国民健康保険運営協議会へ
今日は、午後から市役所へ向かいました。
『国民健康保険運営協議会』を傍聴する為です。
横須賀市の国民健康保険に関わる『予算』『決算』『条例改正案』は、市議会に提案される前に、この『国民健康保険運営協議会』でまず議論されます。
ここで了承されると、市議会へ提案される形となります。
今回は5つの議題がありました。
このうち特に重要な議題が下の2つです。
(1)2012年度の赤字の金額の確定と、その赤字を穴埋めする具体的な方策について
(2)2013年度の国民健康保険料を値上げするか否か/値上げするならいくらなのか
今日の活動日記では(1)を報告します。
2012年度の赤字は7.8億円
横須賀市の『国民健康保険』の財政は、もはや赤字へ転落した
とフジノは報告しました。
この時点ではおおよその見込額でしたが、正確な赤字金額が確定し、報告されました。
今年度(2012年度)の赤字は7.8億円です。
*ここでフジノが「赤字」と呼んでいるのは、国民健康保険料、国庫支出金、療養給付等交付金、前期高齢者交付金、県支出金、共同事業交付金、一般会計繰入金、繰越金などの「収入」を、国民健康保険事業費などの「支出」が超過してしまったという意味です。
赤字を穴埋めする方法
この7.8億円については、とにかく財源を工面して穴埋めしなければなりません。
そこで、
(1)神奈川県の『広域化等支援基金』から、1.5億円を借り入れる
(2)横須賀市の一般会計から法定外繰入金として6.3億円を補てんする
この2つによって合計7.8億円を捻出する、という提案が事務局から報告されました。
『国民健康保険運営協議会』の委員メンバーからは誰も質問も意見も出されませんでした。
沈黙が続いたので、委員長が「了承するということでよろしいですか」と確認して、了承となりました。
神奈川県の『広域化等支援基金』からの借入は、
- 利息0%(無利子)
- 返済は翌年度から開始
- 5年間かけて返済
という恵まれた条件です。
ただ、毎年3000万円ずつ返済していくことに変わりはありません。これも結局は赤字を先送りしたのです。
また、市税を投入する(一般会計からの法定外の繰入金の繰入を行なう)ことは、他の自治体でも赤字を穴埋めする為に日常的に行なわれていることです。
『法定外』ではあっても、決して『違法』なことではありません。
今後も赤字は続く以上…
2012年度は、支出が492億8230万円と急増しました。
2011年度の支出が456億4361億円でしたので、36億3869万円の増加です。
来年度(2013年度)以降も、ご高齢の方々をはじめとする『医療が必要になる方々』は増えていく為、支出はさらに増えていきます。
一方で、収入が増える見込みはありません。
つまり、赤字はさらに続いていきます。
こうした現実がハッキリしている以上、フジノは「もはや保険料を値上げせざるをえない」とお伝えしてきました。
その具体的な方向性についてもついに事務局から提示されました。
次回の活動日記で報告します。
(つづく)