横須賀市長選挙立候補予定者・広川さとみさんにお会いしました(その1)、(その2)から続いています。
『前副市長』と言っても、ほとんどの市民のみなさまは広川さとみさんのことを知らないと思います。
実は、全国の自治体関係者には広川さんのその仕事ぶりは広く知られています。
今回はそれを少しご紹介します。
横須賀市役所の良き伝統を受け継ぐ『スーパー公務員』
2003年の当選後にフジノは雄人から、広川さとみさんのことをこんな風に聴かされました。
自分が会社員(コンサルティング・ファーム)の時、自治体のIT化を担当したことがあった。横須賀市の情報政策課長の広川さとみさんは、全国の自治体に名前が知られていた。新人の会社員だった自分は、広川さんのことをとても尊敬していた。
その後すぐにフジノも、市内外から高い評価を受けている広川さんの仕事ぶりを知ることになりました。
『月刊ガバナンス』(発行・ぎょうせい)があります。
先進的な取り組みや大きな成果を上げている政策が紹介されているもので、全国の地方議員と行政職員の多くが購読しています。
フジノも政治家に転職した後、愛読するようになりました。
実は、この『月刊ガバナンス』に広川さんが毎月連載していたのです!
仕事で他のまちを訪れた時などに
「ガバナンスに連載している広川さんにお話を伺ってみたい」
と、そのまちの議員から声をかけられたことがフジノは何度もありました。
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実は『横須賀市役所』には、全国に知れ渡るようなすごい仕事をする職員が育つ風土があります。
例えば、2000年に介護保険制度が国で創設された時も、わが横須賀市役所の職員が深く関わっていました。
高齢者虐待の防止の取り組みにおいても国は横須賀方式をお手本にしましたが、やはり横須賀市にカリスマ職員が存在していました。
全国的に一大ブームとなった『事業仕分け』ですが、まだ『事業仕分け』が世間に知られる前からその仕分け人メンバーに、横須賀市職員がいました。
- 地方自治体のいち職員でありながらも、その熱心な仕事ぶりが評判を呼んで、全国に知られていく。
- 他のまちから視察にやってくる。
- 「そのノウハウを全国に広めてほしい」と、出版社から本の執筆を依頼される。
- 新たな取り組みをスタートしたい政府から、国の審議会の委員に就任してほしいと選任される。
電子入札システムの導入をはじめ、『先進的な取り組みを行なう自治体』として横須賀市は知られてきました。
そうした他都市からの評価を上げてきたのが、こうした職員の方々なのです。
こういった進取の精神が育まれる良き伝統が横須賀市役所にはあります。
そんな良き伝統を紡いできた『先駆け』が、まさに広川さんです。
フジノが持っている広川さんの共著
月刊誌の連載の他にも、広川さんは著作も出版なさっています。
フジノの手元にある2冊を紹介します。
『電子自治体の情報政策』(市町村アカデミー監修、ぎょうせい、2006年)
『自治体改革の新潮流〜行財政改革の視点と手法〜』(公益財団法人日本都市センター編)
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市長選挙の立候補予定者としての広川さんを攻撃する人が
「古い横須賀に戻すな!」
とか言ったりしていますが、それは完全な間違いです。
むしろ、広川さんは『改革派』の公務員として全国に知られています。
フジノも、そして雄人だって、こうした広川さんの著作や論文から学ばせていただきました。
国の審議会メンバーにも選ばれています
また、いくつもの国の審議会メンバーにも選ばれています。
例えば、『IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会』委員にも選ばれました。
『電子政府・電子自治体推進本部有識者懇談会』委員にも選ばれています。
その他にもいくつもあるのですが、省略します。
改めて、広川さんって『すごい人』なんだなあと感じます。
僕自身と比べてみると圧倒的な差があります。
フジノは、政治家に転職して11年目。毎日、全力で働いて、必死に学んでいます。
少しずつ全国で名前が知られるようになってきて、講演をしたり、テレビやラジオに出たり、雑誌や本で取り上げて貰って来ました。
でも、政治・行政の世界での広川さんの圧倒的な知名度には全くかないません。
本来ならば、雄人は市長として、広川さんのような『スーパー公務員』の経験と知恵をもっと活かせなければならなかったのに。
市長としての組織マネジメント能力不足によって、9人もの幹部職員が定年前に辞職してしまったことは、市民のみなさまにとっても大きな損失だったとフジノは残念に思います。
(その4に続く)