具体的に知ってほしいのです
国民健康保険は、絶対に守らなければならない大切な社会保障の仕組みです。
けれども今、横須賀市の国民健康保険はきわめて厳しい財政危機にあります。
かねてからこの活動日記でフジノは「もはや国民健康保険料を値上げせざるをえない」と繰り返してお伝えしてきました。
そして『国民健康保険料』の値上げについて、教育福祉常任委員会での質疑は、3月7日で終わりました。
値上げを含めた予算案が実際に成立するかどうかは、予算議会の最終日(3月27日)に『採決』されます。
それまでは、決定事項ではありません。
けれども「少しでも早く市民のみなさまに、これから起こる可能性が高い現実を知ってほしい」とフジノは強く願っています。
今回の値上げで、いくら保険料が上がることになるのか。
その具体的なイメージを、少しでもより具体的に市民のみなさまにもっていただきたいとフジノは考えています。
やがて来るダメージについて、少しでも早く、より正確にイメージできれば、人はそのダメージを減らすことができるからです。
そこで今日は、具体的な金額をお示ししたいと思います。
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ただ、国民健康保険料を算定する仕組みは、とても複雑です。
「均等割」「世帯割」「所得割」という3つの要素を、それぞれの世帯の人数などで組み合わせています。
ですから、ここで紹介する保険料はあくまでもイメージであることをご理解下さい。
2人世帯(1人は所得あり)というケースです。
現在の保険料と、値上げした保険料です
下の表の見方をご説明いたします。
左端は、あなたの世帯の年収です。
1番上の「30万円」というのは「1年間の所得が30万円」という意味です。
下の段にいくにつれて所得が高くなっていますが、1番下の「950万円」から上の所得は「1000万円」でも「1億円」でも同じで「950万円以上」という意味です。
真ん中が2012年度(現在)の国民健康保険料の1年間の支払額です。
横須賀市では、毎年6月から翌年3月までの10ヶ月間にわけて保険料を支払う仕組みになっています。ですから、1ヶ月の支払額は÷10です。「1年間の保険料」が77万円の人たちは「1ヶ月の保険料」は7万7,000円となります。
右端が、2013年度(新)の国民健康保険料の1年間の支払額です。
それではご覧下さい。
所得 | 現・2012年度 | → | 新・2013年度 |
30万円 | 3万1,320円 | → | 3万4,308円 |
50万円 | 6万6,242円 | → | 7万3,517円 |
60万円 | 10万5,822円 | → | 11万7,435円 |
100万円 | 13万8,862円 | → | 15万5,875円 |
110万円 | 16万8,002円 | → | 18万8,357円 |
150万円 | 20万1,042円 | → | 22万6,797円 |
200万円 | 24万2,342円 | → | 27万4,847円 |
250万円 | 28万3,642円 | → | 32万2,897円 |
300万円 | 32万4,942円 | → | 37万947円 |
350万円 | 36万6,242円 | → | 41万8,997円 |
400万円 | 40万7,542円 | → | 46万7,047円 |
450万円 | 44万8,842円 | → | 51万5,097円 |
480万円 | 47万3,622円 | → | 54万2,775円 |
500万円 | 49万142円 | → | 55万7,675円 |
550万円 | 53万615円 | → | 59万4,925円 |
600万円 | 56万2,365円 | → | 63万2,175円 |
650万円 | 59万4,115円 | → | 66万9,425円 |
690万円 | 61万9,515円 | → | 69万8,171円 |
700万円 | 62万5,865円 | → | 70万3,801円 |
750万円 | 65万7,615円 | → | 73万1,951円 |
800万円 | 68万9,365円 | → | 76万101円 |
820万円 | 70万2,065円 | → | 77万円 |
850万円 | 72万1,115円 | → | 77万円 |
900万円 | 74万8,910円 | → | 77万円 |
950万円 | 77万円 | → | 77万円 |
以上です。
どうかご意見をお願いします
値上げ幅が大きくてショックを受けた方もおられることでしょう。
それから、1年間の所得950万円以上の世帯が今回は「値上げゼロ」であることに怒りをおぼえた方もおられることでしょう。
いろいろなご意見があると思います。
そうした想いについてもフジノはぜひお聞かせいただきたいと願っています。
昨年12月から今まで4ヶ月間、この値上げについて毎日ずっと考えてきました。
言葉のアヤではなく、ずっと考えてきました。
ですから、どんなご意見であってもそれを伺いたいと率直に願っています。
すでに申し上げてきたように、値上げは1回では足りず、2014年も2015年も再び値上げをしなければならないかもしれません。可能性としては高いとフジノは考えています。
どんなに厳しい現実であっても、これをしっかりと市民のみなさまにお伝えして、その現実への対応策をお伝えしていくことがフジノの使命だと考えています。
ご意見をお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。