美術館運営評価委員会へ
今日は、観音崎にある横須賀美術館へ向かいました。
毎年度3回開かれている『美術館運営評価委員会』を傍聴しました。
初めて立候補した時からずっと、フジノは美術館について考えない日はありません。
昨日(2013年3月12日)の委員会質疑でも、美術館改革に向けての多くの提案を行なったばかりです。
現場スタッフのがんばりで改善は続いています
毎年出される赤字についてはずっと問題視してきたフジノですが、その一方で、赤字の問題とは別に、学芸員のみなさんをはじめとする美術館スタッフのがんばりは、とても高く評価しています。
今回の『美術館運営評価委員会』でも、課題の改善がさっそく見られました。
新年度の『事業計画(案)』が評価委員会で示されたのです。
これまでは、新年度がスタートしてから半年も経ってから事業計画がこの委員会に出されていました。
このスケジュールの問題が改善されたのはとても大切です。
委員会で行なった美術館に関する質疑
昨日の教育福祉常任委員会でフジノが行なった、美術館に関する質疑を掲載しますね。
美術館費について伺います。
まず、美術館運営評価委員会について伺います。 明日(2013年3月13日)も開かれると思いますが、この運営評価委員会は、毎回その評価の方法を改善してきて、だんだん精度が高くなってきていると思います。 例えば、当面の課題というのは、年度初めの事業計画が半年ほど過ぎないとこの運営評価委員会にかけられない、そういったところが上げられると思います。 こうしたいくつかのまだまだ改善しなければいけない点などを2013年度はどのように改善していくのか、方針をお聞かせください。 |
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(答弁=美術館運営課長) 評価委員会ですが、平成25年度の予定は、6月に評価、前年度の評価を行います。 本来は年度の頭に事業計画を出すべきところでありますが、現段階での案としまして、あすの評価委員会でまずお示しをさせていただいて、御意見をいただこうと思います。 その上で、6月の会議のときには、評価のほうが主になりますが、あす御意見いただいた分を踏まえた中で、その時点での正式な事業計画を6月の会議に提出したいと考えております。 以降は、平成25年度でいいますと、秋口、10月以降に委員の改選がございます。新しい委員は事業計画を審議することはできませんが、新しい委員のもとで、決まっている事業計画をもとにしまして、評価を理解いただくという形になろうかと思います。 |
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続いて、歳入とあわせて美術館全体の収支についての示し方について伺います。
今回、美術館の収入は、教育委員会として853万7,000円前年度予算比で下がる。それから、支出としては、4億270万1,000円ということで、1,749万1,000円前年度予算比で下がる。 ただ、これだけでは横須賀美術館の全体の姿をあらわしていることには決してならない。 今回は、経済部が運営委員会方式で『特別企画展』も行なう。これは横須賀市全体で見れば、一つのお財布で連結というのはおかしいですが、経済部の取り組みも含めて教育委員会、横須賀美術館というのが新年度については行なわれる。 これを予算には確かに教育委員会ではないけれども、一緒に提示すべきだったのではないか。予算書を見るだけだと、使用料がこれだけ下がる。それはネガティブなイメージを与える。そうではなくて、経済部との取り組みで、集客面ではこういう効果があるという取り組みもあわせて予算審議に出すべきだったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 |
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答弁者=教育総務部長 確かに一体として捉えられると、そういう捉え方はとても大切なことだと思います。 ただ、今回のこの予算書につきましては、一定のルールのもとで出させていただいておりますので、一応経済部の取り組みは、先ほども議論になりましたが、『美術館条例』の適用外の事業ということで、今回の予算書では別々の形で計上させていただいております。 |
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示し方の今後のあり方についてですけれども、平成26年度なのか、それとも途中で報告で出すのか、いずれにしても美術館全体の取り組みとしてどうなのかということは、議会にもきちんと示したほうが理解が得られやすいと思うのですが、いかがでしょうか。 | |
今回の取り組みは、さまざまな美術館改革の中の取り組みの1つになっております。
平成24年度、平成25年度にかけて経済部では集客について取り組み、それから美術館のほうでは、社会教育施設としてさらに集客を図るためのいろいろな企画などを考えておりますので、それらを一体とした形で最終的に御報告をさせていただいて、今後の美術館の方向性というものを示していきたいと考えております。 その中に、当然そういう収支面も入ってくるものと考えております。 |
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続いて、収入について伺います。
美術館の諸収入の一つとして、毎年約800万円から900万円近く、美術館の書籍等の売り上げがあります。 この商品、図録などの売り上げというのは増えているのか。また商品開発というのはどんな形で行われているのか。2013年度の方針等も含めてお聞かせください。 |
