今日は朝から横須賀市議会に2人のお客様をお迎えしました。
お2人は、福祉・保健・衛生などを担当する常任委員会である『民生委員会』(横須賀市議会で言うところの教育福祉常任委員会)に所属しています。
まもなく3月に開かれる相模原市議会において、この委員会のメンバーで『自殺対策基本条例(仮称)』を議員提案する方針なのです。
その策定に向けて調査研究を行なっておられるのですが、今日はフジノと意見交換に来て下さいました。
自殺対策に取り組むフジノたち関係者にとって、相模原市議会の取り組みはインパクトが大きく、とても歓迎すべきことです。
この条例が成立すれば、全国では4番目、神奈川県では2番目の先進的な取り組みとなります。
全国で初めて自殺対策基本条例を制定したのは、神奈川県平塚市(2007年12月)です。
2番目は東京都日野市で『日野市自殺総合対策推進条例』を2011年4月に施行しました。
3番目は新潟県新発田市で『新発田市民のきずなを深め『いのち』を守る条例』を2011年6月に施行しました。
これら先行3市と大きく異なるのは、相模原市が都道府県とほぼ変わらない権限を持つ政令指定都市であることです。
人口規模も大きく、市としては全国18番目の大きなまちです。
相模原市は政令指定都市に移行後、新たに精神保健福祉センターを設置しました。この精神保健福祉センターは、センター長(フジノもじかに存じ上げています)を筆頭に、熱心に自殺対策に取り組んでいることで知られています。
さらに2011年には、全国で初めて、プロスポーツチーム(相模原市をホームタウンにしている4チーム)が『自殺対策事業における協定書』を市と結びました。そして、プロスポーツチームが相模原市の自殺対策を全面的にバックアップしています。
すでに官民のこうした取り組みが進んでいるところに、相模原市議会が条例化によって対策や財政的な措置の必要性を法的に明確に位置づけることは、確実に大きな推進力となります。
相模原市の自殺対策はさらに前進していくはずです。
そんな条例案の策定を目指す相模原市議会の小野さんら民生委員会メンバーは、現在、熱心に調査研究を進めておられます。
すでに、新潟県新発田市にも調査に訪れたとのこと。
また、一昨日(1月16日)には、平塚市議会議員の江口友子さんを訪れて、全国初の自殺対策基本条例である『平塚市民のこころと命を守る条例』の施行後の状況なども調査を行なっています。
そして今日は、かつて『自殺対策を推進する地方議員有志の会』を立ち上げたフジノとも意見交換を行なう為に横須賀を訪れて下さいました。
1週間ほど前に条例案を見せて頂きました。その上で今日は、10年間にわたって横須賀市で自殺対策を進めてきたフジノなりの想いをまとめて、お伝えしました。
やはり、阿部議員も小野議員も『自殺の現実』を深く理解しておられました。
かねてから申し上げてきたことですが、『地方議員』というのは本当にたくさんの市民の方々と毎日お会いしてお話をするので、ものすごく多くの死にも向き合っています。
自殺の実態も、ある意味ではPSWやカウンセラーよりも何倍も直面しているものなのです。
こうした現場に最も近い存在である地方議員が、その背負っているたくさんの苦しみや悲しみを真正面から政治の課題として取り上げた時、必ず自殺対策は大きく進んでいきます。
だからこそ、相模原市議会で自殺対策条例が成立することをフジノはこころから望んでいます。
相模原市民のみなさま、そして全国の自殺対策に関わるみなさま。ぜひ相模原市議会の取り組みを応援して下さいね。
どうかよろしくお願いします!
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阿部よしひろ議員は、当選3期目でフジノとは同期にあたります。世代も同じです。
フジノは無所属、かたや阿部さんは最大会派に所属、とバックグラウンドこそ異なるものの、「マニフェスト選挙を実現しよう」と奔走する阿部さんの姿勢にはとても共感していました。
(2人とも『ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟』の設立(2005年)からのメンバーです)
そんな阿部さんと何度か一緒にお仕事をする機会がありました。
特に印象に残っているのは、2009年に『ソーシャルメディアは政治を変えるか!?』というパネルディスカッションで一緒にパネリストを勤めたことです。
事前にメンバーを知らされていなかったのですが、横浜市会議員の伊藤ひろたかさんと阿部さんとフジノの3名がパネリストでした。これは本当にうれしい人選でした。
今でこそ政治家のソーシャルメディア活用は当たり前です。
でも、かつてまだ全くそんな状況では無い頃から、それぞれ必死に「時代を切り拓いてきた」と言っても過言では無い3人だったからです。
そしてさらに今日、阿部さんと自殺対策基本条例案の意見交換をさせていただき、改めて良い刺激を強く受けました。
フジノも負けないように、これからも一生懸命働いていきたいと感じました。
阿部さん、小野さん、本日はありがとうございました!