地域の医療環境を具体的にイメージできねばならない/市民病院小児科の入院診療廃止に対するフジノの質疑(その1)

このブログ記事の内容は、前回の記事から続いています。

横須賀市立市民病院小児科の入院診療廃止問題について、教育福祉常任委員会協議会が開催されました。

TVK「News930」より

TVK「News930」より


そこでフジノが行なった質疑を報告します。

資料請求を行ないました

まず、協議会の冒頭でフジノから『資料請求』を行ないました。

配布された説明資料では不十分だと感じたからです。

現在の日本社会では、ある1つの病院だけで医療は完結できません。地域全体で医療機能を分担しあっていくのです。

そんな地域医療の在り方を議論する為には、地域の姿が視覚的にイメージできなければならないとフジノは考えています。

そこで今回の議論にあたっては、まず『西地区の小児科に関わる医療体制の現状』を分かりやすく落とし込んだ地図が必要だ、と提案しました。

  • 小児科を標榜する診療所・病院
  • 小児科を標榜してはいないが、実際には小児科も診療できる/している診療所・病院
  • 入院可能な診療所・病院、そのベット数
  • 1次救急
  • 2次救急

こうした情報を地図にプロットして示すことで、住民のみなさまがご自分のお住まいの地域の医療環境が具体的に理解して頂くことができます。

どんなものかというと、例えば、横須賀市医師会がホームページで提供している医療機関マップ(西地区の場合)にはこのようなものがあります。

横須賀市医師会ホームページより

横須賀市医師会ホームページより


自宅からもよりの診療所・病院までどれくらいの距離感なのか、そして地域全体ではどのような医療環境にあるのか、市民のみなさまがみんな視覚的にイメージできる必要があるとフジノは考えています。

地域の医療環境を総合的にみなければ議論は深まらない

ところで、そもそも今日の委員会には、こうした資料が健康部から事前に配布されるものだとフジノは考えていたので、とても残念でした。

市民のみなさまがこうした医療圏の具体的なイメージを持てるように市は情報提供すべきです。

当然、市議会も地域の医療環境の具体的なイメージを共有した上で議論すべきです。

医療環境は、ある病院やある診療所という『単体』で見ると現状を客観的に把握できなくなります。例えば、医療資源の『集約化』がもたらすメリットも見えなくなってしまいます。点ではなく面で捉える必要があります

この提案は、教育福祉常任委員会委員みなさまの了解を得られたので、教育福祉常任委員会としての正式な資料請求となりました。

これに対して健康部からは「資料作成に2~3日を要する」との答弁がありましたが、完成しだい、各委員に配布されることになりました。

フジノの質疑その2に続きます)

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