

僕たちにとって、5月5日の舞台挨拶はまさに『凱旋』だったのです。そんなみんなの想いも一緒に連れて行ってくれたコメントでした。

29comment


4人で映画や人生について熱く語り合いました。本当に気持ちの良い夜でした。

僕自身は映画業界からは離れてしまい、観客の1人に戻ってしまいました。少しだけさみしい気持ちはします。

でも、僕の夢は、彼らが叶えてくれています。僕は安心してこれからも死ぬまでたくさんの映画を観つづけていこうと改めて思いました。

森監督、ありがとう!Aくん、Bさん、ありがとう!

いやあ、映画って本当にいいもんですね。それでは、さよなら、さよなら、さよなら。



かつては「森!」と呼びつけていましたが、今は「森監督」です。成長が嬉しくてたまりません

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