「成人の日」街頭キャンペーン
ふだんは『新成人のつどい』の後にワイデッキにて行なう『はたちになったら選挙へ行こう!』。
ただで、今年は『新成人のつどい』の直後に別の仕事がありました。
そこで、今年は夕方からスタートしました。
ワイデッキの上で飲み会などの待ち合わせをしている新成人の方々に向けて、フジノの想いを語りかけました。
フジノから新成人のみなさんへメッセージ
フジノは今年40才になります。
新たに成人したみなさんのちょうど2倍です。
そんなフジノから新成人のみなさんへメッセージを送りました。
みなさんの目の前には、決して明るい未来はありません。
こどもの数は激しく減っています。高齢者の数は激しく増えています。亡くなる方々の数もとても増えています。
今のわが国は、すでに超少子・超高齢社会、そして多死社会になりました。
人口ピラミッドは、逆三角形になっていきます。圧倒的多数の高齢者を、少数の若者が支えていくのです。
医療、年金、介護、あらゆる面で支払いが増えていきます。
それにも関わらず、収入は少なくなっていきます。
現実はもう過去とは全く違うのに、今も日本社会にはかつての高度経済成長期のままの仕組みが横たわっています。
人口ピラミッドが三角形だった、右肩上がりで経済成長していき人口も増えていった過去の仕組みが、社会インフラだけでなく、人のこころにも根強く残っています。
特に、上の世代のマインドは昔のままで、現実の変化を直視していません。
彼らが増税や値上げを嫌う心理は理解できます。
しかし、支出が増える一方で収入が減っていく一方なのに、逃げることはできません。
このままでは、社会そのものを維持することができません。
僕たちの世代は、そしてあなたたち新成人の世代は、どんなに厳しくても現実を直視して、変わらなければいけないのです。
新成人のみなさん、現実を一気に変えるような打ち出の小づちはありません。
総理が誰かになれば、都知事が誰かに替われば、強いリーダーが現れれば、なんて期待を抱いても現実は変わりません。
成すべきことは、今できることを1つずつ地味に地道に困難であっても実現していくことだけです。
そんな現実を、新成人のみなさんには一緒に見つめてほしいのです。
これから30年近く、厳しい状況は続きます。
けれどもやがて、あなたたちのこどもたちや孫たちが暮らす2050年頃には、人口構成は落ち着いてきます。
人口は減って人口ピラミッドの三角形は小さくなりますが、三角形に近づいていきます。
100年で急増した人口が、100年で元に戻っていくのです。
その頃には今のような激しい社会の変化は収まって、安心して暮らせるようになるかもしれません。
その時の社会が、あなたのこどもたちや孫たちが暮らす社会が希望に満ちているかどうか、それはあなたしだいです。
打ち出の小づちは無い、でも変えることはできるはずです。
あなたたちの新しい価値観、新しい発想、新しい行動、それは必ず未来を変えていくはずです。
どうか、一緒に現実を変えていきましょう。
今はどんなに苦しくても、未来が良いものになると信じて、一緒に変えていって下さい。
いつもながら甘い期待を抱かせるようなセリフはゼロ、現実の厳しい社会状況をお伝えしました。
それでも新成人の方々が何人も立ち止まってフジノのメッセージを受け止めてくれたことを、感謝しています。
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さらにうれしいことがありました。
街頭演説を行なう時、名前が書かれたノボリなどをフジノは一切使いません。
それでも、スーツ姿の新成人の方が
「フジノさん、いつもブログ観てます。頑張って下さい」
と声をかけてくれました。
ありがとう!
目の前の現実は厳しいこともたくさんあります。
でも、同時に希望はいつも目の前にあるものです。
新成人のみなさん、お互いにがんばろう!