(前回から続きます)
かつては『来賓』として市議・県議ら政治家を招待していたので、ステージの脇に政治家がズラリと並んでいました。
3年前から『来賓』を廃止した今では、『新成人のつどい』に来る政治家は、ほとんどいません。
けれども、フジノは毎年必ず足を運んできました。去年もおととしも3年前も4年前もその前も、ずっと。
自分自身の目で『新成人のつどい』を見届けることにしています。
何故なら、フジノは『税金を使った成人式の廃止』を訴えてきたからです。
横須賀市はフジノの提案を受けて、新しい運営形態に変更しました。
2011年から、新成人自らが実行委員会となって(18〜22才から公募)、企画・運営を行なう方式に変更したのです。
また、スライドショー上映にかかる経費は、実行委員会が企業を回ってスポンサーを探して、協賛金によって賄っています。
こうした取り組みを、フジノは提案者として見届け続ける責任があるのです。
今年も、事前の準備から当日のステージの司会まで、実行委員会のみなさんが頑張ってくれました。
真夏の暑い時期から取り組んできた準備の大変さなども伝わってきました。
ただ1点だけ。
今年のプログラムが昨年と全く同じだったのが、残念でした。
- 実行委員会委員長あいさつ
- 市長メッセージ
- 市議会議長メッセージ
- 新成人の主張(市内各中学校代表がステージ上で「夢」について語る)
- 副委員長あいさつ
- 歓談~スライドショー上映(ステージ上に設置したスクリーンに、新成人の0~18歳の写真・各中学校の校舎・協賛企業ロゴを上映)
事務局(市の担当部署であるこども育成部)にヒアリングはしていないのですが、もっと実行委員会独自の企画アイディアがあったのではないでしょうか。
奇をてらう必要性はありませんが、もっと新成人世代の声を反映させたオリジナリティある企画をやらせてあげても良いのに、とフジノは感じました。
それ以外はとてもうまく運営されていました。
(市長メッセージを除いて)今年も成功だったと思います。実行委員会のみなさん、よくがんばりましたね。おつかれさまでした。
さて、『新成人代表のスピーチ』では、各中学校代表がいろいろな想いを述べました。
中でもフジノは、『緑ヶ丘女子中学校』代表の言葉に感銘を受けました。
はたちまで生きることができなかったいのちがたくさんあります。病気、事故、自殺、災害など、今日という日を迎えることができなかった同世代が確実にいます。
そうした人々のことを思い出し、こころにとめることができる新成人であってほしいとフジノは願っています。
例年、新成人の多くが会場の中には入らずに過ごしています。もしかしたら半分以上の人たちが、会場の外で過ごしているかもしれません。
運営する側にとっては「せっかくだから式典に参加してほしいのに」というのが、毎年の率直な気持ちです。
でも、はからずも今日は降雪が強くて、ほとんどの方々が会場の中に入っていました。
いつもならばたくさんの人で溢れかえっている会場外に、わずかしか人がいませんでした。
館内ロビーや廊下にもあまり人がいませんでした。
こうして約2時間のイベントが終わりました。
帰り道を少しでもラクに歩かせてあげたい、と警備員の方々や市職員が総出で雪をどけてくれていました。ありがたいです。
この後、会場周辺だけでなく、まち全体がすさまじい渋滞となってしまいました。
いつもならばバスで15分ほどの不入斗橋〜JR横須賀駅間が1時間半もかかるような状況でした。
それでも街は雪に包まれて、美しかったです。
新成人のみなさんには、雪の素敵な部分の思い出が記憶に残ってほしいなあと思います。
改めて、新成人のみなさん、成人おめでとうございます。
(次回へ続きます)