神奈川新聞の市長選挙特集記事、最終回は岸牧子さんです
神奈川新聞が3回連続で『横須賀市長選挙』の特集記事を掲載しました。
第1回目は吉田市長でした。
その最終回は、岸牧子さんでした。
とても良い感じの記事ですので、ご紹介します。
フジノは、市長選挙では岸牧子さんを支援はしません。
けれどもフジノにとって大切な存在であることにかわりはありません。
何故なら3.11以前から原子力軍艦への問題意識は全く同じだからです。
きっと市長選挙が終われば、『横須賀市民9条の会』や様々な活動をまた一緒にやっていかれるとフジノは信じています。
以下、引用です。
岸牧子氏、空母の是非を争点化
「『横須賀も攻撃の対象だ』と北朝鮮に名指しされて、実家からは『大丈夫なのか』と電話がかかってきた」。
横須賀市長選への出馬を決めた岸牧子が市内で開いたミニ集会。
出席した女性が、米軍基地に対する考えを
「無い方がいいのかもしれないが、今は仕方がないのかも」
と明かした。
別の集会では、参加者が
「基地で働いている人も多いし、国から交付金も出ている」。
岸たちが
「沖縄やフィリピンでは米軍基地が閉鎖された跡地が開発されて発展している」
と説明すると、相手はこう答えた。
「なんで、私、諦めちゃってたんだろう」
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3月の出馬表明後、岸が40回以上にわたって重ねたミニ集会は「市民と議論して課題を考える形式」を取ってきた。
「これまでは政治に無関心だった人が考えを変えている」
と実感している。
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日米両政府は2005年、横須賀基地に原子力空母を配備する計画を発表した。
地元では、配備の是非を住民投票で問うことを目指す運動が始まった。
「横須賀市民九条の会」の中心にいた岸は、住民投票の直接請求を目指した集会開催の担当者として奔走する。
だが、住民投票は2度にわたって市議会で否決され、実現には至らなかった。
08年には、横須賀に原子力空母ジョージ・ワシントンが配備された。
09年の前回市長選では、空母母港化の見直しを訴える候補者も名乗りを上げたが、現職市長の吉田雄人に敗れている。
吉田は現在「空母を現実のものとして受け止める」との姿勢。
出馬を表明している前副市長の広川さとみも「日米安全保障体制は東アジアの公共財」として、横須賀の空母部隊の存在を評価する立場だ。
「福島第一原発事故後、原子力災害の深刻さに気づいたのに、横須賀市長選では米空母が争点になっていない」。
年明けに岸の擁立が決まった。
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5月18日夜。
市内で聞かれた政策発表会で、岸が聴衆に訴えた。
「横須賀を国の直轄地にするわけにはいかない。市民は寝た子にされてきたが、市民生活を最優先にする街にしよう」
原発ゼロを目指し、再生可能エネルギーの地産地消の普及を通じて地域経済の振興を目指すことなどが、岸の掲げる主要な政策。
ただ市政の実務を経験している吉田・広川に挑む立場として
「『基地や原発をなくそう』と言うだけでは、市民運動の域を出ない」
との意識も、岸にはある。
「街の将来像を示さなければいけないと思っている」
【略歴】
1956年生まれ。武蔵野美大卒。
美術教師などを経て、現在は園芸業。
【市畏選で掲げる主な政策】
- 原子力空母の母港化撤回を国に要望
- 再生可能エネルギーの普及
- 放射能から子どもを守る
- 住民投票制度の制定と市民の市政参画
(高橋融生)
(引用終わり)
今回、市内で様々な市民活動をしている方々は『市長選挙に候補者を擁立しない方針』でおられたようです。
みんな、うまく吉田市長に取り込まれてしまったようでした。
フジノは広川候補を応援する立場ですが、多くの市民活動を共にしてきたひとりとして『候補者を立てないという方針』をふがいなく感じましたし、とても悔しかったです。
だから、周囲の反対を押し切ってまでも、岸牧子さんが立候補を決断した時、「とても素晴らしいことだ」とこころから拍手を送りました。
市長選挙では他の候補を支援するフジノですが、岸牧子さんの生き方はとても立派で深く尊敬しています。
全国紙が「市長選挙」を全く報じない中、地元紙はがんばってます!
もう1か月後に横須賀市長選挙が近づいていますが、全国紙では報じてくれません。
そんな中、神奈川新聞はたびたび特集記事を組んで下さり、市民のみなさまに市政の課題や争点を報じてくれています。
誰が市長になろうとも、市民のみなさまが自分自身の想いを反映する為に考えた末に投票をして、市民のみなさまの代表として選ばれることが必要です。
フジノたちも情報発信に努めてはいますが、やはりマスメディアの威力にはかないません。
ぜひ神奈川新聞をみなさまご覧になって下さいね。