みなさまの長年の願いが一歩実現へ
けさの外務省のホームページで『「障害者の権利に関する条約」の批准書の寄託』がプレスリリースされました。
障害者権利条約。
今まで日本政府は、『署名』はしたけれど『批准』はしてきませんでした。
批准をして初めて『正式に条約を結んだ国』となります。
2013年12月4日に参議院本会議で批准の承認案が全会一致で可決されたことをお知らせしましたが、ついに批准です。
外務省の条約のコーナーには、新たに障害者の権利に関する条約が追加されました。
ようやくみなさまの長年の願いが実現へ一歩近づきました。
大きな扱いではありませんが、批准について新聞などでも報道されました。
楽観できる状況には無い
これまでフジノは、障害者権利条約を批准しない政府の在り方を批判してきました。
鈍い政府の対応を全国の地方政府が『障がい者差別禁止条例』を制定して動かすべきだ、という姿勢も取ってきました。
全国に先駆けて、地方政府レベルで障がいのある方々への差別を禁止する条例を作ったのが千葉県です。
しかし今まさに千葉県立の施設「袖ヶ浦福祉センター養育園」では障がいのある方が職員から虐待を受けて亡くなってしまいました。
先進県であるはずの、差別禁止条例を持つ千葉県でさえ、今もこのような状況です。
批准が実現した今でも、楽観できる状況には全くありません。
この条約の理念が身の回りのレベルで活かされるようにしっかりと取り組んでいきたいと思います。