自殺予防週間にあわせて図書館が特設コーナーを設置しています
毎年、横須賀市立図書館では、『自殺予防週間』にあわせて特設コーナーを開設しています。
今から5年前、2008年9月の教育経済常任委員会でフジノは図書館長に実施を提案しました。
翌2009年9月、中央図書館で特設コーナーの設置が実現しました。
そして今年も、昨日(=世界自殺予防デー)、教育長から下記のプレスリリースがありました。
「生きようよ!今日、また明日も」〜自殺予防週間に合わせて関連図書の企画展示を行います〜
市立中央・北図書館では、『世界自殺予防デー』を中心とした『自殺予防週間』に合わせて、関連図書などの企画展示を開催します。
横須賀市では、年間約90人の大切な命が自殺によって失われています。
自殺の多くは「追い込まれた末の死」です。
大切な「いのち」を自殺で失わないためには、自殺や精神疾患についての正しい知識を持ち、これらに対する偏見をなくしていくことが必要です。
命の大切さや自殺の危険を示すサイン、また危険に気づいたときの対処方法などについて、市民の皆さんの理解の促進を図ります。
- 期間:2013年9月10日(火)~25日(水)
- 場所:中央図書館2階エレベータ前
北図書館2階フロア - 展示内容:中央図書館 「つなげよう みんなのこころ・命 (支えになりたい110冊)」
北図書館 「【いのち】のリセットボタンはありません。【生き抜く】ために手にとってみたい110冊」
今年は、中央図書館(上町)と北図書館(夏島)の2館が特設コーナーを開設しています。
司書のみなさんが一生懸命に選んでくれた本たちが特設コーナーに並べられています。
中央図書館・北図書館にいらした時は、どうか特設コーナーにもお立ち寄り下さいますようお願い致します!
エビデンスは無くとも重要な取り組み
『自殺予防週間』にあわせて図書館が特設コーナーを設けるという取り組みは、平塚市が全国に先駆けてスタートしました。
その取り組みが今では全国各地に広がりました。
今年3月には、「自殺のない社会づくり市区町村会」に所属している市区町村20自治体が実施しました。
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インターネット上には、
という批判が記されていました。
その批判は「全くそのとおりだ」とフジノも考えています。
そもそも、図書館が特設コーナーを行なうことに『エビデンス(自殺を減らすという科学的根拠)』はありません。
財政が厳しい今、あらゆる取り組みに『エビデンス』が求められている中で、『エビデンス』が無いこの取り組みは「無意味」でしょうか?
フジノは、それでもこの取り組みは大切だと考えています。
そのまちの『生きる』ことを支援する姿勢の表れとして、そもそも『図書館の持つ役割』として。
たまたま手にとった1冊の本が、苦痛と困難に満ちた毎日の生活の中に、一筋の光を照らすこともあります。
たまたま声をかけられた街頭キャンペーンで、
たまたま受け取ったリーフレットを読んで、
たまたま電話してみた相談窓口で、
たまたま何かが変わることがあるかもしれません。
そんな「たまたま」を1つでも多く提供することができないだろうか、とフジノは考えているのです。