(その2)から続いています。
6月議会でフジノが市長へ行なう一般質問の内容をご紹介しています。
長井海の手公園ソレイユの丘の今後の在り方について
3.長井海の手公園ソレイユの丘の今後の在り方について
私が「ハコモノ3兄弟」の1つとして批判してきた「長井海の手公園ソレイユの丘」だが、どのように改革するのかという問いかけに対して、吉田市長は
「現在の指定管理者との契約終了後に、通常の指定管理者を導入する」
「1期目の任期の内にその筋道を付けるのが私の使命である」
と答弁するにとどまり、抜本的な改革案は全く打ち出すことは無かった。
実際、吉田市長は契約を見直すことも無く、指定管理料として毎年4億円をただ支払い続けてきた。
また、本気で「任期の内に筋道を付ける」のであれば、市長当選後に一刻も早く取り組みに着手すべきだったにも関わらず、平成24年度になってようやく庁内プロジェクトチームを立ち上げた。
結局、「任期中に筋道を付ける」という答弁につじつまを合わせる為に、「長い海の手公園あり方検討委員会」をわずか4回だけ開催して結論を出すこととなった。
第1回は現地視察、第2回が5月20日に開催されたが深い議論には至らなかった。
残り2回で十分な議論ができるかは大いに疑問だ。
こうした展開はあらかじめ予想できており、私は3月27日の本会議で「議案第47号・長井海の手公園あり方検討委員会条例制定」に反対討論を行ない、こう述べた。
「検討会は合計わずか4回だけしか開かれる予定はなく、業者に事業提案をさせて民間委託をするだけのことですでに結果は見えています。抜本的に変えることは吉田市長にはできません」
任期中に筋道を付けると述べた吉田市長の任期の最後に、改めて長井海の手公園ソレイユの丘をどのように改革するのかを問う。
【質問】
(1)結局、長井海の手公園ソレイユの丘は何がどう変わるのか。
事務局案として、日帰り利用型集客施設の現状から、一部来園者の2泊3日程度の宿泊を伴う宿泊利用型の集客施設への転換、園内だけでなく地域との連携、地産地消の推進、交流拠点としての機能強化、地域の情報発信、西海岸の魅力を積極的に提供し三浦半島を感じてもらう、など様々な運営の考え方が示された。
しかし、市がこの施設をあえて持つべき必然性があるのか、私には今も全く理解できない。
市税を投入し続ける意味が本当にあるのか。
結局、長井海の手公園は吉田市長によって何がどう変わるのか。
【質問】
(2)結局、市民の税金はいくら投入されることになるのか。
事務局案として、公設民営の施設として運営し市が負担する費用を抑えることが記されていたが、具体的に市の負担はいくらになるのか。
毎年4億円も支払い続けてきた指定管理料がいくらに減らせるのか。
その具体的な見通しは全く立てていないのか。
【質問】
(3)「荒崎公園」を「長井海の手公園ソレイユの丘」と一体で指定管理に出すことは「決定事項」なのか。
過去の市議会議事録を調べてもこれまで全く言及が無かったにも関わらず、予算議会での都市整備分科会と長井海の手公園あり方検討委員会では「荒崎公園」と「長井海の手公園ソレイユの丘」を一体のものとして指定管理に出すということが「決定事項」のように語られている。
これはすでに決定していることなのか。
もし決定しているのであれば、この2つは「公園」という名称ではあるが全く違う性質の運営管理が求められるはずだが、この点を市長はどう考えているのか。
(その4へ続きます)