海風学園チャリティーフェアへ
昨日の雨空とは打って変わって、今日はとても気持ちの良い青空でしたね。
フジノは、馬堀海岸にある『海風学園』に向かいました。
『海風学園』は、ひとことで言うと、障がいのある方々の通所施設です。
運営している『社会福祉法人海風会』は、日本の障がい福祉の歴史において、常に先駆けとして取り組んできました。
55年間に渡って続けられてきたその数多くの実践活動には、政治家としても、福祉に携わる一個人としても、フジノは尊敬の念を抱かずにはいられません。
まさに、全国に誇るべき存在なのです。
さて、今日は『チャリティーフェア』が開催されました。
小・中学生たちをはじめ、園庭いっぱいにたくさんの人が集まって、みんなが楽しそうに過ごしているのが、毎年とても印象的です。
『海風学園』と地域とのつながりが深いことを実感します。
まもなく6月には、中学生を対象にした『こどもセンター』である『コッコロ』が新たに誕生します。
こどもたちが放課後に安心して過ごせる『こどもセンター』は、0〜6才までが対象の『風』と、小学生までを対象にした『風キッズ』の2つが、現在あります。
でも、小学校を卒業した後に過ごせる場所がありませんでした。ご家族にとってもご本人にとっても、そうした『場』の存在が長年望まれてきました。
そこで新たに立ち上げられるのが『コッコロ』なのです。
フジノはこの取り組みを強く応援していきたいです。
たくさんの血と汗と涙で築かれてきた現在、それを受け継いでいく僕たち
実は昨夜、『海風学園』の歴史を記した本を数年ぶりに読み返してみました。
チャリティーフェアの大盛況な姿からは想像もつきませんが、1958年の開設から現在まで、何も問題なくスムーズに来た訳ではありません。
障がいのある方々への偏見・差別から起こった、地域社会による激烈な反対運動がありました。
施設を造設することへ反対運動が起こったのです。
しかも、その反対運動には市議会議員までもが加わっていました。議会が可決した施設造設への補助金1700万円を「税金のムダ遣いだ」と批判したのです。
さらに、マスコミも「造設は迷惑、住民が反対運動」という記事で反対を後押しするありさまでした。
今では全く信じられないことですが、これが当時の現実でした。
『海風の母』と呼ばれる野村典代さん(2代目の園長先生)の献身的な取り組み、福祉とは全く無縁のサラリーマンからボランティアとして飛び込んだ高井一雄さん(現・法人理事長)の想い、そしてご家族をはじめとする後援会のみなさんのひたむきな活動によって、現在の姿があるのです。
この本は何年も前に読んだのですが、改めて昨日読み返して、かつてとは全く違う強いインパクトを受けました。
障がい福祉の世界の諸先輩方の、血と汗と涙の歴史がものすごく強い印象となって僕のこころを打ちました。
政治家になって11年目の今、初当選した11年前よりも、もっともっと強く、改めて障がい福祉に取り組むことの『重み』と『大切さ』を痛感しています。
フジノは政治家という立場で、そして福祉をメインの政策にしています。
僕にしかできないことが、たくさんあります。
今の自分の置かれた立場で、現場の声にもっともっと耳を傾けて、そして政治家でなければできない取り組みにもっと魂をこめて取り組みたいと強く感じました。
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内山総合施設長をはじめ、ご意見を聴かせて下さった海風会のみなさま、本日はありがとうございました。
『コッコロ』のオープン後、ぜひ視察にお邪魔させて下さいね。