精神保健福祉の講演会で大船へ
今日は、大船に行ってきました。
平成25年度精神保健福祉講演会『見つめてみよう いろんなこころ~楽しく学ぼうこころのこと~』に参加する為です。
鎌倉・逗子・葉山の2市1町と『地域生活サポートセンターとらいむ』の主催です。
第1部は、講演『心の病について』。講師は、神奈川県精神保健福祉センター所長の桑原寛さんでした。
いつもながら、温かく優しい語り口でとても分かりやすく精神疾患やストレスなどについて説明して下さいました。
また、東日本大震災の被災地への支援についてもお話して下さいました。
松本ハウスさんのお話は素晴らしかった!
第2部は、講演『松本ハウスが語る統合失調症のこと』。
講師は、お笑い芸人の松本ハウスさん(ハウス加賀谷・キック松本)です。
精神保健福祉の関係者の間では、昨年この本が話題になりました。
松本ハウスのお2人が出した『統合失調症がやってきた』という本です。
Amazonの内容紹介を引用します。
人気絶頂の最中、突然芸能界から姿を消した1人の芸人–。「タモリのボキャブラ天国」「進め! 電波少年インターナショナル」など人気番組にレギュラー出演していたお笑いコンビ「松本ハウス」は、ハウス加賀谷の統合失調症悪化により、1999年活動休止。その後入院生活を経て症状を劇的に改善させた加賀谷は、10年ぶりの芸人復帰を決意する。相方・松本キックの視点を交えながらコンビ復活までの軌跡が綴られる、感動の一冊。
フジノは『ボキャブラ天国』という番組を観ていなかったので、一番売れていた当時のお2人をリアルタイムでは知りません。
とても人気があったそうです。
その人気の絶頂に、芸能界から突然消えた松本ハウス。
その理由は、加賀谷さんの統合失調症の再発による入院だった、とのこと。
中学生時代に統合失調症を発症したハウス加賀谷さん。
相方であるキック松本さんや事務所やまわりの方々には、統合失調症のこともカミングアウト(この言い方イヤですね)していたのですが、視聴者にはあまり知られていなかったそうです。
その為、芸能界から突然消えた、という印象が強いそうです(このあたりのこともリアルタイムでは知らないので、フジノにはあまり実感がありません。ごめんなさい)。
再発〜入院〜退院〜リハビリテーション〜コンビ復活〜現在までの10数年間の日々を、松本ハウスのお2人が、分かりやすくかつ楽しく語ってくれました。
Amazonの内容紹介とは異なって、実際には10数年間の日々は「入院生活を経て症状を劇的に改善させた」なんていうカンタンなものではなく(当たり前です)、とても苦労の多い大変なものでした。
お2人のお話は、とても感動的でした。
特に、フジノにとっては、相方のキック松本さんの生きる姿勢に強くこころを打たれました。
付かず離れず、焦らせないことを一貫して続けた松本さんの姿勢。素晴らしいです。
当事者の1人としては、「こんな理解者がそばに居てくれたらなんて心強いだろう」と感銘を受けました。
「リカバリー」を強く感じました
そして、加賀谷さんの姿は、フジノにとって『リカバリー』そのものでした。
現在の加賀谷さんは、苦しい瞬間もあるけれどもいろいろな工夫をしながら元気にお仕事できているそうです。
その工夫とは、まさに桑原先生の講演で語られたことの実践でした。
生活習慣、特に『睡眠』を取ることに加賀谷さんは力を入れているとのことでした。
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松本ハウスのお2人の活動を通して、精神障がい(特に統合失調症)のある方々のリアルな姿が伝わることをこころから願っています。
ご参照ください
『松本ハウス』の活動やお2人のお話は、下の動画が参考になると思います。ぜひご覧下さいね。