黒岩知事が横須賀への漁網受け入れ断念を発表しました/吉田市長のコメントも

黒岩知事、本会議にて漁網の横須賀受け入れ断念を発表

つい先ほど(17時頃)、神奈川県知事の本会議での発言について、横須賀市資源循環部長が全市議会議員に報告しました。

その内容を全文こちらに掲載します。

平成25年第2回県議会定例会・知事提案説明(平成25年6月10日)

次に、東日本大震災に伴う災害廃棄物、いわゆる震災がれきの受入れについてです。

平成23年12月、私は、神奈川県として震災がれきを受け入れ、被災地の復興に全面的に協力したい、そして、震災がれきの焼却灰を、地元の皆様のご理解を前提として、県が所有する「かながわ環境整備センター」に受け入れたいと表明いたしました。

その後、地元の方々をはじめ、県民の皆様にご理解をいただけるよう、地元説明会や対話の広場を開催し、安全性や受入方法などを説明しました。しかし、放射能に対する不安などからご理解を得ることはできませんでした。

一方、被災地の状況も刻々と変化し、大量に打ち上げられた漁網の処理に大変困っているという状況が判明しました。

そこで、平成24年7月に、放射能汚染の心配がない漁網を焼却せず、直接「かながわ環境整備センター」に埋め立てるという新たな提案をいたしました。

県議会における漁網処理の促進を求める決議や横須賀市議会の意見書がとりまとめられるなど、私にとって大変心強い動きもありました。

しかし、残念ながら理解を得られず、本年1月に「かながわ環境整備センター」の地元の大楠連合町内会から、受入れに反対する意向が示されたわけであります。

それでも、1日も早く震災がれきの処理を終え、復興に踏み出してほしい、そのために被災地からのニーズがある限り、震災がれきの受入れを実現し、お手伝いをしたいという私の思いは変わりませんでした。

そうした中、被災地でのがれき処理の進展により、本県への処理要請量が、5月に洋野町の漁網300トンに変更されました。

そして、4月8日に箱根町が最大100トン、5月10日に南足柄市が最大200トンの漁網の受入れを検討すると表明し、このたび、そのための補正予算の6月議会への提案について連絡をいただきました。

南足柄市長、箱根町長をはじめ、関係の皆様に感謝申し上げます。

これにより神奈川県として要請された300トンを受け入れる見通しが立ったと判断しましたので、「かながわ環境整備センター」への受入れは行いませんが、これまで、県からの要請に向き合っていただいた横須賀市及び地元の皆様そして、常にご支援をいただいた県議会の皆様にも改めてお礼申し上げます。

今後、県としても漁網の安全性の確認をしっかりと行い、南足柄市、箱根町と連携して、円滑な受入れを行ってまいります。

また、この黒岩県知事の発表を受けて、吉田雄人横須賀市長がコメントを出しました。

箱根町と南足柄市において、洋野町の漁網300tを処理する見通しが立ったことは、大きな前進だと思います。

洋野町の漁網の処理先が全て決まり、漁網の仮置場の土地利用が進めば、復興に弾みが着くと思います。

今後も、横須賀市において、被災地の復興に向けていろいろな面で協力していきたいと思います。

フジノが現時点でお伝えできる情報は、以上です。

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