箱根町長が被災地の漁網受け入れ検討を表明
本日8日、箱根町の山口昇士町長が箱根町議会・全員協議会を開いて、「被災地の漁網受け入れ」の表明を行なったとのことです。
町長の説明の原稿は以下の通りです。
議会全員協議会町長説明
東日本大震災から2年が経過しました。明るいニュースが少しずつ増えてきたようにも思われますが、仮設住宅や故郷を離れて避難生活を送る被災者が今も30万人以上、帰りたくとも故郷に足を踏み入れることさえ出来ない人々、故郷に帰ることを諦めた人々のいる現実を知るに、復興未だしが正直のところだと思います。
まだまだ大量に残るガレキ、福島第一原発による放射能汚染、そしていわれなき風評被害が復興への大きな妨げになっている、何とかならないか?絆とはどういうことか、日々思い悩んでいるところでもあります。
町では震災直後から被災者の受入れ、町民や観光客の皆さんからの貴重な尊い義援金の募集、物資の支援等々を行って参りました。
また、福島県浪江町には職員の長期派遣も行っております。
これからも、出来る限りの復興へのお手伝いをしていきたいと思っています。
ところで、箱根町は観光地として大きく発展をして参りました。
国際観光地箱根として年間2,000万人もの国内外からの観光客を迎える観光地にまで発展をしてきました。
被災にあった東北の方々も、観光客として箱根にお越し頂いてきましたし、これからも是非訪れて欲しいと思っています。
国内外から箱根に来ていただく観光客の皆さんのお陰で発展をしてきた町であります。
このような時だからこそ、被災地の復興のために出来ることは積極的に協力をしていくべきだと考えます。
そこで私は安心・安全という絶対的担保のもとに、岩手県の漁網の受入れを、住民の皆さんの理解が得られるならばと考えたところであります。
この件は、副町長に特命事項として当たらせることにしておりますので、説明については副町長からさせますのでお聞き願いたい。
また、全員協議会にて配られた資料は下の通りです。
吉田市長・黒岩知事がコメントを出しました
これを受けて、夕方17時半過ぎ、市の資源循環部長から全市議会議員宛に下の通り、報告がありました。
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「東日本大震災で発生した災害廃棄物(漁網)の受入れに関する箱根町の受入れ検討の表明について」
このことを受けまして、横須賀市長は、下記のとおり市長コメントを発表します。
箱根町漁網受入れに関する市長コメント
箱根町において漁網の受入れを検討されていることは、大きな前進だと思います。
本市としても、漁網の処理について、今後も引き続き被災地のために何ができるか、なお一層考えていきたいと思います。
さらに黒岩知事からも下の通りコメントが発表されました。
箱根町長の受入表明を受けての知事コメント(4月8日)
本日、箱根町長が、町の最終処分場において、漁網の受入を前提に検討することを表明されました。
県としましては、大変心強く、また、ありがたく感じています。
今後、箱根町が漁網を円滑に受け入れられるように、県としても、できる限りの協力をしてまいります。
また、こうした動きが県内に広がっていくことを、期待したいと思います。
吉田市長のコメントでは「受け入れの検討を表明」となっていますが、黒岩知事のコメントでは「受け入れを前提に検討を表明」となっています。
どちらが正確な表現なのかは、現時点ではフジノには判断がつきません。
夜になって、マスメディアでも報道されはじめました。
4月20日に箱根町では町民向けの説明会を開催するとのことです。