人はみな必ずリカバリーできる
大晦日イブの今日も、ワイデッキで『ひとり自殺対策街頭キャンペーン』を行ないました。
12月27日(金)をもって市役所などの公的機関は『御用納め』となりました。
けれども、この『横須賀こころの電話』は年中無休で365日オープンしています。
明日の大晦日も深夜24時まで、つまり年が明ける瞬間まで電話を受けています。
どうか『横須賀こころの電話』をご利用くださいね。
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今夜は、数年前に「死にたい」という相談をしてくれた市民の方が、ワイデッキまでフジノを激励に来てくれました。
とてもありがたかったです。ありがとうございました。
相談にのったフジノが「助けた」のではありません。本来、人にはどんなに苦しくてもリカバリーできる力が備わっています。
追い込まれてしまっている時には、リカバリーを信じられなくなってしまうこともあるでしょう。
でも、外部の支援などによって、追い込まれてしまったいろいろな原因が少しずつほぐれてくると、必ず元気は回復してくるものなのです。
横須賀でも炊き出し&シェルターを提供できるようにしたい
年末に入り、市役所などの公的機関はすでに休みに入っています。再開されるのは1月6日(月)です。
この年末年始は曜日のかねあいもあって、例年よりも閉庁期間が長くなっています。
12月28日(土)〜1月5日(日)までの9日間にわたって、公的な相談支援窓口が閉まってしまうのです。
けれども、支援の必要性は土日祝日や年末年始だからといって、無くなる訳ではありません。
むしろ、セーフティネットとなる相談支援窓口が無い空白期間が続くほど、支援が必要な人々は追い込まれてしまいます。
そこで、民間の支援団体が協力して『ふとんで年越しプロジェクト』を立ちあげました。
公的な支援を望めないこの期間、私たち民間の支援団体は、全国各地で路上生活者、生活困窮された方のために、炊き出し・夜回り・医療福祉相談などの「越年・越冬活動」をおこなっていますが、手弁当の活動のため、なかなか必要な支援を用意することができないでいます。
国や自治体が年末年始対策の施策をおこなってくれない状況のなかで、私たちは東京のホームレス支援、生活困窮者支援のさまざまな団体・グループと連携し、『ふとんで年越しプロジェクト』を結成しました。
『ふとんで年越しプロジェクト』を紹介している下のリンク先をぜひご覧下さい。
- 毎日新聞の記事
- 週刊金曜日の記事
今夜の『ひとり自殺対策街頭キャンペーン』では、この取り組みについて重点的にお伝えしました。
『ふとんで年越しプロジェクト』にはフジノの知人も関わっているので、もしも年明けまで持ちこたえられそうにないと感じていたら、ぜひ相談して下さい、とお願いしました。
来年には何とか横須賀でも『炊き出し』や『シェルター』の提供ができるようにしたい、とフジノは市内のNPOの方と相談しているところです。
『横須賀こころの電話』というソフト事業でサポートできるのは、不安感や孤独感などの心理的な側面までです。
食事をとるお金が無い、寝る所が無い、という状況に追い込まれている方々をサポートするには、『炊き出し』『シェルター』などの物理的な側面の支援も必要です。
今はひとりで街頭キャンペーンを行なうことしかできていませんが、『炊き出し』『シェルター』などの支援も来年は必ず実施できるようにしたいです。