予算議会でハッキリした市長の『社会保障』への無理解
先月の予算議会では、国民健康保険の値上げ問題を通して、とても重要な議論が行なわれました。
それは『社会保障』についてです。
井坂しんや議員による質疑(特に3月25日予算決算常任委員会での総括質疑)によって、吉田市長は「そもそも『社会保障』とは何か?」を理解できていないことがハッキリしました。
これはとても恐ろしいことです。
(詳しくは大村洋子議員のブログをご覧下さい)
『社会保障』の機能とは、
- 社会的なセーフティネット
- 所得の再分配
- リスクの分散
- 社会的な統合の促進
- 社会の安定
- 経済の安定と成長
などによって、『国民国家の発展』をサポートしていくことです。
『社会保障』の存在によって
- 自立した個人の幸福追求
- 健やかで安心できる生活
- 産業資本主義の発展
- 経済成長
- 豊かな国民生活
が実現に向かうのです。
あまりにも財政が厳しい現状では、市長にとって『社会保障』はお荷物にしか感じられないのかもしれません。
しかし、それは完全な間違いです。
時の行政トップがこの大切なことを理解していないというのは、市民のみなさまにとって、悲劇です。
ただ、国と違って、地方は二元代表制(市長・市議会の両方とも市民の代表)という仕組みを取っています。
つまり、市長だけで全てが決められるのではなく、市議会による審査と議決によって、最終的にまちの政策は決定されます。
もしも市長が『社会保障』を理解できていなくても、市議会が防波堤になれば良いのです。
それならば、『社会保障』を守る政治家としてフジノが防波堤になれば良いのだ。いや、絶対にならねばいけない。
改めてそう決心しました。
今期も大学院で聴講します/中村秀一先生に学びます
もっともっと保健医療福祉政策に詳しい政治家になれるよう努力を重ねていかねばならないとフジノは痛感しています。
そこで2012年度に続いて、今年度も国際医療福祉大学院での聴講を続けることに決めていました。
今日がその第1日目です。
今期は、中村秀一先生による「保健医療福祉政策論(社会保障改革を追う)」を学びます。
中村先生は、わが国が現在進めている『社会保障と税の一体改革』のキーパーソンです。
(社会保障と税の一体改革については、政府のサイトに少しだけ分かりやすいコーナーがありますので、こちらをご覧下さい)
朝日新聞に連載も持っておられるので、中村先生の文章を知らずに読んでおられる方も多いと思います。
若い頃から「事務次官になるべき存在」と周囲から期待されていた方ですが、厚生労働省の老健局長や社会・援護局長などを勤めた後に2008年7月に勇退されました。
「しかし」と言うべきか、「やはり」と言うべきか、呼び戻されました。
菅直人首相(当時)が2010年10月、内閣官房に『社会保障改革担当室』を新設し、室長として中村秀一さんが就任しました。
昨年には、『社会保障制度改革国民会議』の事務局長に就任しました。
(日経BP社のサイトなどをご覧下さい)
今後のわが国の『社会保障』の制度を設計しているまさにそのキーパーソンに、じかに学ぶことができる機会はめったにありません。
とにかく必死に食らいついていって、少しでも多くのことを吸収していきたいです。
『社会保障』を守る為に、ここで学んだことは必ず生きてくるはずです。半年間、全力で学んできます。
39才になりました
4月8日生まれのフジノは、今日で39才になりました。
といってもお祝いをしたりということは一切無く、誕生日こそ、全力で働くことがフジノらしい在り方だろうなと思っていました。
昨夜からけさにかけて徹夜で仕事をして1日が始まりました。夕方からは東京で大学院の聴講初日でした。
案の定、丸一日、仕事づくめでした。
一生懸命働いて、少しでも現実を良い方向へと変えていかれることこそが僕のやるべきことだと信じています。自分らしい39才の初日を送ることができたと思います。
それから、39才まで元気に生きてくることができたのは、やっぱり両親のおかげですね。父さん、母さん、本当にありがとう。
そして、お祝いのメッセージをくださったみなさま、ありがとうございました!
これからもがんばっていきたいです。