北体育館室内プールの天井板の落下について
昨日ツイッターで取り急ぎ報告した件を改めてご報告します。
夏島にある北体育館の室内プールにおいて、天井板(重さ3キロ、84センチ×59センチ、5枚)が落下しました。
27日お昼3時の出来事で、約30人がプールを利用していましたが、けが人はありませんでした。
夏休み中の土曜日、まさにプール利用のハイシーズンであったにも関わらず、けが人がいなかったことは、本当に不幸中の幸いでした。
現在、北体育館のプールは営業を休止して、原因究明にあたっています。
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これを報じた神奈川新聞の記事です。状況がとても分かりやすく説明してある記事ですので、どうかご覧下さい。
スポーツ課・健康づくり課へのヒアリング結果を報告します
この件について、その後の対応をヒアリングしましたので報告いたします。
【天井板が落下した状況について】
北体育館は1989年オープンで、築年数は24年。
プールの管理運営は、民間事業者(指定管理者=一般社団法人シティサポートよこすか)に委託している。
その指定管理者によると、全く前兆らしきものが無いままにパネルが落下したとのこと。
天井板といっても、落下したのは天井そのものではなく、天井と垂直にくっついている壁面の板が落下した。
c型の鋼材で天井板を固定していたが、鋼材の下の部分がたわんでいた為に、支えを失った天井板が落下した。
【落下が土曜日、発表が月曜日となった理由について】
発生後すぐに指定管理者は所管である教育委員会スポーツ課に連絡を行なった。
北体育館プールの所管は教育委員会スポーツ課であるが、市や市教育委員会の建物全般については都市部公共建築課が担当している。
現場の状況や調査など都市部公共建築課とのすり合わせに一定の時間を要してしまった為、発表までに2日かかってしまった。
【北体育館プールの原因究明の方法について】
調査は、教育委員会スポーツ課と共に、都市部公共建築課が担当する。
公共建築課だけでは分からない専門的な部分については、民間業者(屋根を施工する業者)に依頼をして調査する。
調査にあたっては、当時の施工業者にも現場に来てもらっている。
【調査結果の報告について】
できるだけ早く原因を明らかにしたい。
今後、調査の結果が分かりしだい、報告していく。
【北体育館プールの再開の判断について】
現時点では原因究明を最優先にしている為、再開の判断については今はできない。
【北体育館プールの天井板の素材の石綿セラミックについて】
石綿という名前からアスベストをイメージするかもしれないが、アスベストとは異なる。
【同様の構造を持つ施設の有無について】
教育委員会で所管している他の施設には、同じ構造のものは無い。
市長部局では『すこやかん』(逸見)のプールが同じ構造がある。
【すこやかんの天井板の調査について】
教育委員会から所管の健康づくり課に連絡を入れた。
健康づくり課からの指摘を受けて、指定管理者は通常の点検に加えて念入りに目視を行なった結果、現時点では問題無いと判断した。
足場を組んで打突やたわみのチェックをする為には営業を休止しなければならないが、目視で問題が無かったことと、築年数も12年に過ぎないこと、公共建築課との相談を今後行なうことから、営業休止はしていない。
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フジノが現時点で報告できることは、以上です。
今後の具体的な対応について
明日以降、都市部公共建築課に詳しい対応を確認していきます。
実は、フジノの親しい友人は、笹子トンネル事故で親友を亡くしています。
政治家として、個人として、あの事故から学ぶべきことは、たくさんありました。
日常的な点検をしっかりと行なうことは当然のこと、同様のリスクを持つ構造物があればすぐにチェックすることが必要です。
とはいえ、行政の取り組みの全てには予算が必要です。
市内のトンネルの老朽化への調査でさえ、国の動きが無ければすぐには対応できないという現実もありました。
それでも、いのちを失うことと比べれば、こうした財政の工面は大した問題では無いはずです。
安全を守る為に必要な取り組みには「フジノは過敏すぎる」と言われるくらいに対応していきたいと今は感じています。
今後の具体的な対応については、細かく報告して参ります。
【後日追記(2013年8月5日)】
その後の経過(その2)をこちらに記しました。