選挙では語られなかった『痛み』がこれから続いていく
市長選挙から1周間が経ちました。
フジノが今感じていることを、率直に記します。
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市長選挙のお祭り騒ぎが終わって、少しずつまちはふだんの姿に戻りつづあります。
選挙というのは、単なる『政局的な区切り』でしかありません。
市民のみなさまの暮らしは、選挙の前も後も変わらずにずっと続いていきます。
選挙では残念ながら真正面から語られなかった『いくつもの痛み』が待ち構えています。
- 所得が低い世帯を中心に6月1日から大幅に値上げされた国民健康保険料。
- 国民健康保険料の赤字は続くので、来年度以降も値上げは続く見込み。
- ひとり親家庭への上下水道料金の基本料金の減免は、今年12月検針分から廃止。
- 下水道使用料の値上げは、来年10月に行なわる予定。
選挙の天才、吉田市長。
しかし、まもなくやってくる『値上げ』の連続という現実に、有権者の方々はどのような想いを抱くのでしょうか。
選挙で勝つ為だけに掲げた公約を吉田市長は実現できるのか
吉田市長は、『争点つぶし』の為に他の候補の政策を盗むという戦術を取りました。
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2013年7月2日・神奈川新聞記事より。広川候補の政策を、選挙戦術としてあえて「かぶせた」と答えた吉田市長
何も知らない市民の多くの方々は、「吉田候補が当選すれば実現してくれるだろう」と信じこみました。
けれども、今まで全く「やる」と言ってこなかったいくつもの政策を「いつまでに」「どうやって」実現するのかを市長は語ろうとしません。
再選されたら『所信表明』を行なうべきですが、9月議会で吉田市長はこの『所信表明』を行ないません。
4年間の市長の実際の姿を知らなかった有権者の方々は、『所信表明』が行なわれないことも知らないままかもしれません。
けれども、市議会議員をはじめ、市職員は、そんな市長の実際の姿を知っています。
市民のみなさまに対して、市長はしっかりと説明責任を果たすべきです。
市長を支持しない多数の市民に対して謙虚であるべき
選挙後のマスメディアの報道を見てきましたが、横須賀市民の『現実の投票行動』をきちんと報じられませんでした。
メディアが大騒ぎをしたのは、目を引くような話題だけ。
『進次郎VS雄人』
『小泉の神通力も落ちた』
『自民王国の崩壊』
こうした見出しは、ほとんどが的外れだとフジノは感じています。
小泉代議士への地元住民のみなさまの評価は、今回の市長選挙でむしろ上がったはずです。
自民王国は崩壊するどころか、吉田市長を支持することでその影響力は増しています。
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4年前の選挙が終わった後、フジノはこのように分析しました。
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2009年の市長選挙。吉田市長を支持しない有権者が圧倒的多数の為、謙虚な市政運営が必要だとフジノは考えました
吉田市長を支持しない有権者が圧倒的多数の為、徹底して『謙虚な市政運営』が必要だとフジノは考えました。
だからこそ、2009年の市長選挙が終わった直後、フジノは『1つの横須賀』を訴えました。
けれどもこの4年間、吉田市長が『1つの横須賀』を実現する努力は圧倒的に足りませんでした。
むしろ、横須賀を1つにすることよりも、吉田市長は『対立』を選び続けました。
だからこそ、2013年の市長選挙で広川候補が掲げたのは『横須賀を、ひとつに。』でした。
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広川候補の「選挙公報」より。横須賀を、ひとつに。
再選は果たしたものの、吉田市長を「支持した有権者」と「支持しなかった有権者」の差は、わずか2,103票しかありません。
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2013年の市長選挙で、吉田市長を支持した有権者と支持しなかった有権者の差はわずか2,103票しかありません。
こうした現実に目を向けて、吉田市長はもっと謙虚になるべきです。
吉田市長を支持しなかった多数の市民の声に、しっかりと耳を傾けるべきです。
市長の任期は4年間だけですが、市民のみなさまの暮らしは、これからもずっと続いていきます。
このまちで生まれて、このまちで暮らしていく人々のことをもっと真剣に考えるべきです。
そして今度こそ、「1つの横須賀」を実現するべきです。