横須賀市内の社会福祉の関係者が勢揃いしました
今日は朝から『横須賀市社会福祉協議会・新年賀詞交歓会』へ行きました。
フジノは、政治家として招かれた忘年会・新年会への参加は全て辞退しています。
ただ唯一、この市社会福祉協議会の賀詞交歓会にだけ参加している理由は、昨年も書いたとおりで、社会福祉に貢献してこられた先輩方の受勲や表彰をお祝いすることがメインだからです。
受賞者のみなさま、おめでとうございます
今年は3名の受賞者の方々が紹介されて、記念品が贈呈されました。
宮内祥明さん(元・逸見地区民生委員児童委員協議会会長)は、瑞宝単光章を受勲されました。
鈴木立也さん(横須賀市民生委員児童委員協議会・会長、大津地区民生委員児童委員協議会・会長)は、厚生労働大臣表彰を受けました。
市全体の民生委員児童委員協議会・会長である鈴木さんは、個人的にもフジノはとても尊敬しています。だから、鈴木さんの厚生労働大臣表彰は本当にうれしかったです。
加藤又久さん(上町第一地区民生委員児童委員協議会・前会長、横須賀市民生委員児童委員協議会・監事)も厚生労働大臣表彰を受けました。
宮内さん、鈴木さん、加藤さん、本当におめでとうございます。
そして表彰者だけでなく、福祉の為に長年にわたって貢献し続けて下さった全ての先輩方に、深く感謝しています。
先輩方が切り拓き、守り続けてくれた福祉を次の世代へバトンタッチする為に、フジノたちも責任をもってしっかり取り組んでいきます!
阿部志郎先生のスピーチと、たくさんの福祉に関するご意見をお聴きする大切な機会
さて、表彰が終わると、乾杯・歓談に移ります。
毎年、乾杯に際しては、阿部志郎先生(神奈川県立保健福祉大学名誉教授)からショートスピーチを頂きます。
わが国の福祉のリビングレジェンドである阿部先生のお話を伺うことができる貴重な機会です。
そして、1時間の歓談へ。ここからがフジノにとっては本番です。
会場にいらしているのは、様々な福祉分野であらゆる課題に取り組んでおられる現場のみなさんです。そんな現場のみなさまと一同に介して意見交換できる、貴重なチャンスなのです!
たくさんの方々と意見交換をさせていただきました。
印象に残った意見をいくつも頂きました。
例えば、『地域包括ケア』実現は、フジノにとって大切なテーマですが
「ソフト面だけでなく、ハード面にも目を向けてほしい。
山や丘の上に点在するたくさんの独りぐらし高齢者のお宅に向かう為の、階段や道路の舗装がひどいのを直すこともフジノさんには考えてほしい。
セメントもアスファルトもはがれてボロボロで、夜中にそんな道を歩いてお年寄りの家に向かうのは危ないです」
というご意見を頂き、軽いショックを受けました。
おっしゃるとおりで、フジノは階段や道路の舗装には全く関心を持ってきませんでした。
むしろ、2012年6月議会の一般質問でも訴えたように、山や丘の上に暮らす方々には『早めの住み替え』を訴えていくべきだとの立場です。
けれども、たとえ住み慣れた地域の中での『住み替え』であっても、大切な想いのつまった自宅を出るのは、やはりとてもつらいことです。どんなに山や丘の上であっても、道が悪くても、住み続けたいという想いは当然の気持ちだとフジノも思います。
一方で、これまでの政治・行政は『居住の自由』を守ることだけに力点を置いて、費用対効果の視点から逃げてきたのも事実です。
批判を頂くのは承知の上ですが、
「わずか数軒の家の為に、上下水道・ガス・電気などのインフラの老朽化の修理や保健医療福祉をはじめとする市民サービスをどこまでコストをかけて続けていくのか」
という視点も持つべきだ、とフジノは考えています。
ただ、ご意見(「もっと山の上まで上がって、道がどんなになってしまっているのかを実際に見て下さい」)は全くそのとおりですので、もっと実際に市内を歩いて回って現実の姿を見ていきます。
たくさんの専門家がおられるのでフジノも相談してしまいました
フジノ自身がいつも迷い悩む問題についても、専門家の方と意見交換をさせていただきました。
街頭演説をしていると、しばしば通りがかった方から相談を受けます。
そうした相談の中には、特に、年末年始の市役所など公的相談機関が閉まっている期間中には「今、お金が無くて生活ができないので、当面の生活費を貸してほしい」というお金の相談を受けることがしばしばあります。
また、相手からそう頼まれなくても、明らかに今日の生活費も無い/泊まる場所も無いことが分かる相手には、せめてマンガ喫茶に泊まれるだけのお金を渡してあげたいのが『人情』というもの...。
いつも、悩みます。
でも、お金を貸してもそれが根本的な解決には全くならないことは明らかです。継続的な生活支援を受けられるようにセーフティネットにつなげることこそ、大切です。
そう分かっていながらも、割り切れない気持ちに襲われることは政治家10年のフジノでも多々あります。
例えば、昨年暮れの『ひとり自殺対策街頭キャンペーン』でもそうでした(*)。
友人の家に泊まらせてもらって生活をしている20代前半の女性。千葉県の自宅を1ヶ月前に出てから、東京、川崎、横浜の友人宅を転々として、横須賀へ来たとのこと。
渡り歩く生活ですっかり疲れきっているのに
「男友達が無免許運転でクルマで事故を起こして、示談をするのにお金が無いから助けて欲しいと頼まれている。20万円を貸してあげないといけない」
と自分の生活費も無いのに、男友達の心配をしていました。
フジノは、
「1月4日になれば市役所の交通事故相談の窓口が開くから、絶対に相談して下さい。20万円出せば示談で済ませてやるなんて話は、絶対におかしいです」
とゆっくりと説得したのですが、気乗りしない表情でした。
相談窓口のメモだけは渡したものの、年明けまで雨露をしのげる場所も不確実な彼女に、せめて1月4日に市役所が開くまでマンガ喫茶に泊まれるお金(1万円あれば十分です)を貸してしまいたい気持ちにフジノは襲われました。
でも、それはあらゆる意味で間違っていることは明らかです。結局、フジノは言い出しませんでした。
(*実際の方が特定できないように根本的な内容は変えないまま、地名や年齢などは変えています)
そんなフジノの迷いや悩みを、同じように迷い悩んでいる専門家の方と意見交換させていただきました。
本当に貴重な機会で、1時間の歓談では今年も時間は全く足りませんでした。閉会後も最後の最後まで居残って意見交換をさせていただきました。
意見交換をして下さったみなさま、本当にありがとうございました。
今年もこのまちの福祉の為に、これからも力を合わせてがんばっていきましょうね。
余談:今年は少し食べることができました
昨年の活動日記にフジノはこう書きました。
毎年のことなのですが、たくさんの方にお声をかけていただけるのは本当にありがたいのですが、その一方で、会費3000円を払っていながら、出された食事を食べれたことがありません。
せめて会費の半額分くらいは、食べるチャンスをください...。
来年こそは元を取るぞ!
そんな訳で「今年こそは食べるぞ!」と固く決意していました。
その成果がこちらです。
初めてこんなに食べました。しかも、特にパイ包みにソースがかかったもの(?)はめちゃくちゃおいしかったです。
教育福祉常任委員会に所属していないとこの賀詞交換会には招かれないので、フジノはたぶん来年は参加できないと思います。でも、これで思い残すことはありません(笑)。
ごちそうさまでした!