「子どものための音楽会」をご存知でしょうか
今年も、横須賀市教育委員会の主催による『子どもの為の音楽会』が横須賀芸術劇場にて開催されました。今回で第26回目となりました。
タイトルだけ見ると、観客席に子どもたちが居て、子どもたちの為に演奏が行なわれるイメージかもしれません。
実際は全く逆で、演奏をするのも歌を歌うのも小中学校・高校のこどもたちで、素晴らしい楽曲が提供されます。
そして観客席にいるのは、大人たちです。
フジノは毎年お邪魔しているのですが、こどもたちがこの日の為に5か月間も練習をして本番に挑むので、その演奏と歌の素晴らしさにいつも圧倒されています。
プログラム
- 箏と吹奏楽の演奏
○ さくら変奏曲 - 吹奏楽演奏
○ バラの謝肉祭
○ フィエスタトロピカーレ - 平成24年度作詞作曲入選作品発表
- 合唱と吹奏楽のための組曲「横須賀」より
第1 楽章序章ふるさとよ- 黒船来たる
第4 楽章白きかもめ-弟橘媛命追慕
第5 楽章コンニチハー港で 終章 この手で
今年も素晴らしい2時間でした。
「財政危機」の時こそ、こどもたちの為にこそ税金は重点投資すべきだと思います
フジノが所属している『教育福祉常任委員会』の予算書には、毎年この『子どものための音楽会開催費』いう費目が必ず出てきます。
今年2013年度の当初予算案では283万2000円でした。
教育費の『学校指導費』において、『組曲「横須賀」子どものための音楽会開催費』として計上されています。
よこすか芸術劇場8月18日(日)
(1)合唱団等謝礼 |
148万8,000円 |
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(2)ポスタ一等印刷費 |
11万6,000円 |
(3)楽器等運搬費 |
41万6,000円 |
(4)会場使用料 |
64万4,000円 |
(5)その他事務費 |
16万8,000円 |
実際にこの音楽会に足を運んでいただければ、283万円の支出には必ず納得していただけるとフジノは考えています。
フジノは、こどもたちへの投資は積極的に行なうべきだと考えていますし、この取り組みはまさにこどものたちの為になっている税金の使われ方だと確信しています。
しかも上の金額はあくまでも税金で支出している部分のみで、実際には本当に多くの関係者の方々が手弁当(ボランティア)で献身的に参加して下さっているのです。
横須賀芸術劇場の座席数はだいたい1800席ほどなのですが、2011年度の『子どものための音楽会』の入場者実績は約2200人でした。
2時間超の長丁場であることと、参加しているおこさんの出演が終わると観客席の保護者の方が入れ替わるということもあって、常にほぼ満席の状態という盛況ぶりです。
今回は、市内17中学校の吹奏楽部の合同バンドと合同合唱団、29小学校の小学生合同合唱団が参加しました。総勢300名以上となります。
300名といっても、その児童生徒たちはオーディションで選ばれたこどもたちなのです。
(今では「子どものための音楽会」OBバンドも立ち上がったそうです)
さらに『横須賀市合唱団体連絡協議会合唱団』のご協力を頂いて、毎年最後には『組曲「横須賀」』の演奏があります。
この演奏と横須賀市歌の合唱は、このまちを愛する心をさらに育んでくれるのを感じます。
ステージだけでなく、観客席のみなさまもプログラムに印刷された横須賀市歌の歌詞カードを見ながら一緒に歌います。
フジノは全ての歌詞が好きな訳では無いのですが(現代ではちょっと納得できない部分もありますので)、それでも年1回ここで横須賀市歌を歌うと心が熱くなるのを感じます。
今日のブログで、あえて予算のことをとりあげてその意義を語ったのも、こうした取り組みを「廃止すべきだ」という声が一部であがっているからです。フジノは大反対です。
「財政が厳しい」と繰り返し繰り返し言われますが、フジノはこうした取り組みにこそ税金が使われるべきだと固く信じています。
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指揮の大木孝雄先生をはじめ、本日の為に半年近くご尽力いただいた関係者のみなさま、おつかれさまでした。
そして、部活やテスト勉強もありながら練習を乗り切った中学生のみなさん、各地域から練習の為に通ってがんばった小学生のみなさん、おつかれさまでした。素晴らしかったですよ。
会場にお客様としていらして下さった保護者のみなさま、OB・OGのみなさま、ありがとうございました。
これからもこの取り組みがいつまでも続いていくように、どうか応援をお願いいたします。