地域連携コーディネーター養成講座へ
今夜は大学院に聴講へ向かいました。
今年も『地域連携コーディネーター養成講座』を受講しています。
理想の高齢者向けの住まいを目指して
今夜は、高齢の方々の住まいについて(株)コミュニティネット代表取締役社長の高橋英興さんを講師にお話を伺いました。
高齢の方々の住まいについて学び始めると、『ゆいま~るシリーズ』と名付けられた取り組みの数々に先進的な好事例として出会うことになります。
それを手がけてきたのが高橋さんです。
高橋さんが課題として具体的に取り組みを行なっているのが、下の6点です。
- 介護・看護・医療の連携による地域包括ケア
- 団地の再生
- 地域コミュニティの創生
- 高齢者の生きがいと仕事づくり
- 農村と年の移住交流促進
- 環境の保全と食の自給自足を拡大
高橋さんの取り組みが紹介されるのはどうしても『高齢者向け住宅』というカテゴリーや文脈であることが多いのですが、実際の高橋さんの仕事は『高齢者だけが暮らす住宅』ではありません。
高橋さんは『地域コミュニティ』を作っている、というのがより正確だと思います。
多世代が暮らす「日暮里コミュニティ」
荒川区の中学校が廃止された跡地を利用して、2003年6月に開設されたのが『日暮里コミュニティ』です。
まさに象徴的なのですが、高齢者の為だけの建物ではなく、多世代が暮らす新たなコミュニティが創り出されました。
- 12階 眺めの良いお風呂
- 7〜11階 ライフハウス(高齢で自立の方)
- 4〜6階 シニアハウス(高齢で介護が必要な方)
- 2〜3階 コレクティブハウス(多世代が暮らす)
- 1階 保育園、クリニック、食堂、多目的室など
中・高層階の『ライフ&シニアハウス日暮里』は、『有料老人ホーム』という扱いになっています。
低層階の日本で初めての本格的な多世代型コレクティブハウス『かんかん森』はとても有名で、本も数冊出版されています。
現在、0〜87歳まで、37人の大人と15人の子どもたちが住んでいるそうです。
1階の多目的室でのイベントや食堂などをはじめ、保育園・クリニックの利用など、あらゆる機会を通して、こどもたちとその親などの若い世代と高齢の方々が日常的に交流があるそうです。
高橋さんの実績の数々
他にも様々な実績があります。
駅前の再開発、UR団地のリフォーム、過疎地での事例など、それぞれが持つ課題(ピンチ)をより良く発展させるチャンスに変えていっています。
横須賀にも「理想的な高齢者共同住居」を実現したい
かねてからフジノは、『サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)』が全く無い横須賀市の現状を問題視しています。
市長に対しても『サ高住』が設置されるよう求めてきました。
今夜の講義を聴いて、単に『サ高住』が作られるだけではダメで、もっと深い取り組みの必要性を感じました。
- 作られる前の段階から暮らすことになる人々と議論を重ねて、ともに作っていくこと。
- 高齢者だけが暮らす住まいではなく、多世代が暮らす住まいを作るべきこと。
これは絶対に実現したいです。