予算決算常任委員会・全体会が開かれます
予算議会も第3週が過ぎて、当初予算案の審議が終わりに近づきつつあります。
残すスケジュールは、ラスト2つです。
- 3月25日(月)の「予算決算常任委員会・全体会」
- 3月27日(水)の「本会議」
予算決算常任委員会の『分科会』と『全体会』のカンケーが分かりにくいので、下のようにイラストにしてみました。
来週25日(月)の『全体会』では、部局をまたがる・全ての部局に関わる『総括質疑』というものを行ないます。
その『総括質疑』をフジノも行ないます。
質疑の相手は、吉田市長です。
総括質疑のなかみ
『総括質疑』を行なうには、あらかじめ発言通告書を提出しなければなりません。
フジノが提出した発言通告書は、下の通りです。
国民健康保険料の値上げが提案されたが、現状の無策な方向のままでは2013年度だけの値上げでとどまるどころか、2014年度もそれ以降も毎年値上げせざるを得ない。
これでは市民の皆様の理解は到底得られない。値上げと同時に、本市は新たな抜本的な対策に取り組むことを明言すべきである。
この観点から、市長に数点問う。
(1) 国保の財政健全化計画について
ア. 本定例会で市長答弁において繰り返し触れられた、国保の『財政健全化計画』とは具体的に何がどのように記述されるものなのか。
イ. 既に具体的な課題や対策や目標値は『特定健康診査実施計画』及び『健康増進計画』に記述されている。これらの計画と、新たに策定するという国保の『財政健全化計画』は、どのような関係なのか。
(2) 福祉部健康保険課に保健師と管理栄養士を大幅配備すべき必要性について
健康保険課にはみずからの保健師も管理栄養士がいない。これでは、特定健診の受診勧奨も全く十分にできない。電話や訪問での受診勧奨は保健師らの配置がなければ不可能であり、現在の健康保険課は手足を縛られた状態と言える。
そこで、教育福祉分科会での部局別審査では、福祉部健康保険課に保健師を配備するよう提案した。これを実現するには、さらに総務部や財政部などとの調整、つまり、市長による判断が必要である。
市長は健康保険課に保健師と管理栄養士を配置すべきではないか。
(3) 市役所の全ての部局が保健の観点で連携する必要性について
部局別審査を通して、私は関係する各部に対して提案を行なった。健康部には保健所が全面的に健康保険課をサポートするよう提案し、教育委員会とこども育成部に対しては、幼稚園・保育園・学校での保護者への受診勧奨・健康教育を提案した。
同様に、他の分科会が所管する全ての部局、つまり市役所は全ての部局が保健の観点を持たねばならない。
特定健康診査など健診への受診勧奨を各部局がそれぞれの強みを生かして徹底的に行うべきではないか。
(4) 市民の生涯を通じた健康づくりを総合的に支援する体制を作るべく組織改正の必要性について
生涯を通した一貫した健康づくり支援体制をつくるために、先行事例を見習い本市も早急に組織改正を行わなければならない。新潟県上越市の生活習慣病予防対策室による保健師、栄養士らの徹底した受診勧奨と訪問指導を見習うべきだ。
市民の生涯を通じた一貫した健康づくりを総合的に支援する体制を本市も新たに立ち上げるべきではないか。
(5) レセプトの電子化による市民の健康管理に本市も取り組むべき必要性について
現在のレセプトチェック体制を早急に拡充する必要がある。広島県呉市方式によるレセプトの電子化による市民の健康管理に本市も取り組むべきではないか。
特に、健診データとレセプトの突合を行なってしっかり分析して、医療費が高額化しがちな疾病の傾向を把握し、その対策をエビデンスに基づいて打ち出すべきではないか。
値上げするなら「やらねばならないこと」がある
これまでフジノは「もはや国民健康保険料の値上げは避けられない」と訴えてきました。
社会保障制度を守る為には(もっと所得の高い方に負担を多くするように制度を変えるべきですが)、値上げそのものはせざるをえません。
しかし、値上げをするならば、同時に「やらなければならないこと」があります。
これまでフジノはその「具体的な提案」を委員会質疑を通して、繰り返し行なってきました。
フジノの提案は、おおむね部局も理解してはくれています。
けれども、やはり最後は市長が決断しなければ、部局は動けないのです。
そこで、吉田市長に対して『総括質疑』を行なうことにしました。
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値上げをするならば、同時に「やらなければならないこと」があります。
吉田市長はこれまで「国民健康保険の財政健全化計画を作る」「ジェネリック医薬品の利用を推奨する」といった答弁をしてきました。
それだけでは不十分です。
こんなにも厳しい経済社会状況の中では、市民の多くの方々が、毎日の暮らしを送ることだけで精一杯です。
そんな状況の中では、保健師・管理栄養士の方々が「地域」へと打って出る必要があります。
地域保健の為に、今こそ「保健師魂」「栄養士魂」を発揮して、地域・家庭・個人と深く向きあう必要があります。
その為には、市長が組織改正を行ない、広く深く地域へと入り込める体制を構築しなければならないのです。
それがフジノの提案です。