このままでは国保の保険料は毎年値上げになる
今年6月、国民健康保険料が大幅に値上げになりました。
けれども、これで終わりではありません。
むしろ、すでにくりかえしお伝えしてきたとおり、今のままでは『国民健康保険料』は毎年値上げせざるをえません。
この原因の1つには、これまで横須賀市の『保健』『予防』『健康増進』への取り組みが弱かったことがあげられます。
国民健康保険を扱う健康保険課は、ただ単に『給付』を扱うこと(=お金の支払い)しかできなかったのです。
市民のみなさまが病気や怪我をしてかかりつけ医や病院に行くなど『医療にかかった後』の対応しかできないのが現状です。
●
しかし、本来であれば、『医療にかかる前』の対応も絶対に不可欠なのです。
つまり、保健・予防・健康づくりの観点から、積極的に『市民健診』と『特定健診』を市民のみなさまに受けて頂くように『受診勧奨』などの取り組みを行なう部隊が必要です。
保健師・管理栄養士などのチームが、どんどん電話をかけたり、地域やみなさまのお宅へとアウトリーチできる存在が必要なのです。
けれども、今の健康保険課には保健師ゼロ・管理栄養士ゼロ。誰も配属されていません。
保健施策の専門家はおらず、ふつうの事務職の方々が人事異動で配属されてくるのみです。
つまり、手足がもがれているような状態です。
担当の市職員の多くは、この事態に気づいていました。
それにも関わらず、こうした体制が続いてきたことは残念ながら市長の認識不足としか言いようがありません。
手足をもがれた健康保険課を改革すべき!
そこで、今年3月の予算議会と6月議会の2回にわたって、フジノは市長に質疑を行ない、2つの改革案を提示しました。
【改革案その1】国民健康保険を担当している『健康保険課』の組織改革
保健師・管理栄養士からなるチームを新たに係として設置すべきです!
国民健康保険法では、特定健康診査をはじめ、健康教育・教育相談・健康診査・その他の被保険者の健康増進の為の必要な事業を行なうよう努めなければならないと定めています。
つまり、そもそも怪我や病気が起こらないようにすること、病気を早期に発見して重症化を防ぐこと、地域全体の衛生・保健向上を図る為に事業を行なわねばならないのです。
こうした事業を『保健事業』と呼びます。
そこで新たな組織の名前は『(仮称)保健係』とフジノは呼びたいと思います。
今年2013年度の国民健康保険料の値上げをフジノは賛成しました。
ただし、賛成するにあたって、
「今年度だけは財政の観点からやむなく認める。しかし、改善の努力をしなければ絶対に来年度以降は値上げの予算案を認めない」
と宣言しました。
この組織改革を、横須賀市は絶対にやらなければなりません。
まもなく2014年度予算案の予算要求となります。
健康保険課が新たな人員要求をすべきなのは当然のこと、総務部人事課・財政部・政策推進部も、こうした要求を積極的に認めていかねばなりません。
もう1つの提案については、改めてブログで記したいと思います。