「子どもセンターてんぽ」の6周年記念をお祝いしました
今日は、相模原市へ向かいました。
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会場の相模原市立あじさい会館へ
『NPO法人・子どもセンターてんぽ』の設立6周年記念イベントに参加しました。
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「こどもの自立に寄り添って」のタイトルで活動報告・DVD上映・パネルディスカッションが行なわれました
この国では、たくさんのこどもたちが苦しんでいます。
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OECDの貧困率のデータによる日本の子どもたちの貧困(2008年)
児童虐待、貧困、こころや体の疾患など様々な問題によって帰る家を失なった10代後半のこどもたちがたくさんいます。
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児童相談所一時保護所の1日あたり保護人員、平均在所日数より推計
支援が必要なのに「18才」になったら退所させられる現在の法律
幼い時には『乳児院』『児童養護施設』で暮らすことができます。
(例えば横須賀市には『しらかばベビーホーム』『しらかば子どもの家』『春光学園』があります)
でも、今の日本の法律では、18才になったら退所しなければなりません。
家族を頼ることができないこどもたちがたくさんいて、生きていく為の社会的なスキルも無いままに社会に飛び込まなければなりません。
1人で生きるには早すぎるのに、法律と制度のはざまに落ちてしまっています。
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行き場所が無い理由
そんなこどもたちに寄り添って自立をサポートしていく為に、児童福祉に関心のある有志たちの力で、一時的な避難場所(シェルター)が全国で少しずつ作られてきました。
全国で3番目の「子どもセンター」、その役割の大きさ
神奈川県の『子どもセンターてんぽ』は2007年4月、全国で3番目に作られました。
その取り組みは、大きく3つに分かれています。
- 10代後半の若者のシェルター
- 居場所のないこどもの電話相談
- 自立援助ホームみずき
『子どもセンターてんぽ』のイベントには毎年参加しているのですが、少しずつ全国に『子どもセンター』が増えてきて、とてもうれしく感じます。
ただ、どこも有志によって運営されています。
関係機関の方々が手弁当(ボランティア)で協力して下さって、なんとか運営されています。
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シェルターのこどもに直接関わる費用の合計額をのべ利用日数で割った金額(2010年度)
本来ならば、まず国の責任のもとで法整備が必要です。
けれども法整備が進まない今この瞬間にもたくさんのこどもたちに必要とされている『子どもセンター』の運営を続ける為には、有志の方々による活動をとにかくサポートしていくしか無いとフジノは考えています。
ぜひ1人でも多くの方々にその活動を知ってほしいです。
あなたにもぜひ力を貸してほしいと願っています。
寄附をしていただける、ボランティアをしていただける、もしもお願いできるのであれば、ぜひあなたにもご協力をお願いしたいです。
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パネルディスカッション
世界のどの国であろうとも、人は生まれてくる親や家庭を選べません。
そして、どこで誰のもとで生まれたとしても、こどもたちはみんな安心して暮らせるように支援をするのが『社会の責任』だとフジノは信じています。
その当たり前の責任が果たされていない現実を、なんとかして変えていきたいです。