「風しん非常事態宣言」の今、被害を拡大させない為に
風しんが大流行しています。
4月16日、黒岩県知事は『風しん非常事態宣言』をしました。
今年2013年の神奈川県内での風しんの患者数は503件(2013年4月7日までの累積報告数)にのぼりました。
昨年同時期はわずか5件でしたので、なんと100倍です。
この大流行の原因は不明ですが、予防接種を受ける機会が無かった20~40代の男性が70%を占めている点について、黒岩知事は触れています。
また、妊娠初期の女性が風しんにかかると、
- お腹の中の赤ちゃんも風しんウイルスに感染すること
- その結果、赤ちゃんが『先天性風しん症候群』にかかること
- 生まれてくる赤ちゃんには、白内障・先天性心疾患・難聴などの症状が起こること
を挙げて、ぜひとも予防に努めて欲しいと訴えて、こう呼びかけています。
風しんを予防する為に、妊娠を予定・希望している女性はぜひワクチン接種を受けてください。
また、妊婦さんはワクチン接種ができませんので、まわりのご家族はぜひワクチン接種を受けてください。
すでに厚生労働省でもポスターなどで市民のみなさまにワクチン接種を呼びかけています。
横須賀市もワクチン費用の一部助成をスタートします
こうした県の動きを受けて、横須賀市でもワクチン接種を市民のみなさまに積極的に受けていただく為に、対策をスタートさせることになりました。
本日、健康部長から市議会議員宛に以下の報告がありました。
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緊急風しん対策として予防接種費用の一部助成の開始について
現在、首都圏を中心に風しんが流行しており、神奈川県は4月16日に「風しん非常事態宣言」を行いました。
横須賀市内でも、今年4月14日までの累計報告者数が13人と昨年1年間の報告者数4人を既に上回っており、今後さらに拡大するおそれがあります。
また、風しんの免疫を持たない女性が妊娠中(特に妊娠初期)に感染すると、胎児が、白内障、先天性心疾患、難聴等を主な症状とする「先天性風しん症候群」になる可能性があります。
そこで、「先天性風しん症候群」の発生を防止するための緊急対策として、予防接種費用の一部助成を実施します。
1.対象者
横須賀市に住民票がある方で
(1)妊娠を予定又は希望している女性
(2)妊娠している女性の夫(胎児の父親)
2.対象ワクチン
麻しん風しん混合(MR)ワクチン1回分
または風しん単独ワクチン1回分
3.助成額
麻しん風しん混合(MR)ワクチンの場合7,000円(税込)
風しん単独ワクチンの場合4,000円(税込)を助成します。
(接種費用が助成額に満たない場合は接種費用を上限とします)
4.助成対象期間
2013年4月22日から9月30日に実施した予防接種
(通常風しんの流行が夏くらいまでなので)
5.助成方法
接種後に保健所健康づくり課に持参または郵送で申請し、助成金を金融機関の口座に振り込みます。
6.申請に必要な書類
(1)申請書
(2)領収証(原本)
(3)接種証明書の写し
※被接種者氏名・接種日・接種ワクチン名・接種医療機関名が記載されたもの
(4)対象者の(2)については、母子健康手帳の、表紙と子の保護者を記載するページの写し
7.問い合わせ先
横須賀市健康部保健所健康づくり課感染症対策係(平日8:30~17:00)電話:822-4317
※制度の詳細は横須賀市ホームページに掲載する予定です。
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健康部長からの報告は以上です。
横須賀市内のどの病院でワクチン接種をうけられるかについては予防接種協力医療機関リストをご覧下さい。
116の診療所・病院が協力機関として登録されていますので、お近くの診療所も必ずワクチン接種を受けられるはずです。
また、ワクチン接種へのご不安がある方もおられると思います。
風しんについての『Q&A』を国立感染症研究所が出していますので、ぜひ読んでみて下さいね。
ワクチンの他にもぜひふだんから予防の為に
インフルエンザが流行した時期にもフジノは同じことばかり毎日書いたのですけれど、今回も書きますね。
風しんはワクチン接種の他にも、どうか毎日こうしたことを行なって下さいね。
- 外出時には手洗い・うがいを必ず行なって下さいね。
- 急な発熱や発疹などの症状が出たら、早めにかかりつけ医を受診して下さいね。
- 早めのマスク着用もぜひお願いします!