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答弁者=美術館運営課長
ここにあります雑入の中には、美術館がつくってミュージアムショップに卸して売り上げたものの収入が入っております。 これは企画展ごとに制作しますカタログ、図録ですとか、それからその展覧会の折々でポストカードを時にはつくることもございます。そういうものになっております。 それ以外の商品につきましては、現在のところ考えておりません。 |
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その売り上げというのは、今後さらに工夫次第では増加することが見込まれると思うのですが、新年度、さらに売り上げを上げていくというような取り組みは行う予定はありませんか。 | |
現時点では、平成25年度に具体的なものはありませんが、確かにミュージアムショップを介して販売することで収入を上げるということも大事な一つだと思いますので、今後そういう部分でも検討していきたいと思います。 | |
続いて、美術館展覧会事業について、谷内六郎館に関連して伺います。
間もなく谷内家の御遺族との横須賀市の訴訟も終わりが見えてくると思います。 どのような判決が出るのかというのは、今の時点ではわかりませんが、結果次第では作品の返還もあり得るわけです。 そうした際に、谷内六郎館展示替4回と予算書には記されていますが、最悪のときの対応というのも想定しておくべきだと僕は考えています。 そうしたシミュレーションというのは行っておられるのでしょうか。 |
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裁判の結果は、開いてみないとわからないところですが、訴えられた側ではありますが、勝訴するという前提で思っておりますので、特にシミュレーションは考えておりません。 | |
姿勢としてはそのとおりかとは思いますが、まだ本当に裁判というのは終わってみなければわからないわけですから、最悪の結果になった場合に谷内六郎館だけ休館させるというのもおかしな話ですし、何らかの対応も想定はしておいていただきたいと思います。これについては意見にとどめます。
続いて、美術館運営事業に関連して、広報、宣伝としての美術館のツイッターでの発信について伺います。 かねて質問をさせていただいて、その駐車場の混雑ぐあいなどを細かく発信してほしいということを申し上げました。 対応もしていただいて、それから最近では地域とのかかわりをふやしてほしいという提案を酌んでいただけたのかどうかわからないのですが、美術館のツイッターアカウントとして、地域を歩いて、そしてその地域のよさというのをツイッターアカウントで発信していただいています。 これは極めてよろしいことだと思いますが、残念ながらフォロワー数がまだ非常に少ない。これをもっと獲得できるように、ぜひさらに取り組みを進めていただきたいと思います。 例えば、フォローしてくれている人が、美術館に来たら何らかの割引が受けられるとか、何かインセンティブをつけて、そして常にツイッターやSNS上で話題になる美術館であってほしい、そういった意味で中の人に頑張ってほしいというような思いなのですが、いかがでしょうか。 |
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確かにフォロー数を増やしていくことが課題だと思っております。
どういうふうにやっていくのかというのは、なかなか見出せない中でありまして、今、委員御提案の内容も踏まえて検討していきたいと思っております。 |
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続いて、美術館管理事業費の中の修繕料について確認をします。
美術館の位置している場所が海に面しているということもあって、潮風による老朽化というのは市内市街地にある建物よりは早いと思います。 以前、学芸員の方と話した時に、やはり1年間のスケジュールもあるので、なかなか修繕を行っていくタイミングというのは難しいというのも伺いました。ただ、やはり定期的に壁の塗りかえなどは行っていかなければならないと考えています。 今回の修繕費の中には、そうした計画的な修繕というのは盛り込まれているのか、その点を伺いたいと思います。 |
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今回、平成25年度の修繕料は、空調熱源ポンプの整備ということで、それ以外は通常の小破修繕という予算になっております。
確かに計画的に修繕していくべきものだと考えておりまして、現在、中長期修繕計画、これは美術館の内部のものになりますが、これを作成しまして、早い時期に手を打つ、それから大型の修繕があるときには、それに合わせた展覧会のスケジュールが組めるような形でつくっていきたいと考えております。 |
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この美術館の修繕についても、先ほど上地委員がおっしゃったように、本来は全市的な取り組みの中で位置づけていくものですが、まだ公共施設管理白書が完成していない時点では、やはり美術館単体で計画的にやっていくしかないと思うのですね。
コストを下げろ下げろというのは、僕がずっと言ってきたために、そういった修繕に予算要求するのもはばかれるというような雰囲気が美術館内にあるような気がして、けれども、これ長寿命化していくのは僕も願いですので、それはぜひ今後も計画的に進めていっていただきたいと思います。 |
さて、フジノはこれから北久里浜駅前に向かいます!
自殺対策街頭キャンペーンに参加してきます!