あと2ヶ月で市長選挙。神奈川新聞に特集記事が出てました
足をケガしてしまい、数日ぶりに事務所に向かいました。
溜まってしまった新聞を、少しずつ読んでみました。
すると、神奈川新聞に『横須賀市長選挙』の記事が載っていました。
出馬意向3氏が活動本格化
任期満了に伴い6月23日に告示、30日に投開票される横須賀市長選に出馬を表明している3氏が、活動を本格化させている。
現職1期目の吉田雄人氏(37)、昨年12月まで副市長を務めた広川聡美氏(61)、市民グループ元代表の岸牧子氏(56)がこれまで順番に立候補の意向を表明。
少子高齢化に対応した財政運営や経済対策、医療福祉の充実など課題は山積している。
選挙戦までに政策面の争点をどれだけ明確化できるかが焦点だ。
(引用はここまで。この後に、3氏それぞれの事務所開きや集会でのコメントなどが掲載されていますが、以下省略します)
6月下旬に市長選挙は実施ですから、あと2ヶ月。
もはや目の前です。
それなのに、残念ながら全国紙では全く取り上げてくれません。
そんな中、神奈川新聞はちゃんと報じてくれている。やっぱり地元紙の存在はありがたいなぁと思いました。
今回の市長選挙は、前回以上に重要です
『財政』が厳しい横須賀。
6月から国民健康保険の保険料が値上げされ、12月には下水道使用料が値上げされます。
今後もあらゆる分野での『値上げ』が避けられません。
他市よりも『高齢化率』も高く、『人口減少』のスピードも早い横須賀。
この先の数年間のかじ取りを誤れば、2025年を待つまでもなく、このまちは一気に衰退していくでしょう。
ですから、市民のみなさまにとって今回の市長選挙はとても重要です。
4年前より、もっと重要な選挙です。
信じられないコメントに衝撃を受けました
神奈川新聞の記事は「立候補を予定している3者がそれぞれに活動を本格化させている」という見出し。
『政策論争』が進むことは、とても良いことだと感じました。
しかし、記事を読み進んでいくうちに、フジノは衝撃を受けました。
市長を支援している市議のコメントが取り上げられていたのです。
3月27日に閉会した予算議会において、吉田市長が提案した当初予算案を、市議会は減額修正しました。
この「予算が減額修正された経緯を市長選挙で市民に信を問うべきだ」というのです。
ショックで思わず、絶句しました。
フジノは、同じ政治家としてこのコメントを「恥ずかしい」と感じました。
それは、2つの理由からです。
- もしも、本気でそう信じているならば…
→政治家としていかに無能であるかを自ら世間にアピールしているコメントだから。 - もしも、あえてそう発言したのならば…
→『市議会と市長の対立』を必要以上に市民にアピールすることで『劇場型選挙』を狙っているものであり、『政策』を競う場である市長選挙を単なる『政局』に貶めているから。
コメントの真意が2だとすれば、『このまちの未来を決める大切な選挙』を『くだらない政局』に歪小化するもので、『政治屋』のやることです。
このまちの将来を本気で考えていない発言だと情けなく感じました。
もしも4年前のようにフジノが雄人のそばに居たら、少なくともこんなコメントは絶対に周りに出させなかったのに。
市の財政規模の0.012%を市長選挙の争点にするのは完全な誤り
コメントの真意が1で、3500万円の減額修正を本気で争点とすべきだと考えているとすれば、それも完全な間違いです。
横須賀市の予算規模は、2887億円です。
このうち、減額修正されたのは3500万円に過ぎません。
横須賀市全体の予算のわずか0.012%です。
一方、市長選挙というのは、これからの4年間の横須賀市の進路を決める政策選択の場です。
横須賀には、もっと問うべき大切な争点がいくついくつも存在しています。
例えば、横須賀の未来を想って立候補を決意した岸牧子さんを、フジノは讃えずにいられません。
3.11後、初めての市長選挙なのに原子力空母が争点にならないのはおかしい、と自らが立つ決意をしたのです。
こういう姿勢こそが横須賀のリーダーを決める選挙に臨む者の『本当の覚悟』です。
では、フジノが争点にすべきだと考えるの何か?
国民皆保険の最後のとりでである『国民健康保険』についてです。
横須賀市の国民健康保険の赤字は毎年約50億円にのぼる見込みです。安心して医療を受けられるセーフティネットが今、崩れようとしています。
市長選挙で市民に問うべきなのは「これから毎年続く赤字50億円をどうやって対応すべきなのか」という財源の選択肢についてであるべきだ、とフジノは考えます。
- 選択肢の1つ目は、保険料の値上げによって『国民健康保険に加入している世帯』に負担してもらう。
- 選択肢の2つ目は、市の一般会計から税金を投入することで『市民のみなさま』に広く負担してもらう。
- 選択肢の3つ目は、行政改革やハコモノ廃止によって財源を作り出す。
- 選択肢の4つ目は、この1から3を全てミックスして対応する。
ただでさえ財政危機の横須賀で、どうやって毎年50億円もの財源を生み出すのか。
こうした重要な争点から目を逸らさせて、3500万円の減額修正を煽り立てるのは、ニセモノの政治家のやることです。
国民健康保険の他にも、いくつもいくつもの争点にすべきテーマが横須賀市には山積みです。
まさに神奈川新聞の記事の見出しが
課題山積み、争点どこに
だった通りです。
この記事を書いた神奈川新聞の記者の方は、このコメントをした議員よりも『横須賀の現実』をしっかりと直視しています。
政局はいらない。政策を語れ!
今回の市長選挙には、くだらない『政局』レベルの策略はやめてほしいです。
市民のみなさまも、現実がどれほど厳しいものか、肌ですでに感じておられます。ワイドショーレベルの話題に飛びつくはずもありません。
あと2ヶ月。
市長選挙の立候補予定者もまわりで応援している市議たちも、もっと誠実に、もっと切実な目の前の問題を直視して、議論すべきです。
フジノは近日中に吉田市長にお会いして、政策についてお話を伺います。
すでに岸牧子さんと広川さとみさんにはお会いして頂いています。
その後で、フジノの想いを託せる政策を訴えている方はどなたなのか、フジノ自身も決めます。
その決心がついた時は、すぐに市民のみなさまにもお伝えします。