公立保育園の見学へ
今日は、市内佐野町にある横須賀市立上町保育園を見学させていただきました。
可能な限り、1ヶ所でも多く福祉の現場を訪れたいとフジノは願っています。
『こども家庭福祉』の分野では、児童養護施設・乳児院・母子生活支援施設などにこれまで足を運んできました。
『保育園』については、民間が設立した『私立保育園』は、いくつも見学をさせていただいたことがあります。
それなのに『公立保育園』の見学経験はゼロ…。
これから進めていかねばならない『こども園』についても、まずは公立保育園がその役割を担う可能性が高いです。その存在意義はますます高まっています。
そこで、かねてから公立保育園を見学したいと願ってきたのですが、なかなかタイミングが合わず、実現せずにいました。
それがついに今日、市立の保育園を見学させていただく機会に恵まれました。
上町保育園を見学先に選んだ理由
フジノが上町保育園を見学先に選んだ理由は、「地域との関わりが深いから」です。
例えば、それを象徴するとても素敵なエピソードがあります。
1月は横須賀でも大雪が降りました。
坂道の多い横須賀市内では、雪が積もったり凍ってしまうと、ご高齢の方々をはじめ転倒してケガをしてしまうことがしばしばあります。
やや急な坂道の上に建っている上町保育園では、雪が積もると、こどもたちの送迎が大変になってしまいます。
そこで大雪の翌日、保育園の先生方はいつもよりも朝早く出勤をして、雪かきをするつもりでした。
しかし、登園してみると…。
保育園の入り口に至る坂道の半分に、雪がありません!
実は、地域の方々が心配をして、すでに雪かきをして下さっていたのでした。
こういうエピソードがたくさんあるのが上町保育園です。
ふだんから送迎の時間帯には、緑色のベストを着た『見守り隊』の方々が交通安全を毎日サポートして下さっています。
上の写真も、保育園の坂のすぐ下に設置してある交通安全の看板を、地域の町内会の方々がリニューアルしてくれたデザインです。
毎年、こどもたちの描いた絵をもとに新しい看板を作成して下さっています。
今、新しい『保育園の役割』として、地域との関わりを深めていくことが強く求められています。
けれども実際には、自分のこどもや孫がその保育園に通ってでもいない限りは、地域の大人たちが保育園と接点を持つ機会はなかなかありません。
そんな中、地域との関係が良好な上町保育園の存在は、とてもありがたいです。
「保育の質」を高める為に
昨年からフジノが取り組んでいる政策の1つが『保育の質』を高めることです。
マスメディアでは「入園したくても保育園が足りない」といった待機児童数の問題など、『保育の数』が報道されることが多いです。
当然ながら、数を増やすことは大切です。
けれども、今後はもっと『保育の質』こそ注目されなければならない、というのがフジノの考えです。
そこで、議会での質疑でも取り上げて来ました(例えばこちらをご覧下さい)。
今日の見学で最もお聴きしたかったのは、『保育の質』を高める為の現場からの声です。
研修を受ける機会を増やしたい
何よりも福祉業界では、『人材』が全てです。
研修を受ける機会があれば、業務としてしっかりと受講させてほしいとフジノは願っています。
しかし現状では、受講を希望する声があっても、その全てには答えられていません。
何故ならば、保育業界も慢性的な人員不足だからです。
規定の人数ギリギリで運営せざるをえないので、研修に送り出してしまえば、そのしわ寄せが起こります。
スケジュールをやりくりした上で、限られた人数だけを順番に研修に送り出しています。
そして、帰ってきた方から受講した内容を話してもらったり資料をコピーするという形で保育園全体がその研修を共有できるようにしている、とのことでした。
フジノとしては、希望した方がひとりでも多く受講できるように環境面を何とかして改善したい、と改めて感じました。
自己評価を実施したい
*今はここから先の文章を書く時間的な余裕がありません。明日以降、改めて文章を載せます。この先についてはとりあえず、写真だけ。ごめんなさい。
通常業務に加えて卒園式を金曜日に控えて大変お忙しい中を、園長先生・副園長先生にお時間を割いていただきまして、本当にありがとうございました!